富士山からの風景
先日、[ #守りたい夏 ] というハッシュタグに乗っかって 1本の記事を書いた。
その際、過去の富士山の写真を整理しているうちに、「富士山からの風景」についてまとめてみたくなったので、書いてみた。
世間には「富士山 "の" 写真」はあふれているけど、「富士山 "から" の写真」を目にすることは少ない気がする。
原則、7月 1日 ~ 9月 10日の間でしか登れないことと、富士山の写真を撮るよりも手間がかかることもあるのだろう。
富士山は、周囲には何もない独立峰なため、風景写真を撮ってもほとんどが空になる。天気も変わりやすいため、雲だらけで真っ白な写真も多くなる。
普段は山梨県唯一の登山道・吉田口登山道でガイドをしていることもあり、ここで紹介する写真は、ほとんどが吉田口登山道からの写真になる。
日の出の写真
吉田口登山道の特徴として、北東を向いているため、五合目より上ならば、どこにいても日の出が見える点。
逆に日没時に太陽は山際に沈んでいくため、最後までは見られない。
空が一番ダイナミックに変化するのが日の出前後。写真を撮るのであればこの時間帯は外せない。
日の出を見る場所としてのおすすめは、吉田口山頂の両隣の山頂である久須志岳と大日岳の山頂。
久須志岳の方が人は少なめ。人の混雑具合や鳥居も入れたいときは大日岳へ。
日の出前
日の出の 1時間くらい前から東の空が白んでくるが、その日の天気の状況で見え方は大きく変わる。
日の出
ほぼ毎日雲海が出ているので、実際の日の出時間は遅くなりがち。
また、太陽は予想以上に小さく感じ、スマホで撮ると豆粒サイズなので注意が必要。風景とうまく絡めて。
日の出後
日の出後は一気に明るくなり、普通に太陽を撮ると白飛びすることが多い。ので、ガッツリ絞ってシルエット的に撮るのがおすすめ。
夜間登山
富士山は、山頂で御来光を見るという江戸時代から続く伝統登山のスタイルが定着しているため、登山者の 6-7割は夜間登山という世界的に見ても珍しい山。
夜間登山は昼間の登山に比べるとそれなりにリスクは高いので注意が必要だけど、夜間登山独特の風景もある。
虹
天気の変化が早いので、頻繁に虹を見かけるのだが、予想以上に色が薄く、写真に撮るのが本当に難しい。
高山植物
富士山の六合目よりも上は基本的に砂礫帯なため、高山植物は余り生えていないが、五合目から六合目の間には、20種類近い高山植物を見ることができる。
働いている人々
富士山は、伝統的登山の名残とも言えるけど、他の山に比べても山小屋の数が多い。働いている人もたくさんいる。
残念ながら、今シーズンはコロナの影響で富士山は完全閉山で登ることはできない。来年また富士山に入れることを願って。
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