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工夫する日常が生きる力に(5歳児育児)

気持ちのいい秋の空が広がるSquamishです。

夏休みの終わりに、友人から”冒険図鑑―野外で生活するために-”という本をいただきました。

これがなかなか素敵な本!
天気の読み方、野草やキノコの見分け方、雪洞の掘り方、ロープの使い方と工夫などなど、とにかく”冒険をしよう!”というワクワクする気持ちを駆り立てる本なのです。

息子もこの本を見て笹舟をつくったり、竹細工を作ったり、葉っぱで相撲をしたりと、自然界の素材でつくる工作にはまっています。

便利すぎる世の中で失われていく考える力

このご時世、コードを電源にさせば、便利な機械が勝手にやってくれることがいっぱいあります。

ちょっとした工作だって、電ノコと電気ドリルがあれば一瞬でできます。
おもちゃだって、既製品がたくさん溢れてて、なんなら100円ショップで買えばわざわざ作るまでもない物もたくさんあります。

でも、糸ノコでキコキコ木を切って、釘を一本ずつトンカチで打つ。
竹を切って、ヤスリをかけて、穴をあけて、ゴムを通して、弓つくる。
木の実を拾ってきてBB弾がわりにする。
工作の手順を指示通り作るのではなく、写真から判断して自分なりに考えながら作ってみる。

写真通りのものがなかったら、どんな物が代用品になるのか考える。
一本の木の棒が、釣り竿になったり、橋になったり、バチになったりして、イマジネーション次第でいろいろな物になる。

そういうことってとても大事ですよね。
考えなくても、機械でなんでもできてしまう時代だからこそ余計に。

こういう工作の基礎や想像力は、手作業を大事にするシュタイナー教育にかなり通じるものがあります。

教えられずに育った私

かくゆう私は、このようなことが見事に抜け落ちたまま育ってしまったので、大きくなっても”壊れた物は修理する””代用品で乗り切る”という価値観があんまり育っていません。
だから、何かが壊れたり、動かなくなってしまうとお手上げ。
代用品もなかなか思いつきません。

今日も息子が、「この2つの石、どっちが重いか知りたいんだけど、どうしたらいい?」と聞いてきたので、思わず電子計りを差し出しそうになりました。

イヤイヤ、そうじゃなくって。と、自分自身にツッコミながら身近にあるものを使って天秤を作ってみたりして。

息子をみていて、”これはこうやって遊ぶ物だ”と決めつけないほうが、想像と工夫が広がるものだなあ〜と実感します。
それで、与えるものはシンプルで指示の少ないものがいい。
そして、結果を教えるよりも、仕組みづくりのお手本をみせてあげたほうがいい。

昨日から、息子のWaldorf Schoolのキンダーガーテンが始まりました。
上記に書いたことは、まさにウォルドルフスクールの得意とするところ。

夏休みの間、暮らしのなかのウォルドルフらしさが少し影を潜めていたので、久しぶりにウォルドルフワールドを体感して、”ああ、やっぱりいいなあ〜”と再確認しているところです。

いい1年になるといいな。

*2014年の記事より*
息子が11歳になった今はもちろん計算機や電子測りを使いますが、小さい時は「どうやったら?」の基礎を教えるのは大事だなあと今も思います。
基礎がわかれば直し方も自分でわかるようになりますよね。
もちろん、修理してるはずなのに「結局、壊してるじゃん!」となるのはご愛敬。
私はそういうところがごっそり抜け落ちているので、物の仕組みやメカニズム的なことはわからないことだらけです(汗)

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