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今更ながらのライナーノーツ①

わたくし、福岡にいたころはしがない歌うたいをやっておりまして。
バンドやユニットをいろいろ組んだり、サポートプレイヤーとしてライブやレコーディングに参加していた傍らで、
一人で曲を作って歌うというのもずっとやっていました。

で、自分の曲を集めた自主製作のCDも作ってたりしたんですが、
最後に自分のCDを出したのは2014年、今から10年前になります。
「Heartful」というアルバムです。

制作は、現在株式会社「RABEAT」を経営されているアレンジャー・レコーディングエンジニアの桑原大輔氏と共同で制作し、
中には福岡の精鋭ミュージシャンが力を貸してくださって生バンドでレコーディングしたり、スタジオに人を集めてスタジオライブ録音なんてのもやったりしました。
作った当時から「10年、20年経っても聴き続けてもらえるような作品を」という想いを持っていたんですが、
10年経った今でもいろんな人に聴いてもらえて、また愛していただいている・・・と思っています。思うだけなら自由です。

で、先日ふと考えたんですが、このアルバムの詳しい解説みたいなのってしたことなかったなと思いまして。
いわゆる「ライナーノーツ」というやつですね。
昔、このアルバムが出たくらいの時に、知り合いがFacebookで紹介文を書いてくれたことがあったんです。今探したけど見つけきれませんでしたが。
でも自分自身で書いたことは無かったので、10年経った今更このアルバムのライナーノーツを書いていこうかなと思っております。

noteから僕のことを知ってくれた方は当然このCDのことも、自分の音楽性についても知らないと思うので、
よかったらこれを機に聴いてみてもらえたら嬉しいなと思います。
12曲一気に載せると長いので、3曲ずつ4回に分けてお送りしようと思います。


Track-1「Overture-Heartful-」

最初にアルバムのイメージを簡単に伝えれるようなミニインストが欲しいなと思って、「Heartful」というタイトルから思い返される穏やかなイメージでサウンドを作っていきました。
田舎の夜明け、そして優しく響くオルゴールの音。このアルバムにも「オルゴール」という楽曲があって、細かいけどいろんなところが内容とリンクしてるんですね。
ちなみに最初にオルゴールのネジを回す音があるんですが、これは家にあった本物のオルゴールを回す音を収録しました。
他は制作ソフトに予め入ってた音源だったりするんですが、これだけ本物という、誰も気づかないようなこだわりがあるんです。
こういうのを話したいから今更ライナーノーツを書こうと思ったのもある。


Track-2「DASH!!」

基本的にこのアルバムに収録されている曲は既に作っていてライブなどで披露してきた曲がほとんどだったんですが、この曲はアルバムに収録するために新しく作った曲です。
桑原さんと「ガッツリなアップテンポが欲しいね」という話になり、確か打合せの場でサビのメロディーとコード進行が出来上がって、それを持ち帰って作り上げていきました。大体曲の頭から順番に作っていくことが多いので、サビから先に出来上がって・・・というパターンは自分の中では結構久し振りだった気がします。
爽快感のあるアップテンポ。ロックな部分もある本当に分かりやすい「J-POPのアップテンポ」という感じの楽曲ですね。
タイトルにも歌詞の中にも、エクスクラメーションマーク(「!」のこと)を使ったのは多分初めてだったんじゃないかな。
今までどれだけ勢いのある曲を書いてなかったのかというのがこれで分かりますね。えぇえぇ。


Track-3「理想郷」

作ったのは2011年。ちょうど自分が参加していたバンドをやっていたころで、最初はそのバンド用に作っていた曲なんですが、そこでは使われることは無かったので、ソロで何度か歌ってきました。
とはいえ一人でライブで歌ったことはほとんどなくて。サウンド的な面ではピアノが結構重要な役目を担っているんですが、曲の勢いを出すにはアコギが必須になってくるのでサポートしてくれる人がいないとしっかり演奏できないという・・・なのでサポートに入ってくれる人がいるライブだったり、ワンマン系のライブなどはほぼ欠かさず入れていたような気がします。
歌詞はラブソングでも応援歌でもない、カッコつけて言うと哲学系というか・・・「理想郷」というタイトルが先に浮かんで、そこから思いつく内容をつらつらと書いていって出来上がったものです。
こういう内容の曲ってあまりストーリー性はなく文脈などもあまり考えずに書いているので、一つ一つの言葉を切り取るといい事言ってるように見えるんですが、全体通して聴き終わると「ん?で何が言いたいの?」というような内容になっていることが多いんです。
自分ではそれを「雰囲気ソング」なんて言ってますが、この曲はサウンドと歌詞の雰囲気がカッコいいからいいよね、という・・・ソングライターとしていいのかどうか分かりませんけども。
サウンドは基本ロック調なんですが、ストリングスを入れていることで勢いもありつつ荘厳さもプラスされているものになりました。
僕はバラード好きな人間ではありますが、こういう曲も作ったり演奏しているときはとっても気持ちいいですね。
オープニングから「DASH!!」「理想郷」と勢いのある生バンド曲が続くことで、アルバムとしてもスタートダッシュをかけている感じがあって、そこから次のゆったり曲ゾーンにスッと入っていける流れが生まれていると思います。


ということで、たった3曲なのにこんなに長くなってしまいました。4曲目以降の解説は次回。
よかったら視聴などもできるので聴いてみてください。ではまた。


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