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③子育て・不妊治療・産後ケアbook #1~初めての子育てで悩むお母さん~

前々から思っていたことがある。

それは、お母さんを支援するシステムの不足。本日、それが確信に変わった。

子育て、特に初めての子育てでは、右も左もわからない状態で、赤ちゃんと向き合わなければならない。

現代社会では核家族化が進み、子供を育てるのは両親しかいない、ということもざらにある。実質、お父さんは外に仕事に出ている為、必然的に赤ちゃんと向き合わざるを得ないのは、お母さんということになる。24時間365日、ずーーっとだ。いくら赤ちゃんがかわいくても、お母さんにかかる負担は想像を絶するものがある。もちろん、望んで産んだ子供であるし、赤ちゃんに責任は1mmもない。仕事に出ているお父さんも、家庭を守るために一生懸命だ。

誰かが悪いとかそういう議論ではなく、「お母さんを社会全体でサポートするシステム」が決定的に足りない。地域によって差はあるが、行政が準備する子育て支援策もあるが、これでお母さんが求める必要十分なサポートを提供できているか?というと、全く足りていない。

また、ここ最近色々なお母さんの話を聞く機会があるが、何らかのサポートがあったとしても、社会の機運がサポートを受けること自体を良しとしない吹聴もあるのかもしれない。「自分の力だけで子供を育てることが美徳」みたいな。。

本当に追い詰められた状態になると、サポートがあったとしても、その情報を能動的に収集することが精神的・物理的にできなくなる。おそらくこれが「産後うつ」の状態で、ここまでいってしまってからでは遅い。自身の経験的に、自身の置かれている状況や悩みを「傾聴してもらえる」だけで、お母さんは相当程度救われるはずなのだが、気軽に、かつタイミング良く、「傾聴してもらえる」システムが圧倒的に足りない。

これからやるべきことは、行政で行き届かないサポート体制を具体的に整備することと、社会通念自体にメスを入れること、この二つを同時進行で実施する必要があると考える。

それをやるのは、別にお母さんである女性でなくともいい。

必要だと感じた人間が、動ける人間が、どんどんアクションを起こさなければならない。

社会全体を持続可能な社会にするためには、もっともっと、お母さんを元気にさせられるような社会を、「みんなで」作らなければならない。

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