ゆういちの一生 第24話「スゴイヒトタチ。」
ゆういち24歳。
ゆういち24歳。
まだワゴンDJのお仕事をやってます。
日本のいろんな地域でお仕事です。
関東の現場に入った時、
ぜんぜん売れない日がありました。
スタッフも全然働きません。
事務所から電話が来て調子はどうかと聞かれ、
売れてないし、スタッフも働いてくれないと話しました。
副社長登場。
しばらくして、事務所から副社長が来ました。
僕はこの時初めて副社長に会いました。
副社長は背が高くて男前です。
そして、副社長が自ら売り場に立ち、マイクで話し始めました。
そうすると、遠くの方からお客さんが歩いてきます。
そして、あっと言う間に人だかりができました。
さっきまで、店はガラガラで、今日は無理だとか言っていた同じ店とは思えないくらい。サクラなんじゃないかと思うくらい、人が集まっては買っていきます。
副社長はただ、いい声でマイクで話しているだけのように見えます。
(当時はそうとしか見れなかったかもしれません。
本当は様々な技術があったのでしょう。)
一回のタイムサービスで、僕が一日かかってやっとくらいの売り上げになりました。
魔法のようでした。
副社長は、メイクアップアーティストだそうです。
この会社は俳優出身のオモシロ系のタイプと、
メイクアップアーティストのカッコイイ系のタイプに分かれるみたいです。
僕はどっちつかずでした。
横浜の支店長に言われた言葉は
「仲野くんに必要なのは、勇気と三枚目だな。」
大阪の支店長。
名古屋のイベントのスタッフで入った時、大阪の支店長がDJでした。
大阪の支店長もメイクアップアーティストでしたが、
大阪人らしく気さくなオモシロトークでした。
パンダの子。
そのイベントには歌のお姉さんも来てて、
僕らはパンダとウサギの着ぐるみに入ってダンスをしたり、
グリーティング(会場をウロウロしてお客さんと触れ合うこと)をします。
僕はウサギをかぶり、もう一人のバイトの子はパンダをかぶります。
その子は、人前で演じることをしたことがないと言っているのに、
ステージではパンダの動きで笑いを取り、
グリーティングでは子どもたちと楽しそうに遊ぶのです。
一方僕はというと、ウサギの着ぐるみを着て、
ダンスでは決まった振り付けをして、
子どもたちとはほどほどの関わりしかできないという…。
周りには、スゴイ人がたくさんいました。
技術だけではなく、魅力的な人達でした。
カールスモーキー石井コスプレ。
一方、米米の方はというと
米米クラブのコスプレ第2弾は、コレです。
カールスモーキー石井さんをやりました。
ライブに行ったら、
最初はカールスモーキー石井さんのコスプレで会場を歩き、
ライブを観て、観終わったら、
すぐにトイレに走りシュークリームシュ(女装)に変身します。
そして終演後に集まっている子たちと写真を撮ります。
「え?さっきのカッコよかった人が、これになったの?」
みたいな笑いをお届け。
シュークリームシュの単独ライブの時は、
ライブの途中にシュークリームシュの着替えの時間が5分ほどありました。
そしたら僕も着替えなければなりません。
着替えの時間にトイレに走り、女装をして、次の曲が始まる前に席に戻ります。
シュークリームシュのライブが北海道でもあり、
その時ちょうど北海道に仕事で行けたのでライブに行きました。
席は最前列です。
いつものようにライブ中に着替えて帰ってきたら、メンバーにもそれが見つかりました。その後の、メンバーがステージ上でお客さんにダンスを教えるコーナーに選ばれ、
ステージに上げてもらったりもしました。
クリちゃん。
その頃「クリちゃん」という人に出会います。
とにかく個性的な人でした。
ライブに衣裳を着ていくとしたら、だいたいの子はコスプレ。
アーティストの衣裳をマネして作って着ます。
しかし、クリちゃんはコスプレではなく自作のハッピ。
自分で描いた絵や、自分でデザインした服を着てきます。
クリちゃんはいろんなイベントを主催していて、それによく呼んでもらいました。
カールスモーキー石井さんの実家のある茨城県の大津港でイベントがあり、
ステージに出るというので誘われました。
初期の米米クラブが冗談画報という深夜番組に出た時に歌った「シュールダンス」の自己パロディ曲の「収納ダンス」という歌の出し物をするということで。
もう意味不明ですね。
カールスモーキー石井そっくりさんのシゲさん。
そのイベントでは、カールスモーキー石井さんにそっくりなシゲさんとも共演します。
米米のライブの後にラジカセで曲かけて人をスゴイ集めて路上ライブみたいにするすごい人です。
そうやってすごい人に囲まれ、だんだん人前でパフォーマンスすることが楽しくなってきます。
今日はここまで。
お読みいただきありがとうございました!
続くよー。
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