自分の根っこの部分はぶらさない
結局1周回って人の根っこの部分はそれほど変わらないんじゃないか?という話をしていこうと思う。
私が資格を保持しているNSCA(ナショナルストレングス&コンディショニングアソシエーションという)。そのNSCAジャパンのYouTube企画のことを知った。こちらにリンク貼っておく→NSCAキャリアインタビュー
ストレングス&コンディショニング。これはトレーニング指導の専門性を有した分野だ。この専門知識や論文内容はもちろん有益だが、スポーツ現場に関わる方たちのリアルなことを聞ける機会はそうそうなく、こういう企画は少ない。とても貴重な発信だと感じている。
特にこれから方向性を絞っていきたい学生や、柔道整復師や鍼灸資格を有していて、もっとスポーツ現場に関わっていきたいよと思っている方には、ヒント満載なYouTubeなんじゃないだろうか。まだ視聴していない方はぜひ一度覗いてみてほしい。
私が関わっているS&Cコーチ、トレーニング指導者にダイレクトメッセージを受け取り、その際このYouTube動画のことを紹介してみた。
すると、後日そのコーチから「弘田さんの過去記事も拝読しました」という連絡をもらった。NSCAジャパンのホームページにアーカイブとして残っていたようだ。2010年当時にNSCAジャパン機関誌にて取材をしていただいたものだ。古いもので恥ずかしいが、こちらもリンクを貼っておく。
弘田雄士の記事はコチラ
もうちょっといい写真がなかったのかなと思ったりもするが、私自身も久しぶりに読み返すことができて新鮮な発見があった。
取材していただいた当時から10年経った今も、記事内で語っていた自分の武器や大事にしている事、今後のプランなどは全くぶれていなかった点だ。
2010年のその時期に比べるとその後、
多くの変化があったはずだが、1周回って同じことを自分のキャリアの真ん中に置いている、人の根っこの部分というのは大きく変わらないし、それでいいんだなと思ったりした。
考えようによっては10年前と同じようなことをいって考えているのだとすると、成長してないと捉える人もいるだろう。それでも個人的にはとてもうれしかったし自信になったのだ。
記事内で話していたことは、ある意味理想論である。自分のことだけではなく、次世代への流れを作ってきたいというメッセージを語っていた。
専門知識、技術、そして働いていく仕事人としてのキャリアへの考え方や戦術。こういったものはとても大事だ。それらなしでは作戦を立てられないし、戦略的なものを組み立てることができないからだ。
しかし長く戦っていき、専門家として生き残っていくのであれば、短期的な戦略レベルで考えていても、ある意味小賢しい戦力家・策略家の域を超えないような気もしている。
もっと漠然とした抽象的なものではあるが、ビジョンや哲学、そしてその先に広がる世界感までイメージできているかどうか。
私が関わっているトレーナー業界やスポーツ現場の業界。
決して大きな業界ではないからこそ、ここでずっと求められる人材になっていくためには、ただの知識や経験だけではないsomething(何か)が大事になると思っている。
素晴らしい才能に溢れていたり、絶え間ない努力を続けている方が星の数ほどいるのが、トレーナー業界だったりトレーニング業界だ。
だからこそ、王道であるこの2つだけを突き詰めていっても、多くの同業者やもっと多くの将来のクライアントから求められ続ける商品になっていくのは本当に大変なことなのだ。
「何となく惹かれる世界観を持った人材」を目指して、愚直に楽しみつつ日々成長していければいいなと思っている。
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