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40. 「歩:本来の私たちの足跡への回帰」


赤ちゃんが初めて足で地面を踏みしめ、歩くことを覚えると、一日に約14000歩もの小さな冒険が始まります。

それは、狩猟採集民だった時代に繋がる古代のリズムです。
彼らは日々の生活の一環として、10キロもの距離を移動し、自然との共鳴し生活をしてきました。

しかし、現代の私たちの足跡は減少の一途を辿っています。

平均歩数がわずか6000歩と言われる今日の日本。
一方で、世の中には「10000時間の法則」というのが存在します。10000時間費やせば、その道で一流になれると。
これはどの分野においても真実を指し示す言葉であり、歩くことも例外ではないかもしれません。

私たちはの移動の歴史は足を使わずして目まぐるしく動くことで進化してきました。
車や飛行機や船。足を使わずとも地球の裏側まで行けます。
しかし、歩くことは決して単なる足の運動だけではないのです。
それは、自分自身と向き合い、周囲の世界との調和を見つめ直す機会なのです。

歩くことは、身体だけでなく心にも良い影響を与えます。
ベートーベンやカントなどの偉人は散歩が趣味と言われるくらい歩いていたそうです。

歩くという行為はクリエイティブな発想力や記憶力の向上の効果がある事も知られています。

そして何より足元の土との触れ合い、風に触れる感覚、季節の変化を感じることは、私たちを地に足をつけ、自然のサイクルと共鳴させてくれるのです。

もしかすると私たちが歩く練習が足りていないのかもしれません。
まずは一歩踏み出してみましょう。
それは、新しい自分との冒険の始まりかもしれません。
自分の足で地面を感じ、日常の中に自然のリズムを取り戻すことで、心の平穏と新たな発見が待っているでしょう。

古代から続く歴史的な足跡と、現代の歩数の対比から私たちは学ぶべきことがある気がします。

歩くことは私たちの本来の姿勢であり、心地よい健康と調和への鍵へとなりそうです。

足を進める先には、未知の可能性と心地よい疲労感が広がっています。

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