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虚飾で彩られたカラス

同じ鳥なのに
僕だけが
なぜ違うんだ
周りを見れば
僕の仲間は
それぞれの色を身に纏う

僕だけが
黒く醜い
他の鳥が羨ましくて
遠くからずっと見ていた

涙が出てきた
醜い黒を重ね着したような姿
脱ぎ捨ててしまいたい
色を持った羽根に憧れて
落ちていた羽根に手を伸ばす

ふと気配を感じ
顔を上げた
華美で大きな羽根を持った孔雀が
空を舞っていた
あまりの美しさに
空を見上げたまま立ち尽くす
集めて身に纏っていた羽根が
ひらひらと
落ちてしまった

孔雀は
僕を見ていた
黒のみを纏った僕を
羨望の眼差しで見ていた
その優しい眼差しに
僕は嬉しくて
涙が出た

僕は羽根を集めるのをやめた



#詩
#ゆいの詩 (ゆいのうた)
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#黒い羽根
#憧れ
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