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「キャリア」という"もの"の考え方

みなさん、こんにちは!にーおか(@yuidyy_spk)です!
あっという間の4月ですね(震)

新たな気持ちで新年度を迎えられた方も多いのではないでしょうか!

私も今日から、育休から復帰し
再び、フルタイムの正社員として勤務します!

わくわく!どきどき!しております!!!

この半年どういう状況だったか?

2023年9月に第二子出産のために産休に入り、
そこから約半年産休育休をいただいておりました!

おかげさまでお子もスクスクムチムチと育ち
毎日筋トレと大音量の発生練習に励む、
強い意志をもった子にそだっております。笑

たった半年されど半年の休職後、元の仕事に戻れるのか。
とにかく不安で、ずーーーーっと考えたり、
いろんな人とお話をしたりしていた期間でした。

(とにかく産んで落ち着いてから話そう!な!となだめてくれた知人の皆さんにも感謝ですw)

さて、今日は休みの間沢山思考を巡らせた
「仕事」ひいては「キャリア」について、
自分の考えをまとめていきたいと思います!

この記事は誰に向いて書いているか
・新年度自分の意図しない異動が発生してしまった人
・就活や転職など自分の「キャリア」を考えている人
・そもそも「キャリア」ってどう考えるのがいいんだっけ?と悩み中の人

幅を持たせたキャリアの積み重ね

改めてのお話になりますが「キャリア」という言葉は、「馬車の轍(わだち)」が語源です。

馬車が通った後についている線。
それが「キャリア」です。

これはタイヤの跡だけど・・w

なので、職業で言われる「キャリア」も、一生懸命進んだ後に振り返った時にしか見えないものだと私自身も思っています。

私自身は社会人としての前半10年、人事や人のキャリアに関わるお仕事をさせていただいていましたが、後半は起業(という名のなんでも屋さん)をしたため、いろんな業務に携わることが多かった社会人生活でした。

今、世の中では「リスキリング」と言われ「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」が推進されている世の中ですが、こと私自身の14年間を振り返ると「自分のスキル」を意識して仕事をする(させてもらう)ことで、社会人としてキャリアに幅を得られたと感じています。

キャリアの幅って具体的には何?

例えば、人事の仕事にはどういった業務があるでしょうか?
よく目に付くのは、採用や入退社周りの業務だと思います。

一言で人事といっても実は、下記の業務があると私は思っています

・新卒採用
・中途採用
・人事企画
・育成企画/運用
・制度企画/運用
・労務
・採用広報
・給与計算などなど

一社目でキャリアコンサルタントをしてきた背景から、人事キャリアのステップアップをいろんな方々の職務経歴書から学ばせていただいていました。

私が人材紹介会社で勤務していた当時、多く目にした人事業務の広がり方

人事のキャリアは、基本的に採用から人事に入る人が多いものの、そのあとは育成、制度、労務の三つのルートに分かれることが多く、実はそれぞれのルートで給与のレンジや転職市場での転職しやすさも大きく変わってきます。

採用担当としての付加価値

一方で、採用担当としての付加価値というものも存在します。採用はどんな人でも採用できれば良いに越したことはありません。ですが、業界特有の採用というものがあります。

例えば、IT業界。
ITエンジニアの採用をするには、技術を"知っている"必要があります。製造業でも同じです。業界の特性や業務内容など「採用」をしていく上で、知ってなければいけないことがたくさんあります。

また、業界や職種軸だけではなく「採用人数」も、採用担当の経歴としてはとても大きいのですが、これ以上書くと「キャリアの幅」ではなくて「人事のキャリア」についてのnoteになるので、また機会があれば別途まとめますw

何が言いたかったかというと、単に「人事」といっても他の職種と同じで、いろんな業務があり、その周りに付帯業務があります。そこからさまざまなスキルを身につけていくことができます。

わかりやすい「人事」の職種でここまでは書いてきましたが、基本的にはどの職種においても考え方は同じだと思っています。

なので、キャリア相談を受けるときに、よく「XXX(職種名)しかやってこなかったんで」と言われるのですが、「その仕事の詳細をブレイクダウンして、一個一個考えていきましょう」とお話をしています。

下図のように、業務内容を詳細に分けるもよし、業務で必要だったスキルをさらに分けて書いていくもよし、とにかく細かく可視化していくことをお勧めしています。

漏れあり・ダブりアリの業務で対応していたことの図です(改めて見ると幅広すぎて震)あくまでも私の業務経験なので、過不足たくさんありありです・・・

いざ図や言語化してみると、一言で「採用業務」といっていた時とは違って、意外といろんなことをやっていて、自分が思っているよりも他の職種に転用が効くスキルをみなさんたくさん持っているんです。

私はこういった転用が効くスキル(ポータブルスキル)や、業務経験のことを「幅」と呼んでいます。そして、「幅がある=キャリアの選択肢がある状態」と考えています。

話が少しそれますが、自分のキャリアや人生で「こうありたい!」を力強く推進していくことも大事ですが、「会社の状況」に合わせて、自分の形を変えていくこともとても大事だと思っています。

自分の望む方向と会社が進む方向、どちらかにハンドルを傾けすぎてもwin-winの状態にはなれません。自分の望む方向と会社が望む方向のバランスが全く取れなくなった時には無理してその会社に居続ける必要はもしかしたらないのかもしれません。

長くいることで職種への適性が見えてくることもあります。

何を決めるにしても、結局は自分が人生で何を大事にしたいのか。
どう生きていきたいのかが大事になってくると私は思っています。

そして決めた道に進めるかどうかの土台になるのが「キャリアの幅」なのです。

もし今このnoteを読んでいる方が、自分の仕事やキャリア、これからの人生について悩んでいるとしたら、少し時間をとって「自分の人生で大切にしたいもの・しなければいけないもの」そして「自分のキャリアの幅」について考えてみても良いのかもしれません。

最後に

私の大好きなミヒャエルエンデ のモモから
掃除夫のペッポじいさんの一節を載せます。

「とっても長い道路をうけもつことがあるんだ。おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。」

しばらく口をつぐんで、じっとまえのほうを見ていますが、やがてまたつづけます。

「そこでせかせかと働きだす。どんどんスピードをあげてゆく。ときどき目をあげてみるんだが、いつ見てものこりの道路はちっともへっていない。だからもっとすごいいきおいで働きまくる。心配でたまらないんだ。そしてしまいには息がきれて、動けなくなってしまう。道路はまだのこっているのにな。こういうやり方は、いかんのだ。」

ここでしばらく考えこみます。それからようやく、さきをつづけます。

「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」

また一休みして、考え込み、それから、

「すると楽しくなってくる。これが大事なんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」

そしてまたまた長い休みをとってから、

「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかは、自分でもわからんし、息もきれてない。」

ベッポはひとりうなずいて、こうむすびます

「これがだいじなんだ。」

ミヒャエルエンデ (1976)モモ 岩波書店


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