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【保存版】GRIS・ゲーム設定分析

はじめに

GRISというゲームが好きすぎて、いつか自分でGRISのような何らかの作品を作りたいと思いました。ではどうしたらよいか? 単純にまず、このゲーム自体を細かく分析してみようと思いました。いくつか単発で考察記事を発信してきましたが、今回はゲーム全体における構造や設定、仕掛けなどの分析をしています。

なるべく自分の主観や感想などを省き、制作チームになったつもりで、アイディアや作品に対する思いをどのようにゲームに盛り込んだのか? という製作者側の発想を想像、検証しています。

このノートは有料です

1章部分は試し読みの無料コンテンツとし、2章以降の閲覧は有料としています。理由としては以下の通りです

  1. まとめるのにそこそこ時間と労力が掛かったため

  2. 自分の作品創りのアイディアの参考ソースとして十分有用なものとなったこと

  3. 上記の理由を踏まえ、自分同様に何か作品創りの参考にしたいアマチュアクリエーターの方に参考になるのではないかと思われること

  4. 内容の鍵代わりにし、興味のある方のみの閲覧とするため。金額は最低レベルとします。返金不可の設定になっていますのでご了承ください。

※記述にはゲーム内容に即した間違いないものにするように努めていますが、単なるいちファンが、このボリュームのある世界観のゲームをひとりで調べたものになりますので、事実と異なった部分、思い違い、分かりづらい点等はご容赦ください。

このノートを購読するにあたってオススメの読者

  1. GRISというゲームの大ファンであること。より深くGRISというゲーム世界を知る一助にしたい方

  2. ゲームクリエーターを目指しているアマチュアや学生の方で、読み物的なものから作品創りの参考にしたい方(※Unityやプログラミングなど技術的な解説ではありません)

  3. ゲーム以外にオリジナルの創作をしていて世界観のアイディアやキャラクター創りのアイディアの参考にしたい方

  4. Conrad Rosetファンの方。イラストレーション・アートファンの方

  5. ゲームの考察・分析記事が好きな方

逆に購読をオススメしない読者

  1. GRISをまだプレイしていない人。今現在プレイ中の人。内容がほぼネタバレなのと、全てをクリアしていないと記事の内容が理解できないため。ちなみに攻略ヒントの記事でもないのでご注意を。ネット上に無料でたくさん上がっていますのでそちらを参照してください。

  2. このゲームに対してご自身なりの思い入れがあり、他人の意見にその思いを壊されたり否定されたりしたくない方。分かります。このGRISというゲームはプレイしたそれぞれの人が、感じたままを大事な記憶として仕舞っておくべき。大切にしてください。

  3. 分析などの難しい事が嫌いな人。この記事を読むことに時間を割くくらいならば、もう実際にプレイしてもらった方がよいです。

  4. GRISをプレイしたが面白味を感じなかった人。途中で投げ出してしまった人。趣味嗜好に合う違うゲームを探しましょう。

  5. 注意事項として、実際のゲーム画面動画・スクリーンショット等は著作権の関係上使用していません。図版がないと内容が理解しづらいという方はご注意ください。

補足として、もし知らなければ知ってほしい単語は関連ページのリンクを貼っていますので、そちらも参考してください。創作にはゲーム・自分の好きな表現ジャンルだけでなく幅広い知識や興味関心も重要となります。

それでは本文をお楽しみください。

【第1章】ステージの分類とムーブ方向の関連性


GRISのゲームステージは色で分類されている。またこのゲームは2Dパズルアクションゲームであり、背景の奥行きはあるが、ステージではキャラクター(主人公のGRIS)は平面的な動き・移動である。以下ゲーム上で割り当てられた色と実際のステージの風景。動きはムーブ方向としステージ内での進行方向を表す。

プロローグ:灰色(白黒・無色)/荒涼とした世界
ムーブ方向:右→

ステージ1:赤/砂漠
ムーブ方向:右→
※ムーブ方向はプロローグシーンを引き継ぐ

ステージ2:緑/森から宮殿へ
ムーブ方向:←左〜宮殿では上↑
※実績の「青」を取り戻した後雨が振り、再び右へ→

ステージ3:青/洞窟
ムーブ方向:下↓

ステージ4:黄/夜の宮殿
ムーブ方向:上↑
※ゲーム進行に従い途中から左右の移動も起こる

エンディング:色はステージ4を引き継ぎ進行していき、再び灰色へ戻る。
ムーブ方向:上↑
※基本ステージ4を引き継いでいる

私はゲーマーでもないし、流行りのオープンワールド的なゲームもしたことがない。3Dゲームで全方向移動のゲームなら通常ありえるのかもしれないが、2Dのステージで進行方向が変わるゲームというのは珍しいのではないのだろうか? たいてい左から右。あったとして上下の移動だろう。ただそれがゲームを遊ぶ、攻略していく上でわかりづらくなっている一面もあると感じる。

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