父が癌になりました。


「リンパ腫で入院します。心配はいりません。」
となんともあっさりした、でも重大な事実をLINE伝えてきた父。

今は私も結婚し、主人とこども2人(3歳、1歳)の4人暮らしで、別々に暮らしてはいるものの、孫の世話をしに頻繁に遊びに来てもらっていたので、
父が陰で病院を複数回って検査していたことに、ショックを受けた。

無事に治療してもらう病院も決まり、
抗がん剤と放射線治療に向き合う父。

退院したものの、薬で免疫をあえて下げているので、しばらく会えない。

「私に何ができるだろうか」

おそらく家族に癌患者がいれば誰もが思う自問だろう。

まずは状況を理解しよう、
そう思い、
癌の症状、そもそもの癌の原因、現在の治療法(食事含む)
をネットや書籍を読み漁り、理解を深めた。

そうしてまず辿りついたのは、“癌の原因も癌の治療法も、研究者や医師によって見解は様々であること”

治療法に関しては特に様々だ。
ある医師が良いと言っていることが別の医者にとってはダメなこと。これは癌患者にいい食べ物、と言っている医師もいれば、推奨しない医師もいる。

結局は自分でどの考えがしっくりくるかを考え、選択しなくてはいけないのだ。

そんな中で私はこの医師の食事法、生活法を試して欲しいと思うものはもちろん見つかった。
けれど、私はふと立ち止まり、父にどう伝えるか考えた。

なぜなら、試すのは父であり、支えになっている母だからだ。

母は栄養士の資格もあり、現在医療に関わる仕事をしている。だから想像するまでもなく、彼女なりに癌に関する書籍を読み、彼女が良いと思う方法で、父の食事を考えている。つまりは確固たる意志を持ち、父の癌に向き合っている。
そして父は、張本人なのだから日々感じる体のサインに向き合い、何を口にするのか決めている。

そんな確固たる意思のある彼らに、私はこれがいいと思う!と別の考えを直球で伝えることが果たして役に立っていると言えるのか。

私が出した答えはNOだった。
なので癌に関することで私が得た情報は、やってみてとは言わず、事実を伝えるだけにとどめることにした。せっかく調べてもらったのに...等、私の言葉を負担に思って欲しくないからだ。
多少伝え方に強弱はつけてしまうけど(笑)もうどちらも大人、結局選ぶのは本人だから。

「私に何ができるだろうか」
この自問については、私なりに癌と向き合い、父に情報提供をすること。父と、支えになってる母が、視野広く決断できるよう情報を伝え続けたい。
そして言わずもがなではあるが、
外出できない父が少しでもリフレッシュできるよう、孫とビデオ通話してもらい、たわいもない会話を続けること。

父が早く元気になりますように。





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