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ゆういち3歳 えほん

絵本を読んでもらう

ゆういちは3歳になった。
寝る前はよく母親に絵本を読んでもらっていた。

夜。

母「さあ、もう寝るでー」
ゆういち「えー 本読んで~本読んで~」

母「じゃあ、ゆうちゃんが大好きなりゅうの話」
ゆういち「わーい」

りゅうのお話

昔々、フランスのある所に、大きな川がありました。


男たちはこの大きな川に橋をかけようとしていました

女たちは川で洗濯をしていました。


そこに大きなりゅうが海からやってきました。

男たちは安全な山へ逃げていきました。

女たちもにげました。


りゅうはその町に住みつきました。


みんなはりゅうをこわがりました。


しかし、一人の女の子が気づきました。
「あのりゅう優しいよ。だって目が点やもん。」


女の子とりゅうは仲良く遊びました。

それを見て他の子も遊び始めました。


りゅうは川を渡るのをお手伝いしたり


ワインを作るのをお手伝いしました。


町中の人がりゅうを好きになりました。


今日はブドウまつり。
みんなでワインを飲んで騒ぎます。

りゅうもワインを飲んでみました。

男たちは気分が良くなって川へ飛び込みました。

りゅうもまねしました。

そしたら気分がいいのでそのまま海に出てしまい

帰ってきませんでした。

みんながっかりしました。


その川には今でも作りかけの橋があるそうです。


おしまい。


母「ゆうちゃんは、お酒飲んで海はいったらいかんでー」
ゆういち「はーい」

ゆういち「もう一冊、もう一冊」


発明する男の子のお話

母「じゃあ、ゆうちゃんの大好きな発明する男の子の話。」
ゆういち「わーい。」


昔々あるところに男の子がいました。


ある日、カサをさして歩いていると

強い風に吹き飛ばされそうになりました。


「はっ!」
男の子は気づきました。
「カサを使って風の力で空を飛ぶことができるぞ。」


かさ

扇風機

ホッケースティック

これらを組み合わせました。


ガシャン

ガシャン

ガシャン

空を飛ぶ機械を作りました。


そして、空へ。

外国へ。

もっと遠くへ行こうとした時…

「あ!」

延長コードがここまででした。

「きみが延長したコードの分だけ 世界はひろがる」


男の子は、もっとコードを延長して、また空へ飛んでいくのです。


おしまい。


「もう一冊、もう一冊…」

ZZZ


ひとりぽっちのこねこ

ゆういちは一人でも本を読んだ。


ひとりぽっちのこねこ


ねこはひとりぽっち
あきちにぽつり。


子どもが遊びに来たよ


でも夕方になって
帰って行った。

またひとりぽっち

次の日

また子どもが遊びに来たよ。

でもまた夕方になると
家に帰って行った。

またひとりぽっち


ゆういちと絵本の時間は続く。

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