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変化を楽しもう、という話(スタートアップ編)

変化を楽しもう、という話です。

先週、Findyの取締役会で「変化」について議論をしました。
今まさに、コロナ×不況入りという大きな「変化」のタイミングであり、また取締役の一人がリクルート15年ということで変化の中に長く身を置いてきたという中で、議論しがいのあるテーマでした。

Findyもスタートアップですが、入社すると、「半年前と求められることが変わった」「上司の言っていることが先月と違う」と言った変化、時には理不尽な変化と接することも多いのではないかと思います。

また、前職が大手や安定した会社出身であればむしろ、強くこの「変化」を感じることがあります。自分自身も新卒が大手だったので、前職時代は日々驚くことの連続でした。

そして、我々スタートアップは、この世の中の変化よりも早く変化し、荒波を生き残っていく必要があります。ではどうすればこの変化とうまく付き合っていけるのか、が大事ですね。

変化を楽しもう!どうせ変化はするので

「変化が早すぎ」「計画と違う」

でも変化する場を選んだのだからこそ、変化そのものを楽しむことが一番ではないでしょうか。

前職でも25歳で入社し、26歳のときにはマネージャーになり、その間で会社の売上も6倍に、社員数も3〜4倍になる急激な成長を経験しました。当然、組織の成長に自分の成長がついていけなくなりました。またその際に、降格もしました。社内も常に大きく変化していました。

詳しくはこちらです。

https://blog.findy.us/startup-demotion/

降格する際は経営陣に対して、なんだよと腹も立てたものです。でも今思えば、そんなこと言ったって、変化しているだからささっと自分も次のステージに行く方法だけを考えればよかったなと後悔しています。

当時は変化を楽しみに切れていませんでした。今回の方が前回の経験があるので、変化への適応ができているし、変化を楽しめているような気がします。


朝令暮改は当たり前?!

スタートアップの経営者、いや成長著しい会社の経営者やマネージャーは、一度は言っていることがころころ変わる言われたことが一度や二度ではないのではないでしょうか?!

自分を振り返ってみても、よくメンバーから「朝令暮改」「絶対、昨日会った人から影響を受けたでしょ」「ころころ変わる」と怒られます。本当に申し訳ない、と思いながら、でも前提条件や環境、あるいはトライ・アンド・エラーの結果等から変わらざる得ない瞬間が、仕組みが出来上がっている大手よりも早く、度々やってきます。

そんな時に早く変わらないと生き残れないのが弱小企業である我々です。だからこそ、説明不足でも早く早くとスピードを優先してしまう。結果的に、メンバーには朝令暮改に見えてしまうし、説明不足に感じられてしまう。あるいは、常に勝負をかけているので、ちょっと大げさに物事を話してしまい、結果変わってしまったこともあります。

例えば、Findyでも2月くらいから、「あれ、なんかこのコロナっておかしいな」という感覚から広告の配信を減らしたり、政策金融公庫に出向いたり等、言語化しにくい直感から先んじて、説明が不足する中で動いてしまっていました。

僕が言うと、まさに言い訳ですが、スピーディーに変化するぜっていう思いが朝令暮改を生んでしまいます。なので、最初にFindyのメンバーにはここで朝令暮改ですいませんと謝っておこうと思います。ごめんなさい!

変化できるって幸せ

それから、変化できるというのはこのご時世、日本で生きる我々にとっては幸せなことかもしれません。

前職レアジョブでフィリピンやブラジルで仕事をした経験がありますが、まだまだ未整備で発展途上の、かつ急速に伸びている国なので、とにかく変化が激しいです。伸びるときは伸びるし、コケるときはがっつりこける。でも人口動態が若いので未来を向いて突き進んでいく、そんな感じです。

翻って日本は低成長が続いており、多くの産業で変化が少ないのが現状です。例えば、行政のデジタル化が遅れていて、給付金がなかなかもらえない、というのもこれまでの数十年、変化が起きていない結果です。

いま、伸びている会社にいるあなた、あるいはコロナ下でもなんとか会社を維持し、次の反転攻勢を目論んでいるあなた、きっと国内では誰よりも変化の多い現場にいます。それはきっと将来の糧となることですし、その変化に感謝する時期もくるかもしれません。


創業経営者の自分にも変化を求められる時代

Findy自体も30人を超えて、会社が次のフェーズへ入っていきます。
そんな中で創業経営者の自分にも求められる役割が変わってくるのがこのフェーズです。

具体的には、これまでとにかく忙しく全体に関わることをやっていた時代から、当然この規模になると1人でできることは限りなく少なくなっていくので、頼りになるメンバーにどんどん移管をしていく、つまりちょっと黙る時期です。

この黙るというのはなかなかに不安で、うまくいくのだろうか、という気持ちもわいてくるのが本音です。だけど、このフェーズにきてくれた優秀な仲間を信じる以外に、自分にできることはさほどありません。

また、その間にもう一段勉強をして、次のフェーズでも経営者として通用する自分になれるよう励んでいかないといけないと思いっています。

以上、変化について議論したことをつらつらと書いてみました。
今週もまずは自分が変化できるように頑張ります!