【5話】幼馴染みの想いで話（唯と梨紗ちゃん）

二人のママ

さて、１話と２話で、両家の子供には血縁のあるママと、そうでないママが居ることはお話しました。もちろん、唯未さんも梨乃さんも、唯ちゃんと梨紗ちゃんにママと呼ばれています。

では、パパはどうなんだと言いますと、大変可愛がって貰ったのは間違いないのですが、この時代ですから育児の大半はママで、パパの育児に対する比率はそう多くはありません。今でしたら、そう言うわけにはいかないでしょうが。ですから、唯ちゃんは「梨紗ちゃんのパパ」、梨紗ちゃんは「唯のパパ」と呼んでいます。

では、おばあちゃんはどうかというと・・・あっ、それは聞いていませんでした。どちらにしても、両家のパパとおばあちゃんは、殆ど出番はないですから、たまに出ても気にしないで下さい。それと、おじいちゃんが居るかどうかは聞いていません。ですから気にしないで下さい。

しかし、どちらもママと呼ぶのはいいのですけど、唯未さんと梨乃さんが一緒に居たらどうなるのでしょうか。

「唯だよー　その時は梨乃ママって呼ぶよ」
「私は　唯未ママと呼びます・・・ほら　唯　すぐ戻るわよ」
「もう終わり　梨紗ちゃん」
「そうよ」

・・・だそうです。
唯未さんだけの時は、梨紗ちゃんは唯未さんをママと呼び、梨乃さんだけの時は、唯ちゃんは梨乃さんをママと呼ぶのです。
唯ちゃんも梨紗ちゃんも、そう呼ぶことを話し合ったわけでもなく、自然と当り前のように、無意識にそう呼んでいたのです。

そのようなことも、現実にあるのですねえ。
不思議なことです。
では、今回はここまでです。
次回は、どのような話が出てくるのでしょうか。

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