夏は浴衣。この季節は毎年男女の浴衣の帯結びを振り返る。 一年にこの時期だけなので、毎年思い出すのに苦労する。 でも気軽に楽しめるものなので、大切にしたい和装。
着付けには2つの想像する力が必要です。 想像と創造。 イメージして、それを形にする。 これはお稽古や努力では乗り越えられない力です。少しでもこの力に近づきたくて、日頃から五感に響くものを積極的に見たり聞いたり、触れたりする機会を得ようと努力してます。 すぐに身につく事はなく、いつか舞い降りて来て欲しい、と願うしか無い。
着付け師として初心を思い出す時は必ず留袖に戻ります。 着物の第一礼装であるスペシャルな着物。 1つ1つの着付けの行程を丁寧に振り返りながら初心に戻ります。 どんな着付け師を目指しているのか?と自分に問いかける。 答えは1つ。 誰よりもその人を美しく着せたい、ということ。
先日、友人たちとの会食の時のコーディネート。 気心の知れた人達との集まりなので、着物のコーディネートもかしこまったものではなく、オシャレを重視。 大島紬は古典的なものではなくストライプを。そして大好きな鳥獣戯画柄の帯を合わせてみる。 気持ちも上がるコーディネート。
若いお嬢さんに気軽に着物に触れてもらいたい気持ちを込めて。 小紋などに名古屋帯を合わせてふくら雀で結んであげると気分も上がること間違いなし。
創作帯結びが自由自在にできるためには帯の計算が必要になる。 タレ先、手先、何センチ必要なのか。胴回りにどれだけ必要なのか。その上でどこの柄が出てくるのか。 自分だけの創作帯結びを生み出すための設計図。今年はこの点の研究も沢山していきたい。
着付け師として歩み始めた去年。 ヘアアレンジから着付けまでのトータルコーディネートができる着付け師として一歩ずつ進んでいこうと思います。 日々精進を重ね、スピーディーで美しいパーフェクトな着付けを目指して努力していこう、と新年に思う。
成人式の振袖では自由に華やかな創作帯結びを結ぶこともよくあります。 お花やリボン、蝶、いろいろな形を帯で表現できます。創作するためにはイマジネーション、そしていろいろな美しいものや素敵なものを普段からアンテナを立てて見回す事!
着付け師とは人に着物を着せる仕事ですが、そのためには自分で着て、腰紐の高さや締め具合、襟の当たり方、いろいろと研究しなければいけない。 どれだけ着物姿がラクであるか、はとても大切なこと。 ラクであれば着る機会も増えるはずだから。だから私は着ていてラクな着付けをとことん追求したい。
今私が取り組んでいる事は着付け時の自らの所作確認。自身の動きについて。 指先から足の動き、目線、重心の位置。 1つ1つについて細かく修正。 これがとてつもなく果てしない作業。 でも、一通りしっかりと自分のモノになった時、私の着付けは確実なモノになる。
着物の着付けは手順さえ覚えれば着付けることはできる。でも、それはただ着付ける、ということ。 プロの着付け師とは、着付ける人が1番美しくなるように着付けること。年齢、体型、その日の目的、全てを理解した上で着付けること。 そのために私は日々修行する。
留袖は既婚女性の第一礼装。 着物は比翼仕立てで二枚の部分もありかなり重い。紋も5つ入っていて、他の着物とは格段に違う。 だからこそ凛として、内面の美しさも現れるように着付けをしたいと思う。
夏に必ず振り返る浴衣の帯結び。男性、女性ともにいろいろな帯結びがあって、雰囲気も変わったりして面白い。
着付け師として、今は自らの手足、指の動き、目線、などの動作とひたすら向き合っている。補正の次に大切なのは自分の所作だと思う。次の動き、なぜこの動きなのか、どこを見て、何のための動作なのか、という事を細かく確認していく。 どんな事にも上達するためには近道はない。地道な努力と練習なのだ。それが楽しいと思える自分がいる。何故なら、誰よりも美しく着付せつけたい、と強く思うから。
1年に1度咲くサボテンの花。 髪飾りのように一輪だけ。 見ているだけで微笑んでしまう。
着付けに必要なことはその人を着せた時をイメージすることがとても大切。 その人に合った髪型、体型や雰囲気に合った着せ方や帯結び。 技術はもちろん大切だけど、それ以上に大切にしないといけないのは想像力なのではないだろうか。 そのために日々いろいろな刺激を受けて感性を磨くこと。