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今日の"結" 2024年4月26日(金)

本日、結に来館されたのは、しんぐるまざあず・ふぉーらむさん
1980年台からひとり親家庭をめぐる生活、仕事、子育てなどあらゆる課題に関して、調査・政策提言から、食事の支援パッケージの提供、就労支援、電話・メール相談、情報発信まで幅広い活動を続けています。
無料メルマガ会員は関東を中心に約1万人。
各地で同じような目的のもとに活動する団体ともシングルマザーサポート団体全国協議会を通じて連携しています。
渋谷区内のひとり親のご支援はもちろん、就労支援講座など各種研修を区内施設で数多く実施されているとのことです。

毎年定期的なアンケート情報の取得を通じて、声を集め世の中に発信をしている中で、昨年末の「2023冬ひとり親家庭就労生活調査」では4人に1人が、児童扶養手当に取得にあたっての年収制限のために就労を抑制しているといった傾向を明らかにしています。

また、コロナ禍によるひとり親の生活苦への支援として、2ヶ月に1度、3300世帯にお米5キロと寄付を受けた食料を送る「ほっとあんしん便」を受け取っている利用者3219名が回答した最新のアンケート調査からは、物価高の影響が強く、母子ともに肉や魚など栄養のある食材を買い控える傾向があり成長への懸念が如実に表れていたり、特に、制度などの狭間にある、離婚前の別居中(調整中)の状況にあるひとり親の苦しい状況などが浮かび上がってきています。

こうしたリアルで貴重なひとり親をめぐる状況を、定量、定性的にも明らかにし続けているものの、なかなかメディアに取り上げてもらえない、事態を好転させる働きかけが生み出すために、発信の工夫などについて今後、外部の視点も活かして考えていきたいというお声が聞かれました。

つながるカードをご用意して、結・しぶやの来館団体情報が他の方にもご覧いただけるようになっています。

また、結・しぶやに来館された団体情報を集めた「つながりカード」のファイルにも丁寧に目を通され、経済的な状況から、酷暑の中でも冷房がつけられない、外に遊びに行くことも難しいひとり親とその子どもに向けた夏休みのプログラムを何か実施できないかなど、も話題にのぼりました。

複数の課題を内包する確率が高いひとり親の支援について、結・しぶやでも何かご一緒できることを考えていきたいと思います。

[コミュニティマネジャー (認定NPO法人サービスグラント)岡本]