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2024/05/19(日)〜朝から自転車の特訓に付き合った日〜

「自転車に練習がしたい!」

昨晩の約束をしっかりと覚えていた長男と朝から公園に行った。ゴールデンウィークに焦げるようになったけれど、スタンドを上げたり、ブレーキを掛けたり、曲がったりする様子は、まだまだぎこちなくて公道デビューはお預けにしている。公園には他に一人だけ運動している人がいた。小雨予報だったし、雨もぱらついていたから、晴れた日だったらもう少し賑やかなのかもしれない。これ幸いと、ボクたちは公園の中を我が家の庭のように贅沢に使わせてもらった。足をチョンチョンしながらバランスを取ったり、漕いだりしている様子を隣で見ながら、「ハンドルを真っ直ぐキープするのって大変だろうな」とまだ小さな手を見ながら思った。父もそんな風に思っていたのだろうか。

週末になると自転車を車に積んで、近所の松がたくさん植えられている公園に行った。どれくらいの期間そうして練習したかは覚えていないけれど、「こける練習をせなあかん」と父がしきりに言ってたことはぼんやり覚えている(もしかしたら、妹の練習に言ってたことを、ボクのこととして記憶しているのかもしれない)。昔のことを振り返ると、時の流れを意識してしまうからだろうか、感傷的になることが多い。蘇ってくる声は、どれも笑い声ばかりで、父に関しては怒った声を聞いたことがない気がする。妹と喧嘩したときは母に叱られていたし、父はその様子を笑いながら見ていた。親になって思う。両親から同じ内容について叱られると、子どもは逃げ場を失ってしまう。どちらかが叱っているときは、どちらかは子どもの味方でいることと、妻とも話をしている。父とボクは、似ている部分もあれば、全く似ていない部分もある。

ボクが笑っていると、子どもたちも笑ってくれる。自転車を漕ぎながらボクを見つめる長男の嬉しそうな表情はボクの記憶にしか残っていない。公園で一緒に過ごせるのも、おそらくあと数年だ。自転車を乗る練習に行ったのに、スタミナをつけるためにシャトルランをしていた話も書こうと思っていたけど、そういう雰囲気じゃなくなってしまった。公園について早々、長男が危うく犬のフン(しかも今年見た中で最大!)を踏み掛けて、練習中止、即帰宅しそうになったことなんて、書けやしない。

「もう帰る」。クタクタになり、草の上で座って休憩する長男が珍しく自分からそう言った。相当、走り疲れたんだと思う。帰り道はボクが自転車を押して、交通安全指導をしながら帰った。一時停止する場所は点字タイルの手前の方が良いと言いながら、普段の自分はそうしているか問うと、胸を張って言うことはできないと反省した。胸を張れることなんてあるのか?と考えてしまいそうなときは、そんな思考は笑い飛ばせばいい。

長男はボクが適当につくったチャンドゥのお話を聞いてケラケラ笑ったあと、お母さんにその話を笑いながらしている。1回聞いただけで覚えられたことに驚いたが、内容をイメージしやすいように話すことを意識していれば、子どもたちにちゃんと伝わる。日々の忙しさで忘れてしまいがちだけど、こうして落ち着いて振り返る時間をつくれると、また明日からも良い時間を過ごせそうという気持ちになれる。

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