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「『好き』を言語化する技術 」 備忘録【読書】
みなさんこんにちは。読んだ本の備忘録をまとめていきます。今回読んだのはこちらの本。気になっている方がいたらぜひ参考にしてみてください。
モーレツな推しがいるわけでもないんですが、「感じたことの言語化」について知りたかったので読んでみました。
どんな本?
突然ですが、こんな経験はありませんか?
2024年の紅白歌合戦のB'zに大興奮!SNSに書きたいけど、いつも「最高!」とか「ヤバい!」とかしか書いてない…ほんとうはもっといろんな思いがあるのに。もっとこの感動をみんなに伝えたいのに…!!
この本は、そんな「推しの魅力を伝えたいのに『ヤバい!』しか出てこない!」とお悩みの方へ向けた、自分の感想を言葉にする「ちょっとしたコツ」を教えてくれる本です。
以下、備忘録をまとめていきたいと思います。
自分だけの感情を一番大事にする
推しを語るときに一番大事なこと。それは自分だけの感情。人間は何も考えずにいたら世の中にありふれた「ありきたりな言葉」を使ってしまう生き物だから。
ありきたりな言葉とは「泣ける」「ヤバい」「考えさせられた」など。これらを使わずに表現する。自分の感想を言葉にするためにはこういった他人の言葉を使わないことが大切。
必要なのは才能より工夫
文才は存在するかもしれないが、それよりも工夫しようとする意思こそがまずは大切。
自分の言葉を作るための3つのプロセス
よかった箇所の具体例を挙げる
感情を言語化する
忘れないようにメモする
具体例の挙げ方
できる限り細かく具体的に挙げる
よかったことだけでなく、違和感を覚えたことでも良い
→ 感想のオリジナリティは細かさに宿る
= 言語化とは「どこが」どうだったのかを細分化して言葉にする作業である
おもしろさとは「共感」か「驚き」のどちらか
共感 = 自分が知っている体験や好みと似ている
驚き = 今まで見たことがない意外性を感じる
共感の場合
自分の体験や自分の好きなものと共通点を探す
驚きの場合
どこが新しいと感じるか考える
相手との情報格差を埋める
まずは推しに関する「前提」を伝える
相手との距離を知る
距離とは「発信する内容についての事前の情報量の差異」
= 何かを伝えるとは、格差を埋めることにほかならない
推しについてどのくらい知っているか
推しについてどのような印象を抱いているか
を把握しておく
情報格差を埋める3つのパターン
「相手の知らない情報を捕捉」パターン
「相手の興味ある枠に合わせた譲歩」パターン
「相手の興味のなさに言及」パターン
→ あなたのことに私は興味があります という意思を伝えることが大切
「相手の知らない情報を捕捉」パターン
例)私はヤクルトを応援しているんだけど、どこを拠点した球団かというと…
「相手の興味ある枠に合わせた譲歩」パターン
例)中学の教師に「今10代にすごい人気の声優がいるんだけど知ってる?」
「相手の興味のなさに言及」パターン
例)みなさん、会社の研修とはいえ突然こんな話を聞かされて眠いとは思うんですが…ちょっとしゃべられてくださいね
聞き手がどうなって欲しいのかを把握できていることが重要
これは「音声発信メディアで推しを語るコツ」についての文脈の中で語られていたことだが、文章においても同じこと。目的を明確にしておくことが大切。
「書き出し」にこだわる
書き出しは最も重要。歌でいうサビ
書き出しは最後に変える
書き出しパターン
よかった要素を描写
自分語りをする
文脈で始める
奥の手「問い」で始める
よかった要素を描写
なにについて自分は書きたいのかを宣言
書いてあることが予測できるようにする
自分語りをする
自分の体験 → 同じようなことが描かれていた場面を説明 → どのような点が同じだと思ったのか説明
文脈で始める
例)自分の推しは、実は松田聖子さんと共通項がある。
自分の推しは、これまでのアイドルにはない新しさがある
奥の手「問い」で始める
例)なぜキャラクターに興味のなかった私が、サンリオのぬいぐるみを集めることになったのか
そのほか印象に残ったこと
上記のほかに、気になった言葉をメモしておきます。
感動を脳内ですぐに言語化できなくてもいい。なぜなら、感動とは言葉にならない感情のことだから
言葉は、自分の好きな感情、景色、存在がいつかなくなってしまうとしても、いつでも取り出して愛でることができるように保存するためのもの
「好き」は一時の儚い感情。それは悲しいことではなくそういうもの
「好き」は簡単に揺らぐ。でも一度言葉にして残しておけばその感情は自分のなかに残り続ける
まとめ
この本のポイントをまとめました。
これはあくまでも自分の備忘録として一部をまとめたものです。自分の「好き」をうまく文章で表現できず悩んでいる方はぜひ、本を手にとってみてください。それではまた。
他人の感想や言葉にとらわれてはいけない。たとえ下手でも、自分の言葉で工夫して書く意思が大切
「泣いた」「ヤバい」「考えさせられた」などの常套句(クリシェ)を使わない
自分の言葉を作るための3つのプロセス
よかった箇所の具体例を挙げる
感情を言語化する
忘れないようにメモする
おもしろさとは「共感」か「驚き」のどちらかである
情報格差を意識する・情報格差を埋める
書き出しにこだわる
よかった要素を描写する
自分語りをする
文脈で始める
問いで始める
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