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長距離選手のトレーニングの伸び代について

 昨日、TWOLAPSストレングスコーチのトシさんから話を受けTwitterのスペースにスピーカーとして参加させていただきました。「十種競技で投擲の練習をしている際、走る時に必要な感覚を見つけた」という話を林田さんがされており、「十種ならそういうことがあるけど、他の走ることだけの種目でやっている人はそういう刺激がないのは難しいよね、」とおっしゃっていました。まさにこれは長距離選手にとって非常に当てはまる問題であると感じました。

 目標を達成するためには自分の課題を見つけ克服することがひとつ必要になってきます。そこで、A(例:走ること)からしか課題を発見できないのは学生時代故障の多かった僕にとっては不都合でした。そこで目標を達成するためにBからヒントを得ることも別にありなのだということを知るわけです。そのBというのがウエイトトレーニングでした。林田さんのいう投擲の練習です。もちろん課題を探れる機会を走る以外で見つけられるとは思ってもいませんでした。そんなローリスクハイリターンなトレーニングがあるんだなと。もちろん走るトレーニングが大事であり、ウエイトトレーニングは補助的なトレーニングであることに変わりはありません。ただ走ることだけでしか見つけられないと思っていたことが、故障期間に少なくとも課題を設定し万が一見つけられる可能性があるなら。そして、もしそこで自分の課題をある程度正確に見つけることができたなら。故障が治癒した時、そのモチベーションは計り知れないものになるはずです。また故障後練習を再開しても継続して使うべき筋肉をウエイトトレーニングで使えていたなら、走る時に使えていない場合でも少なからず刺激を加えることができます。そうすると故障のリスクを少し下げることができます。この少し下げることを繰り返すことは必要な取り組みです。はじめ0だったことを100にすることはできませんが、0だったことを10にすることはできるはずです。そしてその際のトレーニングははじめは重りを持ったトレーニングだけでも、プライオだけでも、体幹だけでもいいと思います。大切なのはそれらを続けて漸進性のスタイルで次のステップに行くことです。この習慣化を徹底できれば根本的な修正へと繋がっていくと思っています。そしてこの話の主旨である長距離選手の伸び代に繋がっていくのではないのかと思います。

今回は貴重な機会をありがとうございました。
@104_wada
@RindaEX

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