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ゆいにしおの『mid-20s的生活』- #5 mid-20sと老い -

正直、20代のうちは無縁でいられると思っていたアイツ。
mid-20sを迎え、アラサーと呼ばれる年齢にさしかかり、アイツ・老いは、
じわりと私の日常に忍び寄ってきた。




mid-20sの老いは、表面上にはほぼ出ない。毎日見つめてる自分ですら、
「あれ、ちょっと老けた…か?」と感じるレベル。蚊に刺されたても気づかないくらい。
さらに、周りに年上の人が多いと、「いやまだ若いでしょう、私なんて…」
という会話につながることもあるので慢心してしまうし、
「いや! 老けたんです!!」なんてちゃぶ台をひっくり返すこともできない。

だが、老いは静かに、mid-20sの背後をついてきている。
mid-20sの老けはじめサイン、それはまず表情筋に出ると思った。
中高ずっと一緒の、12歳からの表情を知っている友人たちを見て、
「老けたな」と思うことは今のところない。
ただ、「ああ、明日仕事だな…」というような憂いのある表情に、
「大人になったな」とふと思うことがある。
志望校に頭を悩ませる表情とはニュアンスの違う表情。
そんな湿り気のある表情がだんだんと定着していき、シワが刻み込まれて、
「老けた」という状態になるのかもしれない。

mid-20sの老いはあまりに些細な変化であるため、本当に気づきにくい。
ある日ちょっとずつ荒れはじめて、「おや?」と思った時にはもう手遅れ。
そして、悲しいことに美容というのは総合評価。
ちょっとシミを取ったりとか、ちょっと化粧水を変えたりしただけではなかなか太刀打ちできない。

だからこそ、憂いを帯びた表情も交えながら、思いっきり笑う日も大切にして、よいシワをつくっていきたいですね。

※OKMusicで連載していたものに、加筆・修正をしています


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