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ゆういちの一生 第30話「ゆういち30歳。」

ゆういち30歳。

ゆういち30歳。

なつみかんを立ち上げて、2回劇場公演をして、
即興パフォーマンスまねきねこ☆でも劇場公演をしました。
29歳の頃に2回上演。
その間、メンバーが辞めては新しい人が入ってという風になっていきました。

即興パフォーマンスまねきねこ☆の1回目の劇場公演では、
なつみかんを一緒に立ち上げた女の子2名がいましたが、
1回目の公演が終わったら抜けることになりました。

やはり、僕の企画するインプロ公演は、一般的なインプロ公演とは違っていたので、
なかなかその折り合いがつかない感じでした。

メンバーが全員抜けてしまったので、
2回目の公演では一般公募をすることになりました。

フラッシュモブ。

この2年前くらいから、
僕はメガパフォーマンスというダンスのチームに入っていました。

主に、街中に何百人かのダンサーがいきなり登場して
ダンスを踊って去っていくというパフォーマンスです。
当時はまだ珍しかったフラッシュモブというやつです。

横浜のみなとみらいのクイーンズスクエアの広い通路に
300人ほどのダンサーがいきなり現れダンスを踊ったりしました。

あと、サッカーの試合の前座?オープニングアクトで
大観衆の前で踊ったことがありましたが、
しばらくはその興奮が冷めなかったのか、
インプロのワークショップに行くと
「目がキラキラしすぎて気持ち悪い。」
と言われていました。

ひでよ。

この時のダンスのメンバーがよく公演を観に来てくれていました。
その中に高校生の女の子がいました。

ひでよです。

ひでよは公演を毎回見に来てくれていました。
ある日、アンケートにまねきねこ☆に入りたいと書いてあったのかな?
それをきっかけにひでよはまねきねこ☆に入りました。
まねきねこ☆第2回目の公演から出演しています。

リーダーとして苦悩する。

このあたりからリーダーとしての苦悩が始まります。
それまで、僕はリーダーをしたことがありませんでした。
それまで何度かコピーバンドのメンバーを募集して活動していましたが、
練習中に解散し、ライブまでたどり着けたことがありませんでした。

アイディアはありますが、
劇場を借りたり、舞台図面を書いたりという作業は、
はじめてのことばかりです。

見よう見まねでやってみたり、
周りの人たちに助けてもらいました。

なつみかんの時は、インプロができたり、演技の経験がある人たちがメンバーだったので、みんなで分担することができていました。なので、事務的なこと、例えば、チラシはメンバーの子たちが作ってくれたし、会計もやってくれていました。

しかし、未経験の人たちと組み始めたので、いろんなことを僕がすることになります。インプロを教え、チラシを作って、会計して…というのをほぼ僕がしていくことになります。

第2回公演を終えて、ひでよ以外のメンバーが辞めました。

僕にはいろんな力が足りていなかったんだと思います。それで、せっかく集まってきてくれた人たちが辞めていってしまうのでしょうね。

そこからは、ひでよと二人で公演ができないかを模索し始めます。
いろんなことを試してみました。

ちょうどいいので、ここからは公演ごとにお話ししていこうかと思います。

第3回公演 MUSICAL♪

歌のインプロを習ったので、それを上演しました。

しかし、僕は歌が下手でした。
なので、ウェブサイトに公演までの練習風景をドキュメント的に綴りました。
歌が下手な僕がどのようにして公演までこぎつけることができるかという様子を
見ている方にも楽しんでもらうのです。

公演当日、結局、僕は歌は下手なままでしたが、見終わったお客さんから
「ゆういちのおかげで勇気が出たよ」と言われました。

第4回公演 初心忘るべからず。

海外から入ってきたインプロを日本人が演じていることに違和感を感じていました。

ならば、いっそのこと和風でやってみてはどうかと思い、
衣装はTシャツとかではなく、和紙で作った着物にしました。
各メンバーの好きな言葉を着物に墨で書きます。
僕の服には「大器晩成」と書いてありました。

音楽は和太鼓。

スタッフさんは居酒屋の店員みたいに威勢よく「いらっしゃいませ~」と
叫んでもらいました。

第5回公演 迷い込んだお茶会

ひでよがディズニーが好きだということで、
不思議の国のアリスをモチーフにした公演をしました。

この時、脚本と即興を組み合わせることを思いつきました。

出演者は、僕とひでよだけなので、ひでよがアリス役、
僕はそのほかのキャラクター全てを演じました。
一度ハケては衣裳を変えて登場します。

不思議の国のアリスでは、
ビンに「私を飲んでください」と書いてあるシーンがあります。

そのアイディアをもらって、
アンケートには「私に書いてください」
パンフレットには「私を読んでください」
と、いろんなものに命を吹き込みました。

時計を持ったウサギ役の僕はMCなので
上演中にお客さんにインタビューをします。
即興演技のためのタイトルをくれたお客さんには
「ウサギのうんこ」と称したチョコレートをプレゼントしました。

第6回公演「Festival!」

インプロのフェスティバルに参加することにしました。

僕がインプロが好きな理由の一つはお客さんと一緒に楽しめるところです。
なので、この公演は、完全に観客参加型にしました。
公演の最後には物理的にステージと客席が一体になるようにしました。

第7回公演「NUDE」

僕の31歳の誕生日の2月21日に第7回公演を上演することになっていました。

しかし、これからも一緒にやっていきたいと思っていたひでよが、
他の劇団に出演したいのでまねきねこ☆を休みたいと言い出したのです。
他の劇団の稽古に参加するので、
まねきねこの稽古にもあまり出ることができなくなりました。

なので、基本は僕が一人でやって成り立つものにして、
ひでよは出演するけどあまり負担のないものにしました。
僕が一人芝居をするのがメインです。

せっかくなので、それまでボツになってきたものをやってみることにしました。
ひでよの体に即興で絵を描く即興ボディペインティングです。

華々しく迎えたいと思っていた誕生日の公演は、さびしく終わり、
一人で再出発です。

おしまい。

今日はここまで。
お読みいただきありがとうございました!

続くよー


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