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情報のアップデート

吉田口登山道でのガイド資格を取る場合、「富士山検定 3級」の資格が必要だった。

残念ながら富士山検定の試験自体が 3年前になくなってしまったので、現在は代替の方法が模索されている。

3級はネットで公開された問題の回答を富士山検定の事務局に送るだけだったので、何でも調べられるし、ほぼ誰でも取れる資格だった。

富士山は本当に好きだし、3級では飽き足らず、しっかり勉強して 1級まできっちり取った。


試験は年に 1回しかなく、1級は 9割取らないといけないし、半分は記述問題で、本当に難しかった。しかも 1回目は落ちた。

興味がある方は過去問をどうぞ。


資格のいいところは、資格を取るための勉強が体系的な勉強になるため、知識を網羅的に学べる点。

良くないところは、一度取ってしまうと、定期的な更新テストがない資格の場合、知識を継続的に使わない限り、どんどん知識を忘れてしまう点。

富士山に関する知識も同様で、2013年に世界遺産に登録されたり、周辺に関連施設ができたりと、富士山自体に変化はないものの、富士山を取り巻く環境は日々変化している。

情報をアップデートしないと、ガイドをしていてもお客さんに突っ込まれることもある。

資格を取っただけで満足してしまい、慢心しないことがやっぱり重要。


常に富士山に関するニュースは気にするようになった。

富士山に関する本も、定期的にチェックしている。今年、発売され、気になった本を 2冊紹介。


『大学的富士山ガイド』

富士山の地元の大学・都留文科大学でおこなわれている「富士山学」の授業を 1冊にまとめた本。半分が英語というのも斬新。

学術的な要素が強いので好き嫌いが分かれそうな本。



『富士山境目図鑑』

地元の「富士山科学研究所」がリリースした五合目周辺に関するガイドブック。最新のデータに基づいた説明があり、特に火山に関しては新しい情報もあって、知識のアップデートが必要になった。


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