ゆういち8歳「ふが悪いぼくたち」

ゆういち、小学3年生。

ゆういち8歳。
小学3年生です。

また引越しをしました。
でも学区内での引越しなので学校はそのままです。

朝、小学校に集団登校していくのだけど、
引越しをしたので、集団登校のグループが変わることになったのですが、
グループに入れてもらえませんでした。

それで、自分の地区から離れた地区のグループに入れてもらって
集団登校していました。
でも、それこそ、住んでいるところが明らかに違うので
「なんでお前がいるん?」
みたいな扱いをされながら集団登校していた記憶があります。

基地を作る。

新しい家は、一戸建てで庭もありました。

裏庭に基地を作ろうとしたことがあります。
倉庫にある本棚を組みわせて小屋を作りました。

家出をするときのことを考えて、
照明が必要だと思い、
これまた、倉庫から電球を見つけました。

しかし、外なので、電源がありません。
なので、線をつなぎ合わせて、
裏庭から玄関を通り、
応接間のコンセントのところまで
線を伸ばしました。

小さい頃に読んでもらった絵本「空飛ぶホッケースティック」の
影響かもしれません。

線をつなぎ合わせただけなので、差込口はソケットではなく、ただの線でした。
その線をコンセントにさして電球を付けようと思ったのです。

そして、コンセントに線をさした瞬間、火花が!
火花で手に筋が何本も入り手の平が焦げました。

その時、家の電気が一瞬消えたらしく、
母親が飛んできて「どうしたん?」って聞いてきたけど、
僕は手を隠し「なんでもない」と答えました。

買ってもらえなかったガンダムのポスター。

近所の駄菓子屋に、母親と一緒によく買い物に行っていました。
そこのガチャガチャが好きで、
スライムとか、
糸で動かすミノムシみたいなやつとかを
買っていました。

自分のお小遣いで買うのですが、
母親から買ってもいいという許可が出たら買うことができました。

ガチャガチャで必ず当たるガンダムのポスターがあって、
ある時期、それを集めるのが楽しくて、
駄菓子屋に行っては、母親に買ってもいい?と聞いて、買っていました。

しかし、ある日、あまりにいつも買うからか、
その日は、買ってはいけないと言われました。

失望したゆういちは、家に帰り、
それまで集めていたガンダムのポスターをすべて破り捨てました。

そして

「自分の買いたいものが買えないんやったら、お小遣いなんてあってもしょうがない!」

と思い
自分のお小遣いを窓から、
隣の家の庭に投げ捨てました。

しかし、小学1年生の時みたいに戻ってくることはありませんでした。
お金には名前がありませんからね。

ヤギくん。

友達も少しいましたよ。

友達は、近所にはあまりいなく、
なぜか遠くから自転車で来ているヤギくんとよく遊んでいました。

ヤギくんはスイミングスクールに行く途中で僕の家に寄っていくのですが、
だいたい一緒に遊んでしまって、スイミングを休んでしまいます。
ヤギくんとは一緒に庭に穴を掘ったりして遊んでいました。

ヤギくんは帰りに水着を濡らしてかえるんだけど、
今思うと、あれ、休んでたのバレてますね。

カマタマくん。

同じクラスのカマタマくんとよく遊んでいました。
学校の帰りの三角の土地にタバコ屋があって、
そこにカマタマくんが住んでいました。

運動会の旗を各クラスで作ることになって、
大きな布に絵を描くことになりました。
僕が絵が上手いことを知ってたカマタマくんが、
運動会の旗にドラえもんを描いてと言ってくれたような気がします。
それで、大きな旗にドラえもんを描きました。

運動会の休み時間に...?

たぶんその時の運動会のことです。
運動会のお昼休みは地区ごとに座るところが決まっていました。

ゆういちは、自分の地区のところへ行ったのですが、
母親の姿がありませんでした。

ゆういちは「来てないのかな?」と思い、
そのまま、家に帰ってしまいました。

しかし、家に帰っても家のカギがかかっていて家には入れず、
ゆういちはそのまま玄関で横になって寝てしまいました。

母親はカマタマくんの地区のところにいたので
見つけることができなかったのです。
昼休みが終わって、運動会は再開したのですが、
ゆういちの姿はありませんでした。
玄関で寝てますからね。

僕は運動会にはいませんでしたが、
代わりに、僕が描いたドラえもんの旗が
はためいていたのではないでしょうか。

マッサーとヤッスー。

マッサーとヤッスーという男の子たちとよく遊んでいた。
なんか僕はその子たちの中のリーダーみたいな感じでした。

マッサーの家によく遊びに行ってました。

ヤッスーはなんか、僕の言うことをよく聞く子で、
僕のおばあちゃん家に父親の車で行くというので、
誘ったら一緒に来ました。
でも帰りに車酔いして吐いてました。

「本当に僕といて楽しかったんだろうか?」
と、今、疑問に思います。

スミズくん。

同じクラスのスミズくんと仲が良かったような気がします。

音楽の時間、前で歌って席に戻ると、
スミズくんに「オンチやな」と言われました。

その時、はじめてオンチであることを自覚しました。
そのあたりから人前で歌うことは避けてきましたね。
大人になっても、鼻歌すら歌えないという。

習字の時間。
スミズくんの習字の下敷きは伸びてヨレヨレでした。
僕が目を離した隙に、僕の下敷きがヨレヨレになっていました。

きっと、スミズくんがやったのでしょう。
スミズくんの下敷きがきれいになってたし、
スミズくんほどヨレヨレの下敷きを見たことありません。

ウジバラくん。

友達ではなかったのですが、
ウジバラくんは、よく否定する子でした。

「ドラえもんは幼稚だ。
小学3年生になってまでドラえもんを見てるのは恥ずかしいことだ。」

と言われ、僕は大切に一巻から持っていたドラえもんのコミックスを捨てました。

今思うと、その子が家に来ることなんかないのだから、
捨てなくてもいいと思うのですが、
そのくらい仲間入りしたかっんじゃないかと思います。
でも、結局ドラえもんは好きなままでした。

他にも、
「銀河鉄道999を見てる奴はスケベだ。」
とウジバラくんは言いました。

今思うと、確かにHなシーンはあるけど、
それは全体のうちの一部ですね。
その一部だけを取り上げてスケベだと言うウジバラくんこそが
スケベなのだと思います。

「スケベ」というのは方言なのか、昔の言い方なのか分かりませんが、
この地域の子どもたちはよく「スケベ」と言っていましたね。

「犬をほめるために猫を否定するな」と有吉さんが言っていました。
大人になってもそういう人はいますが、
僕と同じように「仲間が欲しい」という理由なのだと思います。
手段を間違っただけですね。

アカバラくん。

アカバラくんというガキ大将みたいな子がいて、
殴られたことがあります。

飼育小屋での事だったから、
飼育当番をさぼるのを注意したらそうなったとかでしょうか?

絵の時間。
絵の具はだいたい12色ですよね。
僕は金色とか銀色とかも入っているたくさんの色のある絵具を買ってもらって使っていました。

目を離した隙に、金色と銀色の絵具がなくなっていました。
そして、アカバラくんの絵具には金と銀が増えていました。

僕の絵の具には一つ一つに名前を書いていたのですが、
ちょうど名前のところが破られていました。
だから証拠はありません。
でも明らかにアカバラくんがとったのでしょう。
だってアカバラくんの絵の具の箱は12色の箱。
金と銀がついてるわけありません。
返してと言ったが、とぼけられたと思います。
あまり言えないですね。
怒ったら殴るから。

ふがわるい

香川県の方言で「ふが悪い」という言葉があり、
カッコ悪いとか体裁が悪いという意味です。
こういうことを書くと、地元の人はたぶん
「ふが悪い」って言うのでしょうね。


続く。


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