渇望

語れる人間になりたい！

かねてから常々思っている。
きっかけはサークルの合宿。飲み会も終盤にさしかかって、わたしは酔っ払い君と話していた。話していた、というより、彼の熱っぽい話をウンウンと聞いていた。

彼はスターウォーズを筆頭に、洋画が大好きである。古くから新しくまで、結構ニッチなところも抑えている。スターウォーズをまだ見たことないと言う私に、延々とスターウォーズの魅力を語ってくれた。あくまでも酔っ払いだから、同じくだりを何度もループするんだけど、それでも引き込まれて、楽しくウンウンと聞いていた。

気を良くした彼は、ちょっと調子に乗ってこんなことを言った。「こういうことを話せると思って、ゼミに入ったのに、全然語れる奴いなくてつまんないんだよね。勉強ができるとかそんなことより、俺みたいに何か語れるものがあるほうがよっぽど大事だと思うんだよなー」
『俺みたいに』にちょっと笑ってしまったけど、たしかにそういう人間のがとっても魅力的だなって腑に落ちた。そして、急に彼のことが羨ましくなった。かっこいい！私も語れる人間になりたい！

それから数年経ったけど、まだまだ語れる人間にはなれていない。
自分の好きなものを否定される怖さもある。熱っぽく話すのもちょっと恥ずかしい。そもそもスキを言語化するのってとっても難しい。

なんでスキなんだろう？誰かがおすすめしてたから？かっこよく思われたいから？入り口はなんであれ、他人の受け売りじゃなくて、ちゃんと自分の言葉でスキなことを話せるようになりたいな、と。

noteを始めた理由のひとつでもあります。
とはいえ、全然語れていないので
ちょこちょこ練習していきたいなと思ってます。
今年の目標。

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