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ゆういちの一生 第23話「ひろがるゆういち。」

ワゴンDJの場が広がる。

ゆういち23歳。
引き続き、ワゴンDJのお仕事をやっています。
2年目になって、ワゴンDJでのお仕事の場が広がってきました。

初めの頃は、東京から日帰りで通える神奈川や埼玉の現場が多かったのですが、
だんだん遠いところが増え、群馬、千葉、郡山と広がり、
北は札幌、西は愛知県くらいまで、泊りで行く場所が増えてきました。
いろんな地域に行けるので、半分旅行みたいな感じです。

一度お仕事をして評判がよければ、その現場からまた声がかかります。
このお仕事は、タレントみたいな感じで、ギャラが個人で決まっていて、
指名されることが増えると、ちょっとずつギャラが上がっていきます。
なんか認めてもらった気がしてうれしかったです。

仕事先の土地での出会いも楽しみの一つです。
いろんな人と知り合いました。

携帯用ウォシュレット販売の女子。

北海道のデパートにお仕事で入ったある日のこと、
休憩時間にデパート内を歩いていたら、
僕の売り場から少し離れたところで、
女の子がチラシを配っていました。

今から30年前の当時、まだ普及していなかったウォシュレットの、
さらに携帯する用のウォシュレットの店頭販売をしているとのことでした。

医療用とかなのでしょう。
チラシを配っても全然人が来ないというので、
チラシを100枚ほどもらって、人集めを手伝ってあげることにしました。
(それでその女の子と仲良くなれたらいいなぁと思いつつ。)

休憩時間にチラシを配ると、
ウォシュレットの売り場の方に人が歩いていくのが見えました。

これであの女の子も喜んでるだろうと思って、
仕事終わってから終わってからご飯に誘ったのですが、
断られるし、連絡先もポケベルしか教えてくれないという。

ということもありました。

米米のコスプレ。

その頃も米米クラブが好きで、ライブの席が取りやすくなるので、
ファンクラブに入っていました。

その会報に文通のコーナーがあって、文通をすることにしました。
いろんな地域に仕事で行けるので、その地域に行った時に会えるんじゃないかと思って。

文通しているうちに、群馬県の女の子と付き合うようになりました。
僕が仕事で群馬県に行った時に会ったり、
仕事がなくても電車に乗ってどちらかの方に行ったりしていました。

米米クラブのファンの子たちはコスプレをしてライブを見ます。
↓こんな感じですね。

米米クラブには、
カールスモーキー石井さんというカッコイイ男性ボーカルがいて、
2名の女性ダンサーのシュークリームシュがいます。

女の子たちはシュークリームシュの衣裳を作り、それを着てライブを見るのです。
で、ライブの前後はコスプレしてる女子たちの写真撮影大会が会場の外で行われています。
僕もひそかにコスプレしたいなと思っていました。

そしたら、群馬の彼女がコスプレしたいと言ってきて、衣裳を作ってきました。
その時男性のダンサーもいたので、彼女がシュークリームシュ、僕が男性ダンサーの衣裳を着ました。

左端が僕ですね。冬なのに半そででした。

それをきっかけに、さらにコスプレをしたいと思いました。
しかし、カールスモーキー石井さんのコスプレは、すでにかっこいい人がやっていて、
今更やっても目立てないし、変にねたまれることもあるのでやめておきました。
そこで、僕もシュークリームシュをやることにしました。

これです。

その衣裳でしばらく米米クラブのライブ会場に通いました。
女装をしているコスプレイヤーはいなかったので、そこそこ人気になりました。
群馬の彼女はそういうのは好きじゃないみたいでしたが。

今日はここまで。
お読みいただきありがとうございました!

続くよー。


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