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【詩】月の耳 #シロクマ文芸部

月の耳たぶは美しかった
誰も見たことないけれど
月のまつ毛も美しかった
誰も気に留めないけれど

月の小指が可愛かった
誰も気付いてないけれど
月の八重歯も可愛かった
誰にも言われないけれど

月の涙は星になり
天の川に流れます
流れた星が落ちてきて
心の箱に仕舞います

その箱を開けるとき
誰かを妬んでいたことや
何かを恨んでいたことを
許してあげたくなりました

そうして誰かに会いたくなって
そうして誰かに会いたくなって

月の耳たぶが好きだった
今でも変わることもなく
月のすべてが大好きだった
晴れでも雨でも、どんな日も。



こちらに初参加させて頂きました。
いつもストーリーを書いていますが、シロクマ文芸部さんには、詩を投稿していこうかなと思っております。よろしくおねがいします。

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