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渡辺俊介との2014MLB挑戦ヒストリー~球界1低いところから投げるサブマリンとの3ヶ月~

はじめに

2013年の秋口に久しぶりに渡辺俊介からかかってきた一本の電話。

そこから彼のMLB挑戦の物語に登場人物として加えてもらいました。共に過ごした時間は3か月強、と振り返れば短かったものの濃厚な時間でした。

38歳の妻子持ちの男二人の共同生活。

住んでいたドミトリーでの食事中。
キャンプ地へ向かう行き帰り。
劇的に決まった独立リーグ入団に伴い、車でペンシルバニアへ向かう車中。

本当にたくさんの話をしました。

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その中で俊介は事あるごとに、「社会人野球が自分の人生を変えてくれた。あのチーム一体感っていうのは、プロ野球でも味わえないんだよなぁ。」と言っていました。

自分の心に正直に、過去の実績にすがることなく、真っ新な気持ちで米国MLBに少年のような気持ちで挑戦した俊介。

米独立リーグ、ランカスターバーンストーマーズでの2年間とベネズエラでのウインターリーグ登板。そして、ごく自然な雰囲気を醸し出しながら、古巣である新日鉄住金かずさマジックへの復帰。

投手兼任コーチとして3年を過ごし、緩やかな「軟着陸」としての現役引退。2020年シーズンからはついに監督として、チームを率いることになりました。


俊介のような人間は、周りの評価や世間のいいかげんな声なんかとは関係なく、自分が生きている意味や意義を感じている。

その姿をお天道様はちゃんと見ていて、長期的にはいろいろな形で結果として報われていくんだなぁ、と感じています。

…仲間の活躍や挑戦が自分の事よりも嬉しい、という感覚を味わえること。俊介には本当に感謝しています。

自分のブログで公開していた当時の様子。

新しいブログに移転する際に、不特定多数の人に向けて発信する内容でないなぁ…と悩んで、ずっと非公開にしていました。

ずっと渡辺俊介のファンでいてくれる方は、有料であっても懐かしく読み返したいかなぁと思い、初めてnoteを使って公開することに。

興味がある方はぜひ読みすすめてもらえたら、と思います。


2014年2月25日

こんばんは~。日本時間24日に成田を発ち、カナダのトロント経由でフロリダのフォーとマイヤーズに入りました。

待ち時間を含めると、ほぼ1日がかりの移動で今も時差ボケがきついです…


現地時間の23時30分ごろの到着でしたが、遅い時間にも関わらず渡辺俊介投手自ら迎えにきてくれました!

現地時間25日からキャンプ地へ同行させてもらっています。


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