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少しだけ頑張ったお話

息子が3歳と10ヶ月のある日
夕方、日が陰ってきた時間帯に保育園へお迎えに行った時 息子は園庭のお花が萎れているのに気がついた
「朝は元気だったのに可愛そう。お水をあげれば元気になるかも…。お水をあげたいよ…。」とお花と同じくらい体を小さくさせていた。太陽が沈んだから寝ているんだよと説明しても家に帰るまで落ち込んでいた。

次の日 登園すると先生がお花に水をあげているのを見つけて
「よかったねー!元気になったね!」とお花に話しかけていた

また別の日 友人の家に遊びに行った息子は
友人が大切に育てているお花を見て「頑張って咲いたんだねー!えらいね!」と話しかけていた。

いつのまにか植物を慈しむ心を手に入れた息子
可愛い

その心大切にして欲しいと母は思った。


我が家はマンションだが大きな庭がある
キンカンの木と金木犀と紫陽花とスイセンが咲く庭が。
しかし全く手入れをしていないので雑草が生え放題なのだ
自慢じゃないが一度マンションの管理組合から雑草の件でクレームの電話がかかってきた程、それくらい酷い。
手入れが面倒なので除草シートをかぶせてほったらかしにしてある。

母は決意した。
この何もない庭に少しだけお花を育ててみようと。

毎日少しづつ雑草を抜いた。

新型肺炎の流行もあってなるべく家で過ごしていたのでいい気分転換にもなった。

3日目からは息子も手伝ってくれた。
なかなか抜けない雑草は二人でおおきなかぶの絵本のように引っ張って抜いた。尻餅をつけば笑い合った。息子は花が咲いている雑草は雑草でも頑張って咲いてるからと抜いてくれなかった。君がアリさんに夢中になっている間にこっそり抜いた。ごめんね

まだまだ汚い庭だったけど一角だけでも綺麗になったので生き物に詳しい保育園のお友達と園芸ショップに行ってきた。母はやる気を出す為に推しの誕生日花を、息子は大好きなお友達が選んだ白いお花に決めてお揃いにしていた。

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庭に勿忘草とノースポールを植えた。
まだ息子には見せていないので明日の朝が楽しみだ。

どうせなら家の中にも植物をと思い、母の推しである観音坂独歩くんがラジオで育てていると言っていたエケベリアを買ってテレビの前に置いてみた。

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テレビの前を通るたびに「エケちゃんかわいいね!葉っぱがついててかしこいね」と歌舞伎町NO.1ホストのようにリップサービスをしている。このエケベリアは大きく育つだろう。


息子の心の成長につられて私も何かをしてみたい、ポケモンセンターに行きたいけどコロナ怖い、と暇を持て余した母が息子のために少しだけがんばったお話でした。
ガーデニング続くかわからないけど推し要素を入れ込んだのできっと大丈夫できるはず(暗示)

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