【映画レビュー】Who am I -ピエロがお前を嘲笑う

こんにちはこんばんは、大久保ユイです!

普段はメインとして遊戯王OCGのデッキレシピを書き残しているのですが、たまには別の趣味のことも書いていくのもいいかと思い、今回は【映画レビュー】を書こうと思います。

ただ、僕自身映画を片っ端から見たり、名作映画を網羅している訳でもないので、基本的にこの記事は『「僕自身がめっちゃ好きorおすすめ出来る映画」について語る記事』にしたいと思います!


では早速、今回紹介する作品はこちら。

画像1

『Who am I -ピエロがお前を嘲笑う』

◆概要

映画や小説、漫画には所謂「ジャンル」というものが存在します。

アクション、ファンタジー、サスペンス、コメディ、ホラー、ボーイミーツガール。

ではこの映画は? と考えたとき、やはり連想されたのは、ポスターにもある単語。

『マインドファック・ムービー』

これに尽きます。

僕自身、この作品をレンタルした時に

『騙される確率90%超え』
『106分間、あなたが目にしたものは、果たして真実か?』

といった謳い文句を目にし、『いや、ゆーて気をつければ騙されんやろwww』と思い、見事にドツボにハマりました。

その結末は、まさに『騙された』『二重詐欺』といった感想。「脳を犯す映画」に相応しい結末。

そんな本作がどんな展開なのか? それについて解説をします。

◆ストーリー

本作は天才ハッカーである主人公・ベンヤミンが警察に出頭し、サイバー犯罪捜査官であるハンネの事情聴取を受けるところから始まります。
そこで彼は、出頭までに至る自分の経緯を彼女に語り始めます。

幼い頃からスーパーヒーローに憧れていた少年・ベンヤミン。
父親は蒸発、母親は自殺し祖母と生活していた彼は所謂「陰キャ」であり、14歳でプログラミング言語を取得し、ハッキングを覚えるようになります。

時は流れ彼は大学生に。
デリバリーピザのバイトをしていた彼は、デリバリー先で中学時代からの憧れの同級生・マリの「司法試験のテスト問題が分かればいいのに」という言葉を耳にします。
これが実現出来れば自分は彼女のヒーローになれる! と思い大学のサーバーに侵入しハッキングを仕掛けますが、発見され失敗に。制裁を受け、社会奉仕活動に従事することとなります。

その社会奉仕活動中、彼は自分と正反対の性格とカリスマ性を持つ青年・マックスと出会います。
マックスはベンヤミンのハッキングに興味を持ち、同じ仲間のシュテファンとパウルにベンヤミンを紹介。
最初はベンヤミンに疑いの目を持つ彼らでしたが、彼が目の前で披露したハッキング能力に驚愕し、仲間と認めることに。

そして更にベンヤミンを試すことと決めたマックスら3人は、とある政党の選挙活動周回に潜入。
「大胆にやること」が秘策だとマックスから助言を受け、ベンヤミンは選挙PR活動動画を見事にハッキング(これはドイツの映画なのですが、そのハッキング映画がめちゃくちゃ風刺的なので見てほしい)。

この活動を期に、彼ら4人はハッカー集団「CLAY」を結成。彼らは金融機関、政治活動団体、製薬会社などにイタズラを主としたハッキング活動を繰り返すようになり、世間から日に日に注目を集めるようになります。

しかし、彼らが活動するネットの「裏」の世界。ハッカーを始めとした闇の人間が跋扈する世界に君臨し、カリスマ的に崇められていた「RTX」というハッカーには、彼らは見向きもされていません。
彼からの注目を浴びたいという野心を抱いていたマックスは、より大きなターゲットを狙い彼の興味を惹きつけようと計画を実行することとなりました。

ターゲットは、連邦情報局。

入念な計画の後に彼らは誰も成し遂げたことのなかった連邦情報局への潜入とハッキングを仕掛け、見事成功を果たし、有頂天の最中にいました。

しかし、そのハッキング後、裏の世界で危険視されていたハッカーの1人が殺害される事件が発生。
彼はハッカーでありながら裏で連邦情報局と繋がりのある人間でした。

そして事件が起こった原因は、ハッキングとは別に連邦情報局から情報を盗み出したベンヤミン。RTXにその成果を見せつけるため彼は情報を彼に受け渡すのですが、それを利用されCLAYは、殺人事件の容疑者として疑われる形になってしまったのです。

イタズラ目的のハッキングが一転、殺人事件の容疑者となってしまったCLAY。
果たして彼らは、その容疑を晴らせるのか?
そして、結果として出頭することになったベンヤミンの本当の目的は何なのか?

◆見て欲しいポイント

1. 展開
本作の一番の見どころじゃないかな? と思います。
この作品は基本的に、ベンヤミンという主人公が一体これまで何をしたのか? 事件の背景に何があるのか? という点を彼の視点から語っているものです。

この作品にはいわゆる「どんでん返し」があるのですが、とにかくその展開が面白い。まさに、視聴者を騙し、「本物はひとつだけ」という作中に登場する意味深なセリフが、深みを引き立ててくれます。

2. 主人公の心境
冒頭で語ったように、彼はいわゆる「陰キャ」であり、自身がなく常に他者から一歩引いた立ち位置にあり、陰日向に生きる性格をしています。

そんな彼が「CLAY」という個性派揃いのハッカー集団の活動の中で、経験したことのない快感や、手が届かないと思っていた意中の相手への距離を縮めていく様、より凄い相手に承認されたいと願う欲求には等身大な部分がしっかりと描かれており、物語の柱の一つとなっています。

3. 演出
作中はサイバー世界の様を演出する場面が多いのですが、その演出に味があります。

ダークウェブという暗いイメージを持つ世界は、暗い地下鉄の車内に、無法地帯の裏路地を掛け合わせたようなイメージ。
そこには仮面や覆面を被った多くの闇の住人がおり、ある者は歓迎し、あるものは煽り、ある者は無言で佇む。

そしてその奥には、その世界でカリスマを放つ「RTX」が、他者にない風格とオーラを放っています。

他にも、オープニングのピエロの仮面をつけたキャラクターとサイバー的な演出や、エンディングのロック調の音楽とハッキングをイメージした映像の調和に格好良さが際立っています。

ストーリーがもし分かり難かったとしても、アングラ感をしっかりと演出した映像は、好きな方ならきっと楽しめるものになっている筈です。

◆後述

初めて映画レビューを書いてみましたが、如何でしたでしょうか?

試験投稿も含むため、今回はこのくらいの長さに留めてみたいと思います。解説するのに中々難しい点があるため、上手く説明出来ているか自信はあんまりない…!

なお、この作品はレンタルの場合TSUTAYA限定レンタルのようですので、もし興味を持った方がいらっしゃいましたら是非一度レンタルし鑑賞することをお勧めします。

それでは、またいつやるかわからない次の映画レビューor別の記事でお会いしましょう!


Twitter:@yuipre219







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?