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さかいゆうの凄み

ちょっと前の話ですが、4月10日にさかいゆうさんのライブに行ってきました。

もとは郡山のクラブ♯9というライブハウスが会場の予定だったのですが、会場の都合で、フォーク酒場6575という小さめな会場に変更になってました。見る側としては、すごく近くで見れるのですごくありがたかったですが。

出演者はゆうさん一人で、得意のルーパーなどを使ってキーボードドラムやベースや声を重ねて、それは圧巻のパフォーマンスでした。

そしてなにより、変わらないあの声!CDの歌がそのまま生で聴こえているようで、めちゃくちゃ気持ちよかったです。


しかし、それ以上に一番印象に残ったのは、最後に歌った「崇高な果実」という曲でした。なんかこの曲だけ、温度が違うような気がしました。

ライブ前から配信でこの曲は聴いていましたが、タイトルやアートワークから、Billie HolidayやNina Simonがうたう「奇妙な果実(Strange Fruit)へのオマージュなのはすぐに分かりました。

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で、ライブから帰って「奇妙な果実」の歌詞を改めて調べてみたところ、「奇妙な果実」て、リンチにあって虐殺され、木に吊りさげられた黒人の死体のことを指しているのですね。人種差別の歌だとは認識していたのですが・・・。

BLM運動のさなか、ゆうさんはそれを「崇高な果実」と言い換えて、ものすごく直接的にこの話に無関心な人に警笛をならしている。(作詞は売野雅勇さん)

死ぬのはいつでも他人と思ってる
僕らの生き方を問う
虐げられた人がいることに
目をそらす心を裁くよう wow
虐げられた人の悔しさを想え
失くした誇りを想え
愛してると言うときに その胸に問えよ
崇高な果実に
真実の声で
愛だけが 愛を 知ってる wow



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