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作品を創りクリエーターになる方法(習得編)

前回記事「作品を創りクリエーターになる方法(マインド編)」が私のnote内で一番の反響を頂いています。ご覧頂いた方ありがとうございます。

実践的な技術習得方法を考えるにあたり、何の技術なのか? というのは皆さんそれぞれ違うはず。絵を描くことなのか、漫画なのか、小説なのか? ゲーム制作、作曲や映像制作? 個別のケース全てに対する事細かなアドバイスはさすがに出来ません。けれど何事にも共通するポイントやコツはあるはず、と考えます。技術・知識の習得や上達の普遍的法則など、本質的なところです。

ここでは、実際に私がほぼ独学でイチから技術を習得した「WEBデザイン・プログラミング」を例に、どうやって覚えたか? を思い出しながら、参考になりそうな部分を抽出していきたいと思います。

結論から申し上げると、何も技術や知識の無いところから何かを習得する際にやることは「真似をすること」です。生まれたばかりの赤ちゃんだったあなたはどの様に言葉を、日本語を習得したでしょうか? 覚えていますか? 育ててくれた親や、周りのきょうだい、家族、それら周りの人の話す言葉を耳と脳でキャッチし、意味もわからないながらなんとなく「真似て」いたはずです。そこから小学校に通い、知識としての国語を学び言葉を覚えたはずです。

では、具体的な事例を。まず、WEBデザインを覚える事に関して私は一度大きな失敗をしています。WEBデザインスクールに大金を叩いて何ヶ月か通いまじめに勉強したのですが、結果全く何も出来るようになりませんでした。スクールの過程を終えて、卒業となったのに、何も作れない。どうやって作るかの見当さえもつかない。これには驚きました。教則や学び方が間違っていると、大変な時間とお金のロスをしてしまうのです。この点は特に注意してもらいたいと思います。

私は考えました。スクールに行ってもわからないなら、自分で独学で勉強するしか無い。勉強するには、参考書を使えばいいだろう。手当り次第色々な本を手に取り、自分に合うものを探したとき、あることに気が付きます。販売されている本にもいろいろな編集方針やテーマがあり、たとえばWEBデザインだったら単にタグを辞典的に網羅しているもの、こういう機能やデザインを持たせたいときはこういう記述、といったようなサンプルが載っているようなもの、最新のWEBデザインのトレンドが載っているような読み物的なもの、などがあり、内容が難しく理解できません。ここでも選ぶ参考書を間違うと、自分の目的にかなわない、というワナが再び発生します。

大抵の人はこんなことをしているうちに、「私には向いていない」「難し過ぎて出来っこない」と諦めてしまいます。でもあなたや私はここで諦めない。どうしても、自分の好きなことを出来るようになりたい。粘ってもう少し考えます。

「結局自分は何をしたかったんだっけ?」
      ↓
「自分でホームページを作りたい」

原点はここです。「自分は○○を作りたい(したい)」。迷ったり、諦めたりするのはこのスタート地点であり最終目的、結局自分は何を目的にしていたのか? を見失うからです。先ほどは出来るようになりそうな参考書探しという「手段」で迷い、本来の目的を見失ったのです。

この目的を別の言い方に変換すると
「ホームページを作りたい」
     ↓
「ホームページの作り方がわからない」

となり、イチから手取り足取り教えてくれるような教本があれば、そのとおりに「真似をすれば」いいのではないか? と気づきます。たくさんの本の中から、自分に合ったお目当ての本である、ステップ・バイ・ステップ方式で手取り足取り、ホームページの作り方をイチから学べる本を探し当てる事ができました。

後はその本の内容を諦めずにこなしていき、分からないことがあれば、また複合的に別の本をあたったり、WEBデザインやプログラミングに関して言えば、ネット上に相当数の情報がころがっているので、学びやすい知識であるという利点がありました。

もうひとつの重要なポイントは分からなければ分かるまで、調べるという事です。ここでも大抵の人はつまずいてしまう。分からない事をスルーしてしまう。たった一度だけ調べて、本当は理解していないのに分かったようなフリをしてしまう。腹の底から理解し納得出来るまで、何回、何十回も調べてみて下さい。ポイントは本当に自分で腹落ち出来たか、いわゆる「アハ体験」と言われるような閃きがあったか。場合によってはすぐに分からなくても、焦らず一度保留をしておくのも手です。先ほどのスルーとは違います。分からなかった事は忘れずに心に留めておく。何日後、何ヶ月後かに急に理解できるようになるかも知れません。そうして心の底から理解したものは、確実にあなたの血肉となって、あなたの一部となります。

そして、ここで初めて学んだ知識をもとに、それをアレンジしたり応用して、オリジナルのものにしていく真似からの脱却を目指します。真似をして覚えた、構造的な部分はそのまま流用できます。そのパーツの組み合わせやデザイン的なところで自分なりのオリジナリティーを出していくイメージです。本質である構造的な部分、表面上の装飾や組み合わせ、素材、表現の文体、それらのミックスや選択がセンス・個性と言われる部分であなた独自のものとなるのです。

さて、今となっては、稚拙でショボい作りではありますが、初めて自分で作ったといえるWEBデザインが完成しました。どうやって作ったらいいかと思っていたものが、自分でも作れるようになった。理解が出来るようになったんだ、という達成感と驚きは今でも忘れられません。

ここで声を大にしてお伝えしたいことは、決してあなたが覚えが悪いとか、人より劣っているとかではなく、ただ単にアプローチを間違えていただけだった、ということです。乱暴なことを言ってしまえば、多くの人がやっている前例のあることだったら、やると覚悟を決めれば必ず出来ますよ、ということ。取り組み方の間違いに気づき、上手く行かなければその都度修正、トライ・アンド・エラーを繰り返す。分からないからと諦めず、分かるまで調べて何度も繰り返す。小さな気付きを少しづつ積み重ねていく。絶対に死んでも出来るようになると覚悟を決めること。

というわけで、長くなりましたが、あなたの技術・知識習得の参考になれば幸いです。私みたいなもんにも出来たんだから、きっとあなたも出来ますよ!

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