見出し画像

【re-Skilling】営業とは「冷静と情熱を併せ持つ、自分次第でなんでもできるスーパー職業」

講師:Tableau Japan株式会社 Enterprise営業部 部長 福島氏

なぜ、スーパー職業と言い切れるのか?
→企業の経営資源である「人」「モノ」「カネ」を自由に使える
→お客様からすると「ヒト」=営業担当者(会社の鏡)

提案前フェーズ

1.つまり、営業とは


ビジネスのストーリーをデザインし、役者(人、モノ、カネ)が演じるべきタイミングのセットアップ、そして、ビジネスそのもののクランクアップ(受注、クローズ)までをコントロールする、映画監督に相当する職業

冷静
MBA等のスキルを駆使し、他の営業よりも2,3歩じゃなくて、5~10歩も先を行く質の高いアクションを起こせる行動力

情熱
志。これまでの経験、勘、知識、人脈を駆使して、熱いハートで顧客の心を鷲掴みにする人間力。
なぜ、今の会社にいるのか、仕事で何を成し遂げたいのか、5年後、10年後どうなっていたいのか。

冷静情熱を駆使する営業が、高い成果を残している。


2.まず、一番大切なこと「時間軸」

・自分がその顧客に対して、使える時間は年間どれだけあるのか?
 →しっかりと把握できていないと、そもそもストーリーが合わない。

・そのMTGは本当に必要なのか?また、行く必要があるのか?
 
・ほかに、優先順位が高いタスクはないのか?
 →無くせるものは無くしていく
    任せるものは、誰かに任せる

・顧客軸の締め切りはいつか?
 →プロジェクト開始日/予算取りなど

〇それ、本当に必要なのか?疑う癖をつける
幹(みき)、枝葉

〇知るべきことは何か?
・会社概要
 →他社との関係

・中・長期経営計画
 →公表していない場合は、3-5年後どうなりたいのかを聞くチャンス

・決算書
 →顧客は今、攻めのフェーズor守りのフェーズ、投資余力があるのか


3.相手を知り己が変われば、百戦して危うからず

  • 相手に興味を持つ
     →Linked in等のコンタクトを試みる
     →Cold Call(お手紙を送付→TEL)
     →これまで、どういった経験を経て現ポジションなのか
     →どんなネタが相手に刺さりそうか
     →相手がどういうタイプか
     →どういう企業とこれまで仕事をしているか

顧客が中期経営計画の何年目にあるか
 →3か年の場合、1-2年目:投資時期、3年目:数字を合わせにいく

メトリクス
 
→お客様の社内で使われているキーワードを、提案書に盛り込む
  →こいつ分かっているなとなる。

フリーキャッシュフロー
 
→いい提案を持ってきた場合、買ってもらえる可能性がある。
  投資余力があるか

アカウンティングの知識
 
→結局はお金。ROIを試算、投資余力があり、効果が上がりそうであれば  お客様は購入する

提案開始フェーズ

4.MEDDIC(メディック)

短時間で、必要な観点を網羅できるか?

  • 何を知るべきか?MEDDICで整理してみる
    Metrics:導入効果(≒ROI)、数字(提案の中に散りばめる)
    Economic Buyer:(金額面)最終決裁者、苦手な人でも行かなければいけない
    Decision Criteria(Technical&Economical):選定基準、どういう基準で商品の選定を行うか。
    Decision Process:意思決定プロセス。四半期の目標達成を追いかける。どれだけの時間がかかるかを予め把握する
    Identify Pain:現状の課題/達成したいこと
    Champion:Economic Buyerに対して影響力を持っている人、自分の代わりに影響力のある活動を行ってくれる人


メモを活用する
限られた時間の中で必ず結果を出し続けるためには、毎回のMTG、アポイントで必ず前進しなければならない。よって、提案資料やディスカッションペーパーは毎回書いてみる。

毎回のMTGで何を書くべきか?
1.そのMTGで達成したい目的(本日のアジェンダ)と関連する説明内容2.顧客の課題が何であるか(Identify Pain)
  →ニーズをヒアリング、ドリルダウンして背景を知る。
   他社よりも優秀な営業と思われなければ信頼を得られない。
  →絵を描く(ヒアリングできた内容をシステム概要図などに起こして、さらにドリルダウンして詳細情報を得る→issueを探る)

3.顧客課題を、自分(自社)ソリューションであればどのように解決できるのか?とその理由(Metrics/Decision Criteria)
4.いくらかかるのか(Economic Buyerへアプローチするためのネタ)
5.Next Step(お願い事項)=MEDDICを網羅するために足りないこと
6.これまでの活動経緯(相手のためにどれだけ時間を使ったか?)
 →提案の大詰めフェーズ、Economic Buyer訪問時には効果あり

5.メモを活用する(上手く進まない/上手く進むパターン)

上手く進まないあるあるパターン
 ・自分が何をすべきかよくわかっていない
 ・実際の提案フェーズが進まない
 ・お客様の上司(Economic Buyer)を紹介してもらえない

上手く進むパターン
・他社の営業が3回程度かけて収集する情報を1回で得られるようになり、結果として商談フェーズの高速化に繋がる。
・ビジネスにつながらないお客様を見切ることができる
・腹を割って、本音で話をしなければならないタイミングに気付く

講師の経験談
 メモ、提案書をよく書く。
 提案書を5回書き直した商談は、8-9割受注できている。
 初回から3回目までは書き直すことが多いが、これはいい兆候である。(課題に製品をマッチさせていく段階)。なぜなら、お客様も提案内容が惜しいと思っているから。惜しくない場合は、そもそも何も言われない。

・メモを積み重ねて、提案書にする
・数字で話す。ROIを入れる
・顧客に対して、シュミレーションをする

 

提案の大詰めフェーズ

6.大詰めフェーズでは、数字で勝負

提示するコストシュミレーションがリアル。(顧客の事情を反映したもの)であればあるほど、受注金額の最大化に繋がる。

1.提案しているものの減価償却プランを作成し、P/Lインパクトを明示する
 →P/Lインパクトがどのぐらいであれば、どのレベルの大型提案が通るのか?を実際の数字ベースで顧客と詰めいていく。

2.ROIストーリーも、定量・定性両方とも書く 
 →営業としては定性情報でも、顧客側では定量化できる場合があるため、顧客への切り口提供になることから、とにかくアウトプットする。

3.「所有」から「利用」へのシフトで、自分の提案はどう変わるのか、しっかりとイメージを持つ
 

自分の提案が顧客のP/Lに与える影響度を説明する。
 
例)月額の費用は○○円発生、現在かかっている想定コスト(○○円、○○時間)から、○○の削減ができる想定です。

7.経験談 ~福島氏のケース~

現在求められている営業の姿(特にIT業界)
・人と人をつなげる(場を提供する)
 
→急がば回れ、新しいフィールドが生まれる→新しい課題解決をする

・業界内・外問わず、テクノロジーを理解する


受講した感想

現在、私自身お客様のissue(課題)にある背景を、しっかりとヒアリング、ドリルダウンしてissueの幹・核心を理解するスキル習得が早急に求められている。
今回の講義では、営業として決められた時間内(四半期、半期、通期)に、最大の成果を残していくために、商談を前に前進させていくための、メモの重要性→提案書のブラッシュアップで受注していくプロセスを、経験談から学習することができて、実践していこうと思った。

以上


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?