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「リハビリで、電話をかけました」

夕方、メッセンジャーのアプリから五年ぶりの友人からの連絡が来た。
え、数年ぶりやん、いやー、なんだこれ??
間違い?と思いながら…

「あ、もしもし?ひ、…ひさしぶりだねー。」

『あー、おひさしぶりですー。元気してるんですか?今も職場で働いているんですか?』

そんな始まりの挨拶から、おたがいの近況を共有していると

『じつは、結婚しようと思った彼が二年前に亡くなってさ…。
男性に対して話をするのが出来なくなってさ…。
前の仕事もそれで辞めて、今は子どもに対しての仕事をしているんだ。』

という話を始めだした。突然の言葉に私は、

「あー、そうなのか…うんうん。(うーん、なんの電話なのだ?)」

と、しどろもどろになりながら冷静にあろうとする男を演じていたら

『…なので、リハビリで電話かけました。』

「…あ、リハビリか。リハビリ?オイラでリハビリなるかい?一般の男性とは違って、マトモじゃない私だからなぁ〜。まあ、身体は男なので気が済むならそれでええで〜w」

という事で、色々身の丈話を聞く。
残された新婦は新郎を失って2年間
外に目を向けることが出来なくなっていた。
そんな中、ようやく自分の足で立とうと動き出したようだ。
人を愛して失った悲しみと、
それでも生きていく行動に立ち会えた日に
連絡をくれた、ありがたい出来事があった。

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