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自己紹介と、私がフランスで音楽を続けられる理由
はじめまして。
フランス在住のサクソフォニスト・パフォーマーの阪越由衣です。
2012年に留学という形で渡仏して今年で11年。音楽家と舞台芸術をとりまく諸々をシェア出来たらと思い、この度noteで執筆を始めることにしました。
外国人として生きる、ビザのこと
芸術家をとりまく金銭事情
ヨーロッパの音楽祭・芸術祭のこと
フランスでの音楽活動のあれこれ
などなど、私のこれまでの実体験が誰かのお役に立てたら嬉しい限りです。
思えば私自身も、留学や音楽院入試の準備、アーティスト・ビザへの書き換えや更新、音楽アカデミーに参加する際など、たくさんの情報に助けられて今までやってきました。
これまでのことを、ざっくりと
大阪生まれ、大阪育ち
大阪音楽大学卒。学位(Bachelor)取得。
芸術の都、実際はカオスな街・パリへ
オルネースボワ音楽院卒。D.E.Mディプロム取得。
ドイツとの国境の町・ストラスブールへ
ラン高等芸術学校、ストラスブール大学卒。修士(Master)取得。
再びパリへ(そしてコロナ到来)
ストラスブール音楽院卒。
フランス第二の都市・リヨンへ
リヨン国立高等音楽舞踏学校Artist Diplomaプログラムを初の日本人として修了。
そうです、ながーいこと学生生活やりました。
(実際のところは、修士取得後は授業はほぼ履修せず、自分の研究や創作活動を専門の先生方に支えられながら進めているといった日々でしたが。並行して演奏家としての仕事探しや演奏活動も本格的に始めていました。)
現在のことも、ざっくりと
拠点はリヨン、フリーで活動
現代音楽に特化した室内楽団 Ensemble ORBIS のサクソフォン奏者として演奏したり、新曲委嘱したり、音楽舞台を作ったり。
音楽と新しい技術や視覚芸術を融合させたプロジェクトを展開する Collectif LiSiLog のアーティストとして、エンジニアやダンサーと共同制作をしたり。
即興演奏、ムーブメント・パフォーマンス、演劇性やテクストを取り入れた
オリジナルの一人舞台作品を発表したり。
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ノルマンディー、南仏、フランス全土へ
コンテンポラリー・サーカスカンパニー Cie Max&Maurice による創作舞台 « De A à Zèbre » に出演したり。
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私がフランスで音楽を続けられる理由
ぶっちゃけたところ、数週間に渡る公演や稽古(レジデンス)が入ることもあれば、全く仕事がない月もあります。報酬・謝礼として得る収入はとても不規則です。もっと活動の幅を増やそうと努力はしていますが、その傍らでサックスを教えたり、アルバイトなどはしていません。演奏の仕事のみで生活できています。
これは、フランスが誇るアンテルミタン制度のおかげです。
アンテルミタンとは、舞台芸術と、テレビ、映画などの視聴覚産業の業界でフリーランスで働く労働者のことであり、失業保険制度の枠内で(つまり全民間労働者の拠出金によって)、雇用形態はフリーランスであっても例外として給与所得者と見なされ、契約と契約との間に失業手当を受けとることが可能となっている。
そしてこのアンテルミタンの資格を得るためには、フランス国籍を持たない「外国人」にとっての一大事・ビザ(滞在許可証)の種類が重要になってきます。
フランスのアーティスト・ビザ「パスポート・タラン」を取るには?
アンテルミタン制度とは?芸術家に失業保険?!
まずはこの辺りのことをご紹介していきたいと思います。
興味のあるトピックやリクエストがありましたら、是非お知らせください♪
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