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25時、ナイトコードで。

プロジェクトセカイ 

「25時、ナイトコードで。」のユニットストーリーをクリア出来ました。
初めてと言うこともあり、ユニットランクを上げるのに
手間取ってしまいました。
さて、ここから先は感想と考察になるので
ネタバレ要素をふんだんに含みます。

ネタバレが嫌な方はこの時点でブラウザバックすることをお勧めします。

※注意事項:改めて注意事項として記述します。
 1.ネタバレ要素をふんだんに含まれておりますので
  ここから先を読む場合は、全て自己責任でお願いいたします。
 2.これから記述していくことは、全て私個人の感想と考察になります。
  他者との相違があったとしてもそれは個人の読み解き方の違い
  となりますのでご理解ください。

基礎情報

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「25時、ナイトコードで。」(以下ニーゴ)はユニット名で
「ナイトコード」と呼ばれるアプリを使用して、担当分野毎に分かれ
創作活動をしています。

登場人物は以下の通り
作曲担当:宵崎奏   (ハンドルネーム:K)
作詞担当:朝比奈まふゆ(ハンドルネーム:雪)
作画担当:東雲絵名  (ハンドルネーム:えななん)
動画担当:暁山瑞希  (ハンドルネーム:Amia)

OWN     :正体不明のユニット。後にまふゆであると判明する。
     ※奏は誰よりも早く正体を見抜く。

印象

誰もが抱えるであろう悩みや不安、嫉妬などの負の感情に対して
年相応の苦難の表情を見せつつ、メンバー同士で支え合いながら
時には喧嘩しながらも乗り越えていこうとしている。
そんな印象を受けました。
ストーリー自体は良くも悪くも不完全燃焼で終わっているような
印象を受けました。

各メンバーが抱える闇

ニーゴのメンバーは何かしらの闇を抱えています。
まずはそれをお話しします。


奏:母を幼い頃に失い、現在は父子家庭である。
  たった一人の肉親である父を自身の才能(父のために作った音楽)で
  追い詰め、傷付けていたことを知る。
  倒れた父に以前言われた「音楽を作り続けるんだよ」と言う言葉が
  呪いとなり、自分は「誰かを救える曲を作らなければならない」
  創作活動に突き動かされることになる。

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まふゆ:才色兼備で八方美人、典型的な良い子。
    看護師になりたいと言う自身の夢を両親に伝えたところ
    「まふゆならお医者様の方が向いている」と言われる。
   ※恐らく両親はまふゆの夢を聞いて、眉をひそめたのだと思われる。
    そして医者と言う代替の夢を提示した際の両親は笑顔であったため
    まふゆは「周囲の人が笑顔になる方が正解である」
    曲解するようになる。クラスの中でも一目置かれる存在である。

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絵名:画家の父を持ち、自身もイラストを手掛ける。
   高飛車な性格で、いつも弟を使いっ走りにしている。
   「OWN」と言うユニット?の曲が大好きであるが
   まふゆの悩みを知ると同時に、作者がまふゆであることを知り
   まふゆに対して強い嫉妬を抱くようになる。

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瑞希:気ままな性格で「かわいい」物が大好き。
   キャラストーリーやユニットストーリーを見ていくと
   「男の娘」であると察しがつく(※真偽は不明)
   周囲からは度々、奇異な存在として見られてしまう。
   他人に「慣れる」よりも「理解」してもらえることを欲している。
   ニーゴの中では唯一、自身の抱える悩みをある程度消化出来ており
   異質な存在であると同時に、先達者であるとも感じ取れる。

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ストーリー

ある日を境に、まふゆとの連絡が途切れてしまう。
不安に駆られていた時、ふと一件の不審な楽曲データを見つける。
恐る恐る再生すると、奏・絵名・瑞希の三人は初音ミクのいる世界に
導かれることになる。
導かれた先で、音信不通となっていた、まふゆと出会うが…

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メンバー同士の関係

※ニーゴのストーリーは基本的に奏とまふゆがメインで、他二人は
 あくまでもユニットメンバーでしかないと言っても過言ではない。

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まふゆは救いを求めており
奏はまふゆを少しだけ救っていた事が見て取れる。
まふゆ自身には自覚がないため
この後自分の発言に驚く姿が描かれている。


考察

ストーリー終盤、自身の想いを見つけたとして、音楽が生まれるが
まふゆはそれを自覚できていない。
ところが、最後には「見つけて欲しかったんだね」
溢している。
奏に「見つけてくれてありがとう」とDMも送っている。

なぜなのか?
まふゆの想いは当初「消えたい」であると本人含め、全員が思っていたが
次第に、実は「本当の自分を見つけること」であることが判明していく

最終的に奏が、苦しみ続けるまふゆに対し、本当の自分を見つけられるまで
手伝い(曲作り)をするとしているが、この意思表示こそが
本当のまふゆを見つける行為そのものだと考えている。
と言うのも、まふゆを救える音楽を作り続けると話すことで
苦しんでいるのが今の本当のまふゆである。
と誰が見てもわかる形に落とし込んでいると考えられる。

実はこの流れで行くと、絵名も瑞希も重要な役割を担っている。
それは、才色兼備で何でも持っているようにみえるが
その実欲しい物が手に入らず傷心しているまふゆを
捉えられるようにしている。

感想

自分を見失った時点で、まふゆの名前表記が「???」になったりと
とても細かい設定がされており驚きました。
ストーリーも、誰しもが抱えるであろう等身大の悩みと向き合っていく
内容となっており、感情移入がしやすい作品だと感じました。

一部の層は、奏とまふゆの関係が「尊い」としているようでしたが
私は残念ながらそのように受け取れませんでした。
最後の最後まで救われることはなく、それでいて終盤には
まふゆが言っていたように呪いを増やすような展開で
幕を閉じるのですから、とてもそうは思えません。

ユニットメンバーやその他の人と関わっていくことで
少しづつ彼女が救われていくことを願うばかりです。
☆3の各キャラストーリーの後編では、ユニットストーリー終了後の
話が盛り込まれているようでしたので、ぜひ見ることをお勧めします。

最後に…

どのキャラも非常に魅力的でしたが、個人的には瑞希が
魅力的に思えました。
ユニットの中で唯一明るい存在
抱えた闇はありますが、しっかりと向き合い
自分は自分であり、それ以上でもそれ以下でもないと
考える瑞希は見ていて本当に楽しかったです。

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