昼下がりの友人宅には平和な時間が流れていた。

「地元から出ない」をテーマにした今年のGW前半は、地元に新築戸建を購入した友人宅に訪問した。コンビニでお酒を買って真昼間から酒盛りを始めた。

友人の妻子はお出掛け中のため、広くて綺麗な戸建には僕と友人だけだった。リビングの窓から吹き込む柔らかい春風が、僕らの酒に火照った顔を優しく撫でる。

テレビも消しており、静まり返った昼下がりのリビングには小さな風の音だけが響く。特にやることも予定もない僕らには、「今」という時間だけがそこにはあった。

上手く言葉では表現できないが、昼下がりの地元の友人宅のあの空間には、慌ただしく動くいつもの「社会」とは完全に断絶された、平和で心地いい時の流れがあった。

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