2024/06/19(水) 「神さまたちの遊ぶ庭」がとてもおもしろい

宮下奈都さんの「神さまたちの遊ぶ庭」を毎朝通勤電車で少しずつ読んでいる。暑くてマスクを外すようになり、不意に訪れる宮下さんのおもしろい表現に頬が緩みまくってしまうのを必死に堪えながら。羊と鋼の森を読んで好きになった作家さんだが、エッセイもボク好みの文章で、これなら梅雨のジメジメした空気にも立ち向かえそうだ。

家族で北海道の山奥へ引っ越したときの日々を綴ったこの本には、宮下さんが移住先で出会った人たちと過ごした貴重な時間が詰まっている。小学生と中学生のお子さんの話題が中心だ。複式学級になるくらい少ない全校生徒の数ではあるけれど、地域の人が支え合いながら年間行事がおこなわれていく。こんなに丁寧にサポートしてくれるのかと驚くようなことが多く、もしボクが同じような経験を小学生や中学生でしていたら、きっと今のボクはいなかっただろうなと思う。

マイナス20度がどのくらいのものか知らない。小さい頃に真夏の遊園地で氷点下を体験できるアトラクションに入り熱を冷ましていたが、真冬のそれとは全く異なるのだろう。寒いのは苦手だ。だけど、寒いからこそ見られる景色について描かれるたびに、いつかモコモコに着込んでその風景を写真に撮りたいと思わずにはいられなかった。

あぁ、今年の夏は、長野の山頂から絶景を拝みたい。


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