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詐欺ドラマから学ぶ自信

『LEVERAGE』というドラマが面白い。5人の詐欺師たちが協力して、悪者が弱者から奪ったものを奪い返すストーリーだ。

LEVERAGEは2008年からアメリカで放送されたドラマで、シーズン5で完結している。今ではDVDで見ることができる。人気作のため、韓国では同名のドラマが始まり、アメリカでは『Leverage Redemption』として新シーズンがAmazonのIMDbTVで放送開始されている。(残念ながら日本では見れない)

ちなみに、私はこのドラマの大ファンなので、Twitterやインスタでドラマの出演者や監督をフォローして追いかけている。最近は新シーズンのCMやPR動画を見て楽しんでいる。英語は分からないので、雰囲気で聞き取り、字幕は翻訳サイトで訳している。

ところで、このドラマの楽しみでもあり、学べるところでもあるのは、堂々とした詐欺師の立ち振る舞いだ。あるときは『国の役人』、あるときは『見るからに怪しい投資家』、あるときは『インドの企業の副社長』になりきる。

ドラマなので脚本があり、俳優が演じているので当然と言えば当然なのだが、堂々とした演じっぷりに感心する。

ある回では、チームは全く知らない人たちの同窓会に紛れ込む。一人は架空の同窓生として紛れ込む。卒業アルバムは加工しておき、全然知らない人(本物の同窓生)に「私たち一緒に授業を受けたよね」と話しかける。それだけでも驚きなのに「誰かさんがサボったせいで評定が下がっちゃったこともあったなあ」とも付け加える。あまりにも当然のように話すので相手も「そうだったかなあ、ごめんごめん」と返事をする。

もう一人はクラスの人気者に成り代わり、「久しぶりだな、元気だったか」と周囲に話しかける。「聞いたよ、離婚したんだってな」などと言うが、それはSNSから得た知識を利用したものだ。

これは作り話で、役者が演じているのだけども、本当の社会でも通用するのではないかと思ってしまう。堂々としていれば説得力が増し、信用度が増すのではないか。少しの違和感は見逃されるのではないか。私は正直な人間なので、誤魔化すことが下手だし、演技もおそらくそんなに上手くはないが、堂々とした立ち振る舞いをすれば、何者にでもなれるのではないかと思う。このドラマにはそのようなワクワクもある。