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生涯猫派 犬を飼う ⑥ プードルを侮るなかれ

我が家のジンジャーくんは臆病だ。

うちの目の前から近所の土手までいって河原を歩いて帰ってくるのが定番の散歩コース。もう確実に100回以上は歩いているのだが、いまだに道路を歩けない。トレーナーさんにもお願いして、あの手この手を使って、散歩を祭りのごとく盛り上げてはいるのだけれど、うまくいかない日もまだ多い。

車の音にもなかなか慣れず、そのたびにおやつで気をそらしてあげないと固まったまま動けなくなってしまう。
ちなみにゴミ収集車にいたっては地獄から来た戦車だと思っているので、うっかり遭遇してしまうと、「ブルワナ(ぶるぶるわなわな)症候群」に陥って大変なことになる。

他にも臆病ストーリーをあげるとキリがない。

そんなジンジャーくんだが、河原の入り口までくれば、こっちのもの。
しっぽもシャッと上向きになり、急に自信が湧いてくるようだ。
スッタカスッタカ歩き出し、クン活(くんくん活動)にも余念がない。

自分のテリトリーに入ると急に態度がでかくなる。
飼い主に似たのかもしれない。

いつもの散歩道(秋の終わり)

さて、①から読んでくださっている方は、ジンジャーはなんの犬種なの?と思われている人もいるかもしれない。

写真を見ての通りテディベアのようにクルクルモコモコしているので、プードルが入っていることはみなさんは気づいているかもしれない。
もしくは、トイ・プードル?と思っている人もいるかな?

では、、


正解は、、、

キャバプーといって、キャバリア・キング・チャールズとプードル(うちの子は大きめのトイ・プードル)のミックスである。

もともとはキャバリアを飼いたいなあと思っていたのだけれど、病気になりやすいこと、毛が抜ける事に加えて、キャバリアよりもう少し活発だといいなと思ってプードルが混じっているキャバプーを選んだ。

Cavapoo

プードルというと日本のみなさんは、基本的にトイ・プードルとかティーカップ・プードルを思い浮かべるのだろうか?

私が暮らす街はかなりドッグフレンドリーで、人間もアクティブだし、自転車やランニングのバディとなるような犬が多い。

犬種は基本的に保護犬が一番多い。
それ以外も大型犬が多く、プードルといえば、ラブラドゥードルやゴールデンドゥードルなどのスタンダードプードルとのミックス犬が人気だ。

プードルは「賢い」の次に「活発」というイメージもあり、アクティブならライフスタイルにマッチするのだと思う。

なのでトイ・プードルを飼っている人は稀である(たぶん)。

GoldendoodleとBernadoodle どちらも人気

そんなわが街で、ジンジャーはヤッピーニッピー(キャンキャン騒ぐ的な意味)とされる小型犬だ。

だけど、さすがプードルの血を引いているだけある。

ぬいぐるみのような顔をしながらものすごく運動神経がよい!
足もめちゃくちゃ早い!

人がいない山道でオフリーシュにすると、ウサギか鹿か?と思う身軽さで山の斜面を駆け上がってゆく。
そんな細い足で降りれるの?と思うような岩場も、ひょいひょい軽々と降りてくる。

犬だと思ったらウサギだった日

骨折や怪我をしないかと毎回ハラハラするので、上に行きすぎない手前で呼ぶのだが、呼ぶと斜面から、彼なりに「行ける!」と腹に決めたルートで斜面を駆け下りて戻ってくる(リコールはかなり効くのでよかった)。

さっきまで道路で固まっていた犬と同一犬だとは思えない生き生きとした姿に驚く。

プードルってモコフワでかわいいだけかと思ってた。

なめてました、ごめん!

と、感動冷めやらぬまま森を抜けて道路にでると、また「ブルワナ発作」が発動して動けなくなってしまう。

あの勇ましい姿はなんだったんだろうな?と思いながら、仕方なく抱っこして家路につく。

ブルワナうさぎジンジャー

そんな日々はまだ続きそうなのである。


お気に入りのお散歩山道






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