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NEW GENERATION TIGA

今日は心待ちにしていたウルトラマントリガーの放送開始の日。

いや、心待ちにしていた…というと正確ではないかもしれない。
ウルトラマンティガを観て育った私としては、放送開始から25年後に再びティガを題材にした新たな物語を観られるなんて予想していなかったし、そのこと自体は素直に嬉しかった。

ただ、言葉を選ばずに言うと、自分の大好きな「ティガ」の世界観が壊されるのではないかという不安も同時に抱いていたのも事実。NEW GENERATION TIGAなんて副題で大々的に宣伝されているので、尚更だ。

キャラクターとしてのトリガーについては(サークルアームズの存在はさておき)、デザイン面は個人的に好みだし、最近のウルトラマンでは普通になってきた「人間の言葉を話す」ことも最小限というのも、プラスポイントだ。

不安だったのはその他諸々の設定の方。

GUTSに高校生がいる意味が分からないし、制服やメカデザインは微妙(特にガッツファルコンのハイパーモードとか見てられない…)だし、変身の時に無駄なセリフがあるし…と、枚挙にいとまが無い。

一歩引いてみれば、ただの懐古厨の戯言であることは一目瞭然なのだが、社会人になってからも実家に保管している「ティガ」のVHSを擦り切れるくらいに観ていた身としては、それくらいティガの世界観の「改悪」に対してナイーブになってしまうのである。

そんな事情もあり、期待よりも不安が先行してしまっていたのだが、食わず嫌いするのも勿体無いかなと、Youtubeの公式チャンネルで配信されていたダイジェストPVを観たことで、その不安が見事に期待に変わることとなった。

正直なところ、メカデザインに対する不安(不満)は残ったままだったが、たった30分足らずのダイジェストを観ただけでも、随所にティガのオマージュが散りばめられており、印象を反転するには十分な内容となっていた。

特に、シズマ財団創設者のシズマ・ミツクニが主人公であるマナカ・ケンゴに問いかけた「夢見る未来は、人それぞれにきっとあるはずだ。」という台詞。

ん?何か聞き覚えがある台詞…そう、ウルトラマンダイナの第50話でダイゴが客演した際に、アスカからなぜ前線を離れたか問われた時に言った「守るべき未来は、人それぞれにきっとあるはずだから。」のオマージュじゃないか!
やばい、アツすぎる展開!!

これに気づいたあたりから、あれだけ不満タラタラだった「トリガー」の放送開始を心待ちにしている自分がいた…というわけ。

あれ?最終的に心待ちにしてるやん。
人間の変なこだわりなんて、驚くほど脆いということを思い知った今日この頃。

自身の生活リズムの事情もあり、リアルタイムではなく、Youtubeの見逃し配信がメインになるが、たまに拗らせるティガファンの視点から、「トリガー」を応援し、見守っていくこととしたい。