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腸内細菌小噺_002_Re:

前回の記事にて、言いたいことが複数になってしまい、ぼやっとした記事になってしまいました。
その反省をもとに002_Re:として解説記事を書きます。


まとめ

✅ エンテロタイプ!
✅ 日本人による腸内環境研究!
✅ 腸内細菌は変えられる!


✅ エンテロタイプってなに!?

おなかにいる腸内細菌の種類は人によって違います。
主に食生活・食事によっておなかの中の菌の種類は変わってきます。

その菌の種類・違いをコンピューターでメキメキ解析すると…
3つのカテゴリに分類することができました🎉
それが、【エンテロタイプ】と呼ばれるものです。


①バクテロイデスタイプ

主に欧米食(お肉や脂質)を好む人はこのタイプが多い。
お肉や脂質を消化する為に胆汁という消化液がでます。
胆汁の分泌量とバクテロイデスに相関があるようです。
日本人の6割くらいはこのタイプに当てはまります。
油、コッテリ、が平気な人はおそらくこのタイプでしょう。

②ルミノコッカスタイプ

バクテロイデスでもなく、プレボテラでもない中間のタイプ
何がどうなるとこのタイプになるのかはわかっていない。
ある意味バランスが良いタイプだと思う。
日本人だと1-2割くらいが当てはまります。私もルミノコッカスタイプ
超コッテリラーメンや焼き肉が大好きですが、ほぼ毎回おなかを壊します。
無理してでも食べたいものがある!

③プレボテラタイプ

ベジタリアンはこのタイプ!
っこいものを食べるとおなかを壊すのがこのタイプです。
日本人だと2-3割の人、日本も昔はこのタイプが多かったはずです。
東南アジアなど、穀物などがメインの地域では多いと言われています。
実は、このプレボテラという菌、非常に面白い研究があります。
そちらも記事を準備中です。お楽しみに!


エンテロ余談

長期に渡る「食生活」によって腸内細菌は決まってきます。
特に小さい頃の影響が大きいです。離乳するタイミングから3歳くらいまででだいたい決まってくると考えられています。(もちろん、その後でも変わる可能性があります。)


ベジタリアンに肉を食べさせるという研究もありました。(酷い)
オトナになってからヴィーガンになった人で、
調べてみるとゴリゴリのバクテロイデスタイプでした😆(ショック!)
おそらく、胆汁の分泌が多い事と、幼少期にプレボテラが居ない環境になったため、「おなかにいない菌は増やせない!」ということだと思います。

検査サービスもいくつかありますが、調べて、わかったからと言って何ができるのかは、エンテロタイプだけでは判断できない事が多いです。私の腸内細菌をベースに記事を書いていますので、ご参考まで!

結局の所、腸を意識した食事などを、嫌じゃないもので、長く続けていくことが良いとおもいます。コロコロ変えるよりは、辛抱強く続けられるものが良さそうです。


✅ 東京工業大学の山田先生!

エンテロタイプは腸内細菌界隈では腸有名で、教科書に載っている話。
このタイプを定義した研究チームに日本人研究者がいます。
現在東京工業大学に在籍している山田先生
日本の腸内環境研究も捨てたもんじゃないぜ!

今後も知られざる「日本人研究者の活躍」を紹介していきたいです!


✅ 腸内細菌は変えられる!

腸内細菌は食事の影響を大きく受けます。
血液型は変えられませんが、エンテロタイプや腸内細菌は変えることができます。

なぜなら、腸内細菌が居る大腸、いや消化管は体の外側になります。

殆どの動物は、チクワみたいな筒状の生き物です。
体の中の血液は変えることが難しいですが、外側であれば変えることは比較的容易いです。


強制的に変える方法

強制的に変えてしまうのは、やっぱり抗生物質です。
もうね、めちゃくちゃですよ。制御できません。
抗生物質に対する思いはこちらの記事を。

今思えば、この記事は凄いテンションで書いているな😆


あとは、便移植(腸内細菌叢移植、FMT: fecal microbiota transplantation)という手法があります。
ただし、こちらは安易に手を出してはいけません!
現在は、難病の大腸炎のみ、臨床研究として認められています。
それ以外の腸内細菌叢移植は医者がやっているとはいえ、ダメなやつです。特に、ダイエットや美容目的はダメです。

FMTについては別記事を用意していますので、しばらくお待ち下さい。




腸内細菌はまだまだわからないことがたくさんです。

日本の研究や、あまり知られていない面白い研究を紹介していきたいとおもいます。



最後まで読んでいただきありがとうございました!

「わかりにくい」などの感情は特にコメントいただけると嬉しいです!今回のように、書き直し記事など、どんどん改善していきたいと思っています!


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