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voices -LIVE FUN!!- 二次創作特集

FUN INTERVIEW

(取材・文:蜷川)
それでは、まず最初に自己紹介をお願いします。

夜風悠衣音(以下、夜風)夜風悠衣音(よかぜゆいね)と申します。担当は幽谷霧子で、音楽はアルストや SHHis の曲が好きです。シャニマスを始めたのが 2021 年の 4 月ぐらいで、ちょうど他作品で少女同士の関係性に熱があったころに、サポートコミュに関する記事を読んだのが入口でした。

プラタPプラタPと申します。シャニマスを始めたのは 2021 年の 8 月ぐらいなのですが、正直なんで始めたのかは覚えていません……。なんとなく初めてみたくなったな、みたいな感覚だったとは思います。興味を持った原因としては同級生からの圧力と、月ノ美兎とダ・ヴィンチ・恐山が ARuFa にシャニマスをやらせる配信が大きかった気がします。

だんろだんろと申します。シャニマスを始めた時期はリリース時からで、新しいアイマスが始まるんだと少し距離を置いて見ているつもりでしたが、小宮果穂に惹かれてからどんどんとシャニマスのアイドル全体を好きになっていきました。一応 28 人全員担当アイドルで、黛冬優子にだけはとりわけ特別な感情を抱いている、といった立ち位置です。推しユニットは放クラになります。

ブイブイと申します。シャニマスを始めたのは今 P デスクを確認したら 2020 年 8 月 13 日でして、それ以前はバンナムフェスで初めてシャニマスの曲に触れて「こんなのがあるんだ」ぐらいの印象だったのですが、始めた時期にやっていたアイマス各ブランドのライブ上映配信を観た際に本格的にやってみようと決意をしました。それからはもうずるずると沼にハマってしまい、もう抜け出せなくなってしまった感じですね。担当は、……選べないですが、強いて言うなら放クラと SHHis、そして三峰結華推しとしてやらせていただいています。

ふくふくふくふくという名前で、ピアノ演奏を中心に活動しています。アルストとノクチルを推していて、甘奈と小糸の担当です。他にも七草にちかを筆頭に気になるアイドルはたくさんいます。もともとデレマスなどで他のアイマスをやっていた流れでシャニマスも事前登録の頃から始めまして、コロナ禍で当時大学生だったのもあり時間が空いている中、凛世が 100 時間回る amiami の配信で True End の攻略法をコメント欄で教えてもらったこともあって、そこからシャニマスにどんどんとのめり込んでいきました。

☆それぞれの二次創作活動について

早速ですが、皆さんそれぞれの二次創作活動について概要を教えていただけたらと思います。今回は大きく分けて生演奏組、DTM・DJ組と分けられると思いますが、まず生演奏組のお三方からお願いできますでしょうか。

ふくふく:私はピアノでの弾いてみたカバー動画で、一曲を単品で上げることもあれば、ユニットごとのメドレーなどたくさんの曲をちょっと長めの動画にまとめる演奏を投稿することもあります。Twitter(現X)って課金すると結構長めの動画上げられるんですよね。
だんろ:あれ、ありがたいですよね。
ふくふく:本当に課金の恩恵は大きいです。ゲーム尺でも 2:20 に収まるかどうか、みたいな曲は結構多いんですよ。最近上げたアンティーカ全曲メドレーにしたものも 8 分半とかで、Twitter で長い動画でも楽しめるようにという工夫はちょっと考えながらやっています。

ふくふく:二次創作活動の始まりとしては、ピアノ自体はそれまでに経験はあったのですが、先ほどお話をした amiami の配信で丁寧に教えてくださった方々を囲い込んだ Discord サーバーを作ったところ、ピアノを弾いていることを話す機会があって、せっかくなら投稿してみたらと言ってくれた方がいたんですね。それで『シャイノグラフィ』を初めて撮ったものを動画として投稿したのが始まりです。しばらくは自宅で撮っていたのですがピアノを売却することになり、それ以降はスタジオを借りて撮ってるので「グランドピアノでシャニマス弾いてる人」みたいな印象になっているかもしれません。

だんろ:僕は『暖炉のある家』というサークルを主催してまして、シャニマス楽曲を 4 ~ 6 人程度の木管楽器の少数編成用にアレンジし、それを演奏した動画の投稿や、CD の収録を行って同人イベントで頒布をするといった活動をしています。

今回ですとふくふくさんのようなピアノ演奏の方はやはり一人でも活動しやすい印象がありますが、どのような経緯でサークルメンバーが集まったのでしょうか?

だんろ:今でこそこうやってメンバーが集まっていますが、やはり木管はメンバー集めが大変でしたね。ピアノと違って 1 人ではなかなか成立しづらく、かつアイマスなどの共通の趣味を持つとなるとだいぶ限られてきてしまいますからね(笑)。このサークルの原形はデレマスや艦これの楽曲を演奏しようと、高校同期や後輩の 3 人ぐらいで集まったのが始まりだったのですが、そうこうしているうちにアイマス楽曲を演奏する演奏会(アイマスPB)に参加させていただく機会がありまして、そこで出会った木管楽器のメンバーと意気投合し活動を本格化させていきました。その後はありがたいことにだんだんと界隈の中での知名度が上がっていくにつれて協力してくれる方も増えまして、今はサークルとしては全体で 9、10 人ぐらいの中から 4、5 人が集まって演奏するという形をとっています。

夜風:私はバンドアレンジでのカバーを行っています。一人で全パートを演奏するという形式のほか、『ツバサンブル』というバンドをオンラインで組んで共同制作を行っています。

まず全パートを演奏できるというのが凄いなと感じるのですが、どのような楽器遍歴なのでしょうか?

夜風:ギターとベースは高校の頃から、打ち込みでの楽曲制作も含めてやっていました。ボーカルは、自分が歌った方がイメージを表現しやすいかもと思い、大学 2 年ぐらいからちょっとずつ練習しています。ドラムはお触り程度ですが、シャニマスのカバーを始めたときに画的に入れたくなって始めました(笑)。

それでは続きまして、DTM・DJ組の方も伺えたらと思います。

ブイ:正直僕はまだ DTM については勉強している段階でして、普段の活動は DJ 配信や、アイマス系に限らず色々な DJ イベントなどに出るのがメインになります。アイマス系のイベントですと、最近ではシャニマス 6th 大阪の DAY1 終演後に開催されたオールナイトのイベントに DJ として出演いたしました。それと似たような形式のイベントの告知になるのですが 、LIVE FUN!! DAY1 が終わったあとに開催される非公式アフター DJ イベント『SHiNY PARLOR』に出演予定です。こちらはダイニングバーでやるイベントでして、よくイメージしがちなワーッと盛り上って踊るみたいな DJ イベントではなく、ゆったりと踊ったりするもよし、コミュやライブの感想を語るもよしといった、アットホームといいますか、良い感じの温かさのあるイベントになるんじゃないかなと思っています。僕も DJ として出演するのですが、DJ をしながら皆さんと語れればと思います。

※参加のためには Twipla での参加表明
参加するの選択)が必要になりますのでご注意ください。

ブイ:特に今年の大阪のイベントではシャニマス好きアピールをしていたらお声がけいただいて参加することになりまして、以前別のイベントで出演した箱でもあったので、好きなものから大阪の人たちとも仲良くなれるきっかけを持てて、すごくありがたいなと思っていますね。

プラタP:私は DTM、パソコンを使って曲を作ったりアレンジをしたりして、ニコニコ動画などに上げたりしています。EDM の中でもブイさんとも微妙に好きなジャンルが違いまして、僕がアレンジでよくやるのが Synthwave や Hardstyle と呼ばれるジャンルや Eurobeat 、他には製作ソフトを変えてからは Bass House が作りやすくなったのでそっちにも少し手を出している状況です。

プラタP:この前は学マスの方で Hyperflip のアレンジを上げさせていただいていて、なかなか「良くない」ジャンルなんですけども……。
ブイ:Hyperflip はねェ……。もう Hyperflip の話したら沼だよ。

こういったジャンル分けのようなものってちゃんと興味を持って聴かないとそもそも気づけないことも多いので、シャニマス経由で興味を持てるので個人的にすごく助かっています。

プラタP:そんな興味を持っていただく方にはこういった資料?みたいなものもありまして。

ブイ:うわ、こんな分けてる人いるんだ。
プラタP:まあこれだけ別れてますけど、自分はどこかに凝り固まっているというわけではなくて、こういうの作りたいなぁって思ったジャンルをどんどん自分なりに作ってみるのを繰り返しています。DTM を始めるきっかけとしては、中学 2 年ぐらいのときに BMS という PC で曲と譜面を作って遊べる音ゲーの大会(THE BMS OF FIGHTERS) に友達と参加しようとしたことがきっかけでした。最初は友達が作曲したもののアレンジから始めたのですが、だんだんと自分自身での作曲も始めていくようになりました。ちなみに結局全然締め切りに間に合わなくて一回も出さなかったのですが(笑)。

ちょっと制作のままならなさみたいなものも感じ取れましたが(笑)、みなさんそれぞれでの制作過程を掘り下げていくとどういったプロセス、スケジュール感になりますか?

ふくふく:ざっくりと平均で 1 週間ぐらいで、早いものだと曲が出てすぐ譜面を作ってしまって、次の日には動画を上げるなんてこともしたりしています。逆に先程紹介させていただいたメドレー形式だと、繋げ方だとか構成をしっかり考える必要もあって、長いと 2 ヶ月ぐらいかかったものもありました。

普段 Twitter 拝見しているんですけど、譜面に起こすの異常に早くないですか?

ブイ:マジで早い、ふくふくさん。
ふくふく:(笑)。あれはビビらせているところも確かにあります。早い動画だと 1 時間とかで譜面を出して、次の日のスタジオの予約を入れて会社の帰りに撮って上げてしまうってこともありました。譜面に起こすのは公開しているもの以外にも、 DM などで依頼をいただいたものに対してもやっていまして、今 20 曲ぐらい溜まっているので毎日帰ってから夜に作業している感じですね。ただ、最近は聴いてすぐに機械的に上げるというのも良くないかなと思うところがありまして、しっかりとライブなどでいろんな人の耳になじんだかなと思ったタイミングまで寝かせておいて、そこで一気に放出するみたいな戦略を取ることもあります。
だんろ:僕のサークルでもまずは採譜から始めまして、音を取ってから木管楽器への演奏用に音を置き直して演奏するという流れになります。サークルメンバーのほとんどが譜面作成もできるので、いろんな楽曲の楽譜が続々出てきますね。楽譜ができたら実際に集まって、Twitter に上げるようなものは初見で合わせてそのまま上げて、CD に収録するものは真面目に何回か練習してからスタジオを借りて収録をしています。よく使っているスタジオにアマチュアパックというものがありまして、録音周りとミキシング、マスタリングまで結構安い価格でやってくれるサービスで、演奏の後のことはプロの方におんぶにだっこでやらせてもらっていますね。収録のイメージとしては、まさにシャニアニでイルミネが歌の収録をしていたシーンのようにマイクが置かれているブースがあって、そこで楽器吹いて収録する感じです。

その体験自体が非日常で楽しいので、CD を頒布することよりもただただ収録する過程が楽しくてやっているのはありますね。まあその分出費はドえげつないんですけど(笑)。譜面自体はゲーム尺でだいたい 3 時間程度でできるのですが、人が集まる必要があるので 2 ヶ月に 1 回程度の合わせのタイミングまで楽譜を寝かせてしまうっていうのも結構あります。
夜風:私の場合は歌を歌うので、まず選曲の段階で自分の歌い方に合うかを確認する作業から始まります。なのでまず自分なりの表現で歌ったり、キーを変えて仮歌を取ったりして、個人の場合は聴き比べて、バンドの方では他のメンバーに聴いてもらって曲を決めます。その後はアレンジを原曲に寄せるのか、あるいは特定のジャンルを意識して少し変えてみるのかを決めてから各楽器のアレンジをして、固まったところで本番のレコーディングとミキシングをして完成といった流れになっていますね。

それでは DTM・DJ 組の方もお願いいたします。

ブイ:普段の DJ 配信とかでいつも考えているのは、いきなりかっ飛ばすようなセットリストではなく、最初はゆったりとした曲から初めてだんだんと上げていって最後にエモく終わらせるっていう構成になるよう考えていることが多いですね。ただ流すだけじゃなくて、全体で一つの流れを作る感じでしょうか。そういう観点がうっすらといつもあるのか、新しい曲を聴いたりするときにも、どこで使えそうかっていうのはどこかで考えているような気もします。そういう全体の流れを作ることも考えつつ、気づいたら何か共通した曲のテーマみたいなものでき始めているケースもあって、そういったときには歌詞にも注目して曲の選択をするようにはしていますね。これはセトリ組みの過程そのものではないんですが、こういった DJ 用のセトリを考えているとライブのセットリストを組んでいる方への尊敬がどんどん強くなっていきますね。まあいろいろと言われる方もいなくはないですけど、やってみたらわかる難しさとか、自分だったらどうするっていうのを実際に手を動かして頭をひねって初めてわかる感覚みたいなのがあるのかもしれません。
プラタP:僕はあまり短いスパンでの創作みたいなことはやっていなくて、そういうのもあってか一番大事なのって「天啓」が降りてくることなんですよ。
ブイ:いやほんとそれ!それそれそれ!!!
プラタP:そこが一番のハードルで、降ってきたらすぐ作ろうって感じです。なので、作る時間自体は比較的短い方なのかなって思っています。作りたいものを作る感じでそもそもフルで作らないことも多いので、1 曲あたりの作業量自体が他の方と比べると少ないんじゃないでしょうか。たとえばこの『あおぞらサイダー』のリミックスは投稿時間が 10:10 になってるんですけど、これやろうって思ったのは当日の朝で、動き始めてから 30 分とか 1 時間しないぐらいでできていたと思います。

ブイ:DTM やってる人って 2 パターンいると思っていて、思い付いてもじっくりと突き詰めてアウトプットまで時間がかかるタイプと、プラタさんみたいに降ってきたらすぐ作るタイプがいるかなって。僕自身前者のタイプなので、すぐ作れる人は他にも知り合いにいるんですが本当にすごいなって思います。
プラタP:ただ割と最近は結構時間をかけて作っていることも多いかな。真面目に作ったら DJ の人が使ってくれる可能性があるってことも考えてしっかりと作るように意識しています。
ブイ:ふふふ、目を光らせておりますよ。

みなさんそれぞれの創作活動をされているなかで、いわゆる「難産」だったものはありますでしょうか?

プラタP:この前出した『ハナムケのハナタバ』のアレンジが単純に作業量的にもそうでしたし、求める完成度としても時間をかけましたね。

プラタP:このジャンルは Colour House というジャンルで、バンドの曲を作るタイプの人たちと比べてあからさまにトラック数が増える傾向にあるんですよ。今回は 90 トラックぐらいまで行っていたかと思います。ベースだけで 10 トラックありますね。
ブイ:よくここまでできたねぇ、ほんとに。ちゃんと Colour になっていてすげぇわ。
プラタP:Colour っていうのはこういったキラキラした音を使うのが特徴で、そういった音へ変えるプラグイン・エフェクトを当てているのでその分どんどんレイヤーしていくトラック数が増えていきます。オケの方もだいぶ刻んで使っているので 1 トラック内での作業量っていうのも他より多くて、めっちゃ時間はかかるしパソコンは何回も落ちるし……。シンセって楽器を弾く技術が求められない分、音の作り込みに対する技術が求められるので、ジャンルごとの違いもありますがそこを突き詰めると「難産」になりがちです。
ブイ:僕の方が一番苦労しているのはまさに今作っているもので、ジャンルとしては Tech House っていうどちらかというと横ノリのジャンルなんですよね。音の密度が少ない分、おしゃれな感じにしようとすると 1 つ 1 つの音に加えるエフェクトなどがどんどん多くなっていって、そもそも音の作り方がわからなくてそこから悩んでいる状況です。このジャンルで『誰ソ彼アイデンティティー』でやろうと思っているんですが、どこまでお洒落で聴きやすい感じにできるのか勝負していこうと思っています。

ふくふく:私の「難産」というかシンプルに撮り直しが多かったものだと、『平行線の美学』が一番時間かかりましたね。

ふくふく:普段上げている動画だと、一般的に平均 20 ~ 30 テイク取り直すことになります。ミスタッチ(外れた音)ができるだけないようにしたいのでその場で撮り直すんですけど、『平行線の美学』は跳躍がすごく多くてどこを切り取っても安定しないってのがありまして。BPM も 160 ぐらいある曲で、イントロから 16 分音符の間隔で 2 オクターブ飛ぶんですよ。だいたい 0.1 秒で 30 cm ぐらい動いてくださいって言われているようなもので、それが曲の中で 8 回ぐらい出てるんですよ……。無理ですよね。
ブイ:この曲はリリースカットピアノが頻繁に使われているので、これをコピーして生の楽器で弾けっていうのは結構難しいですよ。
ふくふく:そうなんですよ。それであまりにも弾けなくて「『平行線の美学』が弾けません」っていう反対の動画を上げるぐらい難しかったです。先程紹介したのが実はゲーム尺のものでこれだけで 240 テイクとかそれぐらいだったんですけど、その後フル尺も挑戦してそれとの合計テイク数はたぶん 600 を超えてるんじゃないかなってぐらい戦っていました。この曲のためにいくらスタジオ代を払ったんだろう……。万単位で済んだのかな……。その際に作曲者の方にリプで反応いただいたのですが、「そもそも 2 台での演奏を想定をしていたのでそんな跳躍がある想定をしていませんでした」ってコメントされましたね(笑)。

夜風:執念のリテイクですね……。私の方でも思い返してみると、『リフレクトサイン』が結構大変でした。

夜風:原曲自体がバンドサウンド寄りでアレンジにはそこまで時間を要さないイメージだったのですが、演奏難度が意外と高く、アレンジやエディットに対する方針で意見が分かれて、そこの模索というか到達点をどこにするかみたいなところはじっくり意見をまとめていく過程がありました。その他にも展開ごとに音色を変えたくて、A メロや B メロなどのセクションごとにトラックを分けてエフェクトを変えたりだとか、ギターの同じフレーズでも出てくるフレーズごとに空間系のセッティングを変えたりしていまして、そんなことやっていたらトラック数が 40 個ぐらいに膨れ上がってしまうなど、アレンジとミキシングの両方とも大変でした。ツバサンブルの音源はらいぶで可能なアレンジと言うよりは、編集込みで聴き応えのある作品にしたいという共通認識をメンバー内で持っており、それもあってかよくミーティングで「原曲のオケが強い曲はできないよね」って話になるんですよね(笑)。例えばイルミネの『Twinkle way』は好きだけど、これは……ちょっとできないよね……って。本当にすごくて……これだめだろって、候補にはたびたび挙がるけど毎度ボツになっています。

だんろ:うちの「難産」は 2023 年の冬コミで出した『Full Throttle』っていう CD ですね。これはストレイライトの楽曲を木管楽器で演奏したものなんですけど、わかる方はもうこれだけでだいぶ無茶なこと言ってるなって思ってくれると思うんですよね(笑)。

だんろ:ストレイライトの楽曲ってまずめちゃくちゃ速いのと、後ろでいろんな電子音が鳴っているのもあって、『Hide & Attack』や『Another Rampage』などを筆頭に、とんでもない難易度になってしまいました。この楽譜書いた後 2 ヶ月ぐらい何も書けなくなるぐらいトラウマになったり、演奏の方でも本当に無理と無茶のオンパレードだったかなと思います。シャニマスは全体的に透明感があって木管アンサンブルに合うユニットが多い印象があるんですけど、ストレイと SHHis がほんまに木管と相性が悪くてですね……。そんな難しさがあった分ちゃんと楽譜にできて、演奏までたどり着けた達成感は別格でした。ただ、SHHis はいまだに一曲も楽譜のストックがないんですよ。SHHis 楽曲ってあまりコード進行がなくて、打楽器なしでそれっぽさを出すのが難しくて現在進行形の「難産」ですね(泣)。
ふくふく:たぶん私が SHHis の曲を一切ピアノで弾かないのも同じところがネックになっていると思います。たぶん『SWEETEST BITE』が一番キツい。
夜風:リズムトラックありきみたいな曲が多いですからね。
だんろ:今のところ『Happier』だけは頭抜けて書きやすそうで、それ以外は……って感じですかね。

それでは、若干深入りする話になるのですが、普段創作されるうえでキー(調性)の選択で意識されていることはありますか?歌と楽器それぞれの観点のみならず、DTM・DJ 側からのお話も伺えればと思います。

だんろ:我々とふくふくさんは結構原曲と同じキーで演奏されているなって思っています。楽器だけの場合は確かに歌と比べて原曲キーでやりやすいのはあると思います。ただ、他の管弦系の団体などを見ていると、もちろんこれはそれぞれの価値観というか主義の話ではあるのですが、楽器ごとの吹きやすいキーに変えて演奏されるところもある印象がありますね。そんな中、殊うちのサークルにおいては、サークル代表の僕が原曲キー原理主義者なので、サークルメンバーに「原曲キーで書いてね♡」って頼んでいます。まあこれは明確に圧力ですね(笑)。
ブイ:圧力(笑)。
だんろ:そうなんですよ。キーが変わると僕は原曲と違う曲のように聴こええてしまうことが多くて、それでノリずらくなっちゃんですよね。そうならないためのモチベーション的なところからもそういうお願いをしている形になります。でも、たぶんこれは特殊な方です。
プラタP:僕は基本的にアレンジではおそらく楽器組の方と同じ感覚でキーは変えていないんですけど、一回だけわざと変えたことがありまして……。これは『Fashionable』の Eurobeat アレンジなんですけど――。
ふくふく:わざと 1 個下げしてるんだ。

ブイ:ほんとだ。下げてるね、これ。
プラタP:Eurobeat っていうのは「イニシャルD」の挿入歌みたいな感じっていうと伝わりやすいかと思うんですが、このジャンルの特徴として A メロと B メロだけキーが一つ下がるっていうのがあるので、このアレンジではそれに則ってキーを下げています。
ブイ:確かに『Fashionable』って原キーのままで無理やり Eurobeat やろうとしても Eurobeat として認識できないんですよね。
夜風:やっぱりこの転調があると一気に Eurobeat だなって感じ出ますね。
プラタP:なので、このアレンジだけはどちらかというと、ジャンル側の様式美みたいなものを重視してキーを変えざるを得なかったのでここだけは変えました。
夜風:余談ですが、原曲のキー下げたときのボーカルの声って癖になりますよね。
ふくふく:キー下げたらイケボ選手権っていうのを個人的に開催していたんですけど、自分の中では円香の声のキーを下げたらめっちゃイケボになるって思っています。
プラタP:あとは果穂の声を 4 つ下げるとなんか歌い手っぽくなるってのがありますね。やっぱりこういうのみんなやっているんですね。キーを下げても構わない。みんなも試してみてね(キー下げのけんた食堂)。
一同:(笑)
ふくふく:キー下げでいうと、例えば先ほどお話にもあったツバサンブルでの『リフレクトサイン』は 3 つキーを下げていたのかな?
夜風:そうですね。
ふくふく:そういう感じでキーを変えて調整したりだとか、315 プロの二次創作をしている団体では自分たちが演奏しやすいような B や C 調に合わせて演奏しているのをよく聴きますね。

(↑原曲/アレンジ↓)

だんろ:でもオーケストラってシャープ調が多いんで、そっち出身の人だとあまり苦手なキーみたいなのはないかもしれないです。
ふくふく:そこはピアノや弦楽器、管楽器などでだいぶ変わってきそうですよね。他にキーで意識することとしては、メドレーで繋げる場合には繋げるタイミングで前の曲のキーに次の曲を合わせてから次の曲の元のキーに戻すみたいなアレンジを加えることもしたり、曲を繋ぐときに原曲キーから外れすぎて印象が変わらないようなずらしになるよう意識的に抑えているようにはしています。
ブイ:DJ でもやっぱりキーは特に繋ぎ意識するポイントですね。セトリを組む際に前後で曲のキーが同じなものや近いものを用意してなるべく繋ぎに違和感がないように組みつつどれだけ思想を強く出せるか、って考えてます。rekordbox っていうソフトを普段使っているんですけど、例えば『Claw My Heart』を流していると、今流れている曲の BPM やキーだけじゃなくて同じぐらいの BPM とキーのものって何があるのかをサジェストしてくれるので、じゃあその中で出てきた『Another Rampage』に繋げてみようって判断する感じですね。

ふくふく:ブイさんに共有なんですが、シャニマスとデレマスのすべてのキーがわかるシートを作っているんでぜひ有効活用してください。

ブイ:えぇっ、なにこれめっちゃ助かる……!
ふくふく:まとめた結果の発見ではあるんですけど、この範囲だとミ(E)あたりに曲数のピークがあって、そこらへんが女性がちょうど歌いやすい場所なのかなと思います。SideM だとその 5 つ下の B あたりが多いですね。
夜風:サビの一番高い音を地声で伸ばしやすい高さにするか、逆に裏声の出しやすい音にするかみたいな考えで使いやすいキーってあるんですよね。
ふくふく:主音に対する属音、五度上の音を一番高い音にして歌いやすいキーが E ~ G ぐらいの範囲なのかなって思いますね。
ブイ:音楽ミリしらでツールを使って理解しようとしているので、こういうお話聞けるのめっちゃ助かる(音楽ミリしらの甘奈)。
ふくふく:あと他の発見として、シャープが 5 個つくグループの シ(B) の長調と ラ♭(A♭)の単調には『ラビリンス・レジスタンス』しかないのがありますね。先程の歌いやすさのピークの音域から外れていて、さらにシャープも多くて避けられてるのかな~って思います。アイマスだけじゃなくてラブライブとかでも異常に少ないキーです。
ブイ:本当だ、全然ない!段違いで少ないなぁ!
ふくふく:なんで B の曲でメドレーやるっていったら正気か?って思いますね。
夜風:確かに鍵盤で曲書いている人もギターで曲書いている人も「よしこの曲 B で書くか」とはなかなかならないと思います。
ふくふく:ただ書いている調性はサビのところでのものになるので、その前に転調があって A メロや B メロで B だったというものは全然あります。例えば『今しかない瞬間を』はイントロからシ(B)の音ですが、サビの直前で三度上がってレ(D)になっていますね。
だんろ:あっ、ほんまや!
ブイ:うぉあ~~!!!!ほんとだ!!!!一気に変わってる!!!!

夜風:これは同主調平行調の三度転調で、やっぱりこの +3 の転調多いですよね。
ふくふく:他には『いつか Shiny Days』(C⇒E♭)とか『SNOW FLAKES MEMORIES』(D⇒F)もそうですね。
ブイ:どんどん出てくるな……。俺も早くその次元に行きてぇ……ッ!!

そろそろ終盤となりますが、二次創作を行う上でこだわっているポイントなどありますでしょうか?

夜風:シャニマスの曲の多くは複数人で歌われているので、自分が歌うときにはソロで歌う場合にフレーズをどう聴かせるか、曲が持っているメッセージが何かを常に考えています。掛け合いなどどうしようもないところはありますが、ブレスも含めた1パートでの表現はすごく意識しています。キーを変えていることもあり、原曲のままというより換骨奪胎のような側面があるので、原曲のリスペクトをしつつ、少し違う色を出せればと考えています。
プラタP:たぶん今日のメンバーの中でその部分は近い方かなと思います。で、正直自分の中でそんなにこう固まったものはない気がしますが、強いて言うなら音圧と縦ノリのしやすさですかね。ダンスミュージックの畑なので、クラブで流した時に高まれるといいなと思っています。
ブイ:細かい音へのこだわりは方法としての意識であるんですが、気持ちの面として楽曲やアイドルに対する思いを忘れず、原曲を崩しすぎないようにするのは意識しています。ジャンルは思いっきり変えるんですけど、原曲の雰囲気はしっかりと残したいですね。例えば『あおぞらサイダー』だったらサイダーを開ける音だとかどういう場面で流れている曲なのかっていうのを可能な限り取り入れて、単なる曲のリミックスではないようにしようと心がけていますね。
だんろ:思いや思想を大切にするっていうのは僕も常に考えていることでして、すごく言語化が難しいんですが楽譜を作るときはこのアイドルはこの楽器と近いな、というような「人と楽器のイメージを合わせる」というところは毎度考えています。演奏するときにも原曲を歌っているアイドルならではの味を活かすような演奏をしたいと心がけていますね。例えば先ほどお話をさせていただいたストレイの CD の中でも、『SOS』ではストレイ楽曲とは異なる、ソロの冬優子ならではの可愛さを表現できたと思っています。 この曲をアイドルがどういう気持ちで歌っているかを想像して演奏に落とし込んでいくという作業を、自己満足には近いんですけどずっとやっていますね。
ふくふく:自分も原曲の良さを崩さないのはもちろんそうなのですが、曲の中でも特に聴かせたいパートがあると思うので、そこをいかに表現・再現できるかというところと、守り的な側面ではピアノってどうしてもガシガシ弾いてしまうところがあるので、しっかりと抑揚をつけて 1 曲のまとまりとして原曲が思い浮かぶような演奏を心がけています。ピアノパートがある曲だと再現しやすいんですが、それこそ先ほども少し話題に出た SHHis の曲を再現するとなると、まずピアノ演奏でどうやって SHHis 楽曲の良さを出せるのかを考えて譜面にします。実際に弾くと借りたスタジオにあるピアノごとの特徴も含めて初めてわかることもあるので、もっとこうした方がいいかなと考えて譜面から変えて、スタジオの中でどんどんブラッシュアップしていくようにしています。

最後に、これから二次創作の中でチャレンジしたいことをぜひお聞かせいただければと思います。

だんろ:うちのサークル単独でできることに関してはこれまでで体制も含めて充実してきたところはあるので、これからは他の団体と一緒にして初めてできるようなことができること、例えばそういった演奏団体が集まってやるフェスみたいなものができたら楽しいんだろうなと、いつかやってみたいなと思っています。また、即売会のアフターの場での演奏もいつかやってみたいなって思っています!
プラタP:僕は多分だんろさんと経験的に真逆なのもあるかもしれませんが、やっぱり生楽器にチャレンジしたいですね。これまでずっと電子音楽しか作ってこなかったんで、まず初めに一回ギターを外注などで誰かに弾いてもらうなどしたいなとは考えています。自分で弾くのは……ないですね。
ふくふく:ピアノやろうよ。
プラタP:え~(笑)。
ブイ:ふくふくさんからピアノやろうよって言われたら、それはもうああってなっちゃうからね(笑)。でも実際、曲作れる人はやっぱりピアノとかできる人が多いから、かじっておく程度でもやっておいた方がいいかもしれないよね。
ふくふく:知識として良いかもしれないですよね。
ブイ:そうなんですよ。というのも、二次創作へのモチベーションのためにも、という観点ではあるんですが、オリジナル楽曲を作れるようになりたいですよね。肩書として DJ だけじゃなくてトラックメイカ―ってつけられるようになりたいです。
プラタP:オリ曲作りは楽しいぞ~。
ブイ:ウォー、時間をくれ~。仕事が忙しいんだ~~。
夜風:全然ハードル高くないですよ。……私の目標としてはツバサンブルは今のところ表に出しているのは音源の形ですが、裏側ではセッションとかもやっており、いつかはこのメンバーでリアルライブをやりたいなと考えていました。そしたらありがたいことに、 10 月 6 日に聖蹟桜ヶ丘で開催される「せいせき音フェス」への出演が決まりました! シャニマスにとっても大切な場所での演奏になるので、ここに向けてしっかりと準備をしていきたいというのが今現在の意気込みです。

ふくふく:私の方はクオリティの向上はもちろんのこと、今は長い動画を作るということに取り組んでいます。ユニットメドレーを弾くとなると、新曲が増えるということは弾く曲数が増えるということになりますが、その中でこの曲がないってことがないように全部の曲を入れるように心がけています。それでいてメドレーとしての繋ぎや物語性を意識したいです。普段の活動は別にフォロワー数を増やしたいっていうわけではなくて、この動画をきっかけにシャニマスに興味を持ってほしいという思いで活動しているので、今後とも布教活動としてこだわりを持ちながら続けていきたいです。

ミュージックレビュー

Synthe-Side

Killer×Mission
作詞:真崎エリカ 作曲:本多友紀(Arte Refact) 編曲:河合泰志(Arte Refact)

力のある曲を歌うユニット同士の競演で、アンティーカ曲のもつ壮大な曲調とシンセサイザーなどの電子音を用いるストレイライト曲がうまく一曲にまとめられている印象を受けました。ゴリゴリにカッコよい。そしてとてもライブで盛り上がる、まさに「キラーチューン」だと言えるでしょう。

text by ふくふく

相合学舎
作詞:古屋 真 作曲・編曲:藤井健太郎(HANO)

初めてこの曲と組み合わせを見て聴いたときは、滅茶苦茶嬉しかったことを覚えています。放クラとノクチルという学生ユニットで、とてもノリやすいテンポで歌詞の割り振りもそれぞれのキャラに合っていて、曲自体もとても青春感じられる。この2ユニットの姿をそのまま描いた曲だと感じました。

text by ブイ

Secret utopIA
作詞:渡邊亜希子 作曲・編曲:秋浦智裕

Aメロ、Bメロ、ラップパートのフレーズでそれぞれイルミネ、アルスト、シーズのエッセンスを残しつつ、サビでその全てが合わさったようなメロに殴られる曲です。初めて聴いたとき歌う曲の方向性が異なるこの3ユニットがここまできれいに混ざるとは思っておらず衝撃を受けた記憶が鮮明に残っています。

text by プラタP

シャイニーPRオファー

輝きにかわる
作詞・作曲・編曲:くじら

「コスメブランドのCM」というコンセプトの通り、オシャレな都会のポップスの雰囲気を漂わせながら、雛菜らしさも甘奈らしさも摩美々らしさも兼ね備えていて、聞いてて楽しい曲です。そんな中、イタズラ好きな摩美々が頭サビからの転調部分を歌ってるのは若干「思想」を感じました。

text by プラタP

ONE STAR
作詞:KOHSHI (FLOW) 作曲・編曲:TAKE (FLOW)

異能系バトルアニメの主題歌という設定の楽曲。企画書にあった「希望/アツい想い」と果穂がマッチしているが、FLOWさんの書きおろした楽曲は今までの放クラになかったクールな曲調だった。しかしながら冬優子と愛依の3人の歌唱は調和しており、果穂にとっても新しい可能性の一つを提示できたと言えるのではないか

text by プラタP

GOTCHA
作詞:RYO-Z、ILMARI 作曲・編曲:FUMIYA

RIP SLYMEが作曲等を担当すると聞いてとても驚いた曲です。全体的にRIP SLYMEの雰囲気がしっかり入りつつも、しっかり彼女たちに合う一曲になっています。おそらく皆さんが思っている以上にラップって、とても難しいんですよ。それを踊りながらこなす彼女たちにただただ脱帽です。

text by ブイ

デビ太郎 VS ジャスティスV

デビ太郎のうた
作詞:深川琴美 作曲・編曲:宝野聡史
歌:大崎甜花(CV.前川涼子)

こう見えて実はシャニマス初のソロ楽曲。初めて聴いたときは夕方の教育番組で流れてそうな曲調だなと感じたのを覚えています。甜花ちゃんって本当に甘奈と同い年なんだよね……?(双子なのに)6thライブでアルストロメリアの3人での歌唱を聴けて嬉しかったです。ちなみにシャニマス最短楽曲でもあります。

text by ふくふく

絶対正義 EVERY DAY
作詞:前田甘露 作曲・編曲:景山将太
歌:小宮果穂(CV.河野ひより)

果穂の好きな特撮作品である、ジャスティスVのテーマ曲。楽しそうな歌唱からは、作品への大きな愛がにじみ出ている。2番以降のヒーローの在り方に対する「だけどそれだけじゃない」描写も、果穂自身のアイドル活動で得た経験を基に十全に表現されている。思わず胸が熱くなる、情熱的なギターとブラスが印象的なアレンジ。

text by 夜風悠衣音

THE IDOLM@STERシリーズ15周年記念曲「なんどでも笑おう」 【シャイニーカラーズ盤】

なんどでも笑おう シャイニーカラーズVer.
作詞:モモキエイジ 作曲:BNSI(佐藤貴文) 編曲:BNSI(トリ音)

アイマスシリーズ15周年を記念して作られた曲。「どこまでも行けるさ」という歌詞が示すように、15年分のこれまでを振り返るだけでなくさらに先へ進もうとする決意を感じ取ることができる。ゆったりした曲調に壮大なハーモニーの響きはきっとどこかのプロデューサーの支えになっていると思う。

text by ふくふく

THE IDOLM@STERシリーズ イメージソング2021「VOY@GER」【シャイニーカラーズ盤】

VOY@GER
作詞:烏屋茶房 作曲・編曲:井上馨太(MONACA)

アイマスシリーズ15周年のその先の未来に向け作られた本楽曲。初めて聴いた時、イントロを聞いた瞬間「あ、これ絶対好きな曲だ。」と確信しました。本当に神曲です。作詞・作曲も烏屋茶房さんと井上馨太さんで、もう信頼しかありません。これから先の未来がとても楽しみになる一曲です。

text by ブイ

B☆Health

283体操
作詞:小田桐ゆうき 作曲・編曲:フワリ(Dream Monster)

シャニマスくん……?デレマスにもラジオ体操第一のカバーはあるが、こちらは完全なオリジナル新曲の扱い。「勢いをつけて体を大きく回す運動」など結構ハードな動きを求められるのはアイドルの運動量に合わせて作られている?と思ったり。裏で流れているピアノがかなりいい曲調なので是非オフボーカルが欲しいところ……。

text by ふくふく

シャイニーエクササイズ
作詞・作曲・編曲:橘 亮祐、篠崎あやと

最初にこの曲を聴いた時は「一体何が起こったんだ」と、驚きというよりも困惑をしてしまいました。一見するとポップな曲調でよくあるエクササイズの楽曲に聴こえますが、クラブミュージックが好きな方は最初に鳴るキックの音に困惑したのではないでしょうか。エクササイズの内容もハードながら面白い楽曲になっています。

text by ブイ

ホムラインビテーション

ホムラインビテーション
作詞・作曲・編曲:涼木シンジ(KEYTONE)

歌詞は日清とのタイアップらしい「ふざけ」に寄った物となっているが、曲としてはSynthe-Sideと言っても十二分に映えるほど「マジ」。ストレイ感を前面に出しつつ、Bメロやハットにシーズっぽさもしっかり居る構成で聴いてて楽しい~!ちなみに炎メシは探しても見つからなかったです。ひょっとして架空の商品?

text by プラタP

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