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【漫画・アニメ】『葬送のフリーレン』がより好きになった話

アニメ、葬送のフリーレンの第一期2クール全28話、先日最終話が終わりましたね。
半年間、長かったです。振り返ってみると、1クール目辺りの話などはもう懐かしいです。
 
私は元々単行本で読んでいたのですが、アニメ版でも観て、葬送のフリーレンがより好きになりました。

漫画版では、新刊が出るたびに一冊を一気に読んでしまっていたため、記憶に残っていない箇所も結構あったのですが、今回アニメ版で毎週1話ずつじっくり観る事で、新たな発見もありました。

より好きになったシーンもあって、より好きになったキャラクターも沢山いました。
 
特に戦闘シーンが派手になっていたり、
一部オリジナルシーンが追加されていたりもしました。
演出もアニメならではで分かり易くなっていたりなど、全体的に話が印象に残りやすかったです。


一部のキャラクターなどは、ネットで人気が出たりなどもありました。
 
アニメ版で人気が出たキャラクターも結構多いようです。
(断頭台のアウラやユーベルなど)

私も、ラオフェンなんかはアニメ版で観て「こんなに強いキャラクターだったのか」と思いましたし、他のキャラクターたちも、より台詞や振る舞いがアニメとして(動きがでるものとして)、分かり易く印象的になっていました。
 
もちろん原作があってこそのアニメ版の葬送のフリーレンですが、とても良い形でアニメ化されており、原作好きとして本当に良いアニメ化だと思っています。



ここからは、アニメ版と原作版に関わらず、葬送のフリーレンの好きな点について話します。
 
■人を知るという旅「なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう」
第一話、ヒンメルの葬式でのフリーレンの台詞。
「人間の寿命は短いってわかっていたのに……なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう…」
とても心に残っています。

葬送のフリーレン、第一話より


 
人と人が関わるという事、お互いを知るという事、それは人間にとってとても大切な事です。
この人はどんな人なんだろう、何が好きで、何が嫌いで、苦手なこともあって、得意なこともあって、自身の知らない生い立ちがあって...
私たちの日常でも、親、兄弟姉妹、友達、職場の人など、様々な人と関わります。
他者と関わるという事は、お互いの中に相手の生きた証が残るという事です。

亡くなってしまっては、もう相手のことを知る事は出来ません。
(その人の持ち物や何かしらの記録から、後になって知る、という事は出来ます)
 
フリーレンは、そのヒンメルの死を境に人を知る事の大切さに気付きます。
そこからフリーレンの「人を知る旅」が始まります。

葬送のフリーレン、第一話より

私も人を知る事の大切さに大人になってからようやく気付いた人間なので、葬送のフリーレンのそういったテーマの一つである「人を知る」というテーマがとても好きです。
 
■出会いと別れ「今生の別れは何も死別だけではない」
作中では、フリーレンたちの旅路の中で、様々な出会いと別れがあります。
モンク僧のクラフト、かつての友達を探すザイン、一級魔法使い選抜試験で出会った魔法使いたち、旅先の村の人々...
葬送のフリーレンでは、こういった人たちとの出会いと別れが沢山描かれています。
今生の別れなのか、もしかしたらまた会うのか。
フリーレンの永遠とも呼べる生涯の中で、ストーリーの中で描かれるのは、その中のごく一端でしょう。
フェルンやシュタルクと旅をした日々、旅の中で出会った人々、いずれも、かけがえのないものです。
 
私たちの人生でも、出会いと別れがあります。
学生時代のクラスメイト、友達、バイト先の人、職場の人、一緒に働いた人、一度だけしか会わないような人。

出会いがあれば、別れもあります。
そして、「今生の別れ」もあるかもしれません。

葬送のフリーレンでも、そういった出会いと別れが描かれます。

一級魔法使い選抜試験が終わった後の日、ヴィアベルがフリーレンに言った、
「今生の別れってのは何も死別だけじゃない」
という台詞がとても印象的でした。

葬送のフリーレン、第7巻59話より

■描かれるささやかな日常「あなたが私を知ろうとしてくれたことが、たまらなく嬉しいのです」

葬送のフリーレンでは、物語と直接は関係のないシーンも描かれます。戦うだけじゃない、無くても物語に影響はない、でもそれがある事で人物の描写に広がりと深みが生まれます。

フリーレンのパーティ内では誕生日のメンバーに誕生日プレゼントを渡す習慣があるところとかもそうですね。

フリーレンがフェルンの誕生日にプレゼントを渡す話や、シュタルクの誕生日の話があります。

後は、一級魔法使い選抜試験編の一次試験の後、カンネとラヴィーネ、フェルン、フリーレンの4人で談笑するシーンなども何気無くて好きです。

4人で談笑


選抜試験が全て終わった後、一通りの受験者の人たちとの会話のシーンがあるのも良かったです。(特にデンケンやヴィアベルが、ヒンメルやフリーレンに関する思いを伝えるシーンや、街を出る際にカンネとラヴィーネがお別れの挨拶をしに来るシーンが良かったです)

そういった何気なくてささやかな日常のシーンが描かれるところがとても好きです。
 
葬送のフリーレン、今後の展開が楽しみです。


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