【17話】幼馴染みの想いで話（唯と梨紗ちゃん）

さて、15話では梨紗ちゃんが、いじめられてましたが、唯ちゃんはどうだったのでしょうか。15話の疑問も、解明します。

いじめられない、唯ちゃん

唯ちゃんは、いじめられた想い出は、あるのですか。

「唯だよー　ん　唯　いじめられたこと・・・・そーだなー　ないのかなー　あるのかなー　気にしてなかったなー」

唯ちゃんは、目がパッチリと大きく、うるうるキラキラしていて、笑顔が眩しく、元気で明るく、愛らしくて可愛い女の子です。

小学校でも、唯ちゃん以上の可愛い子は、居ませんでした。
また、近所の人からも、子供らしくて元気で可愛いと評判で、

「あら　唯ちゃん　おはよう」（近所の人Ａ）
「唯だよー　おはようだよー」
「おはよう　唯ちゃん」（近所の人Ｂ）
「唯だよー　おはようだよー」
「唯ちゃん　おはよう　いい天気ね」（近所の人Ｃ）
「唯だよー　おはようだよー　いい天気だよー」

と、こんな感じで元気に笑顔で挨拶します。
言い回しの良し悪しは、有りますけど。
それは近所のみならず、校区内でも唯ちゃんの評判は伝わっていました。

可愛い子は、以外といじめの対象になることがある、と聞いてます。
まあ、色々な理由で、としておきましょう。

しかし唯ちゃんは、普通の可愛い女の子ではありません。
とにかく、する事なす事が、良くも悪くも破天荒なのです。
黙って、じっとしていれば、文句の付けようがない、愛らしくて可愛い女の子なのですが、そんなことができる、唯ちゃんではありません。

唯ちゃんの特徴

・物腰が柔らかく、～だよ、～なの、に代表される言い回しを多用する。
・声に1/ｆゆらぎがあるため、心地よく癒やされる気分になる。
・いつも明るく元気いっぱい、笑顔が眩しい、人懐っこい。
・怒る、泣く、声を荒げる、いじめる、悪口などを、しない言わない。
・基本的に正直で、自分に都合が悪いことでも、話してしまう。
・他人のことは、気にしない。
・運動能力が抜群、男の子達に引けを取らない。

唯ちゃんの破天荒さ

・年上の人にでも、先生にでも、同じ物腰と言い回し。
・「しののめ」には無反応、誰にでも「唯」と呼ばせようとする。
・宿題を忘れる、教科書忘れる、授業中に居眠り、先生に怒られる。
・廊下を走る、男の子達と掃除用具で遊ぶ、廊下に立たされる。
・階段の飛び降り段数を競う、職員室に呼ばれる、忘れて帰ってしまう。
・トイレに行くとき、わざわざ、オシッコかウンコかを、言って行く。
・周りの子達とキャーキャー騒ぐ、ゲラゲラ笑う、ニコッとして誤魔化す。
・男の子達に混ざって先生に、いたずらを仕掛ける。
・階段の手すりをパンツ丸見えでも気にせず、滑り台代わりにして遊ぶ。

など、切りがありません。
これでも、梨紗ちゃんに抑えられていたそうです。

誰が見ても、愛らしくて可愛い子が、元気に明るく、その様な特徴と破天荒さを前面に出してくるのですから、当然、気取りは全くありません。
唯ちゃんは、その特徴と破天荒さが主で、愛らしさ可愛さは、たまたま、ついでに付いてきた、その様な気がします。

クラスの子達からは、『唯』または『唯ちゃん』と親しげに呼ばれ、人気者だったのです。そのうえ、運動能力も男の子達を凌駕するのですから、いじめる要素がありません、冷やかしや少々の陰口などは、有ったようですが。

破天荒さはさておき、その特徴と愛らしさ可愛さは、知れ渡っていました。

「ほら　東雲さんだったかしら唯ちゃんって　この前見たけど　ほんと元気で明るくて可愛くて　噂以上だったわよ」（Ａ男ママ）
「俺も一度見てみたいな　そうだＡ男　一緒なクラスなのか」（Ａ男パパ）
「違うけど・・・」（Ａ男）
「いじめたりしてないだろうな」（Ａ男パパ）
「だっ　誰もいじめてないよ」（Ａ男）
「いじめはダメだぞ」（Ａ男パパ）

こんなような会話が、15話で梨紗ちゃんをいじめていた、男の子達の家族で、こんなやり取りが有ったとか、無かったとか。

ですから、唯ちゃんをいじめることは、リスクが伴うことを、いじめっ子達は肌で感じていたようです。
15話で唯ちゃんが、いじめを止めに来たとき、面白くなくなって、あっさり去って行ったのは、そういう訳だったのです。

唯ちゃんが、いじめられないのは、何だかんだ言っても、
『柔らかい物腰と1/ｆゆらぎ』だと、私は確信しています。

今回は、唯ちゃんを持ち上げ過ぎてしまいました。
話半分でお願いします。

では、また次回、お会いしましょう。

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