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ターミナルケアと家族さん

訪問介護をして、ターミナルケアまたは、看取りケア(ガンや病気で、余命わずかな人のケア)に遭遇する。

ターミナルケアの人のミッションは、ほとんどがオムツ交換それに、体の清拭・更衣介助も言われる。

ターミナルケアの人の家に訪問すると、たいていはお父さん・お母さんの最期を看取ってあげたい!と願う家族さんがいて、家族・親族大集合している中で、おむつ交換や更衣介助をする。

ターミナルケアは、正直ドキドキする。
自分が、行った直後に急変があったら、対応できるかな?とか
何かあったら、どうしよう・・・とか、不安がいっぱい。

お宅訪問すると、家で、お父さん・お母さんの最期を看取ってあげたい!と願う家族さんのほうが、もっと不安で、今にも泣きたいと思っている、気持ちがビンビンに伝わってきて、

そんな時だけ、「しっかりしなきゃ!」と自分に言い聞かす。
急変の不安は、スーと消えてしまう。

中には、不安で「お父さん・お母さん大丈夫ですか?」とオロオロしている家族さんもいるけど、でも、一番こっちが、辛いと思うのは、本当は泣きたいけど、一生懸命、お父さん・お母さんに笑顔で語り掛けている家族さん。
悲しい気持ちが、なんとなく伝わってくる。

そんな家族さんを見ていると、余命わずかだと、わかっていても1日でも長く生きていてほしいと思う。

だから、ターミナルケアの人にも、ケアが終わると「また、来ますね」と声をかける。
そして、つい最近も、ターミナルケアの人のお家にいって、私が訪問したその日の夜に、お空へ旅立ちました。

私の「また来ますね」という言葉は、果たされることはなかった。
ご冥福をお祈りします。

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