緊急事態宣言で図書館が休館になった

大阪に住んでいるのですが、明日から緊急事態宣言が出ることになり図書館が休館になることに先程気付きました。「今日の日中に気付いていれば、今日行ったのに」という悲しみと「休館する必要があるのか?!」という怒りでいっぱいです。明日行こうと思っていたので、余計にショックです。
ネットで確認したところ、大阪府立図書館も、大阪市も、他のいくつかの市も、休館になるようです。しかし、大阪府の緊急事態宣言に関するページを見ると、図書館は『休止要請をしない施設』に含まれています。それなのに、なぜなのでしょうか。(政党が同じ市は、府に右へ倣えなのでしょうか)そもそも、大阪府が『休止要請をしない』と発表しているのに府立図書館が休館を発表しているのは矛盾しないのでしょうか。

私がこれほどにも憤りを感じているのは、図書館を好きということもありますが、図書館は重要な施設だと考えているからです。誰でも無料で出入りできる公立の施設であること、文化的な施設であることが重要だと思っています。私は娯楽として本を借りることもありますが、勉強のためにも本を借りることがあります。図書館は知識を得るために必要な場所です。そのような重要な場所を、安易に閉じないでほしいです。最初の緊急事態宣言のとき(2020年3月ごろ)も、図書館(や美術館、博物館などの文化的施設)が真っ先に閉まりました。公共の文化に対する扱いが雑なように感じています。

そもそも、図書館にそれほど多くの人が集まっているのでしょうか。私は図書館で本を選んでいるとき、他人と密集していると感じたことはありません。貸出カウンターも最大でも2・3人が並んでいるぐらいです。休館ではなく、利用制限にとどめることはできないのでしょうか。長時間滞在を防ぐために、『図書館の席(椅子)の使用禁止』などでは駄目なのでしょうか。

学校が休校になったときに、子どもの『学びの保障』という言葉が聞かれました。図書館を開けることは大人を含む市民への『学びの保障』だと思うのです。「そんなに本が読みたければ買えば?」と思う人がいるかもしれませんが、それは違うと思います。学校が休校になったときに「そんなに学びたければ参考書買えば?」とはならないのと同じだと思います。

あまり上手く言えていないのかもしれませんが、公共の文化的施設の休館を安易に選択をしてほしくないと思います。1年前の繰り返しのような措置に気が重くなります。