見出し画像

Tableau Data Saber 挑戦中 ~属性~

BIツールの1つであるTableauについての知見を深めたいと思い、1月末からTableau Data Saberに挑戦しています。
初心者of初心者の私は、Ordeal1から絶賛苦戦しておりますが、楽しく知識を吸収し、業務に還元することにやりがいを感じている今日この頃です。

修練を続ける中で、印象に残ったものをブログとして書き記していこうかと思っております。

1.属性とは?選ぶと何が起きる?

本日は、Ordeal3にて遭遇した「属性」についてご紹介します。

結論、データをスライスしないものが「属性」だと考えればよいかと。
データをスライスするものが「ディメンション」ですから、「属性」と「ディメンション」は相対するものと考えてもよさそうです。

別の言い方をすると、「ディメンション」はデータを「集計」するのに対して、「属性」は「非集計」であるとも言えます。

ということで、「ディメンション」のときと「属性」のときとで何が変わるのか、Master KTが講義で使用してくれた例を用いて見ていきます。
データはサンプルスーパーストアを用いています。

【例1】カテゴリ別の売上合計

カテゴリが「ディメンション」のパターン
カテゴリが「属性」のパターン

カテゴリが「ディメンション」のときはカテゴリ別に売上がスライスされているのに対して、「属性」のときはスライスされていません。
しかもカテゴリの名前が「」になっています。

カテゴリを「属性」にすると、カテゴリではデータをスライスしない(=非集計」)になるため、数値は総計のみになりますし、Tableauとしてもカテゴリに何を表示したらよいか分からなくなる(=カテゴリで集計しないため、複数あるカテゴリの分類を表示できなくなる)ため、「*」となります。


【例2】カテゴリ・サブカテゴリ別売上

カテゴリが「ディメンション」のパターン
カテゴリが「属性」のパターン

続いては、サブカテゴリでも分けてみた例です。
今度はカテゴリが「ディメンション」でも「属性」でも結果は同じになっています。

カテゴリを「属性」にしたことで、カテゴリ自身はデータをスライスしていませんが、代わりにサブカテゴリがスライスしてくれているため、結果は同じになります。

また、カテゴリとサブカテゴリは決まった親子関係にあるため、各サブカテゴリは自分の親であるカテゴリの表示方法をTableauに知らせることができます。よって、例1のようにカテゴリは「*」にはならず、特定の値を返しています。


【例3】カテゴリ・出荷モード別売上

カテゴリが「ディメンション」のパターン
カテゴリが「属性」のパターン

最後は、出荷モードで分けてみた例です。
またまた、カテゴリが「属性」の場合は「*」になっています。

これはカテゴリと出荷モードは対の関係ではなく、どの出荷モードにも複数のカテゴリが存在するためです。
そのため、「属性」にしてスライスしない場合、データは出荷モードでのみスライスされ、出荷モード別に集計されるのみになります。

2.属性の活用方法

属性を選ぶとスライスしないことになりますから、集計単位として認めないということになります。すなわち、非集計です。

そのため、集計単位として認めて欲しくない(=これ以上の粒度でスライスしたくない)けれど、情報としては入れておきたいというときに使うと便利だそうです。

私が遭遇した具体的な事例を紹介します。
Ordeal3のQuestion5です。

Ordeal3 Qestion5(サンプルスーパーストア使用)

早速ですが、以下が最終回答例です。

カテゴリが「属性」のパターン

この回答例では、しっかりと売上TOP・WORSTそれぞれでTOP10の製品名がカテゴリで色分けされて表示されています。
カテゴリは最初自動的に「ディメンション」になりましたが、変更して「属性」として色に入れています。

では、このカテゴリをディメンションに戻してみます。

カテゴリが「ディメンション」のパターン

売上TOP10製品の表示方法が変わりました。
カテゴリで製品名をスライスしてしまっているため、上手く売上TOP10を各製品に分けて表示することができなくなってしまっています。
※売上WORST10はカテゴリが事務用品しかないため影響なし

そのため、「属性」を使用して、あえてスライスしないようにしてあげる必要が出てきたという訳です。

繰り返しになりますが、”集計単位として認めて欲しくない(=これ以上の粒度でスライスしたくない)けれど、情報としては入れておきたいというとき”に「属性」を使います。

このVizは、Tableau Publicに掲載していますので、興味のある方はご覧になって下さいませ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?