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目上の人を褒める行為について

最近、目上の人間に対して目下の人間が褒めている光景を見かけることが増えてきた。自身よりも一回りも年上の先輩に対して「さすがですね!」「上手っすね!」と屈託のない表情で評価を述べる。

本人は全く悪気がないのかもしれないが、見ているこちらがヒヤヒヤする。僕も年下の人間に「褒められる」ことがある。そんなときは、やや蔑んだニュアンスで「ありがとうございます!w」と心の中で返事をする。

だが彼らはきっと全く悪気がないのだろう。時が流れ世代交代が進めば、そうした表現が正しい日本語として定着する日が来るかもしれないそう心では思っていても、やはりモヤモヤした気持ちは残る。

かつて若者言葉を使っていた自分が、そんな若者言葉を否定する年上世代に苛立っていたのを思い出す。自分もそちら側になってしまったのだろうかと自問しながら家路につく。

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