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安藤先生

中学2年。
2009年12月。
僕は剣道部員だった。

剣道部で静岡まで遠征に行ったときがあった。
僕は剣道初めてまだ半年。
全然勝てなかったんだけど、なんかの試合の後に

「亀ちゃんよくやった!」

と、褒めてもらった。
それがずっと忘れられない。
この人のために剣道やりたいって思った。

誰に、を書き忘れた。剣道部の顧問の先生。
その先生は中1、2のときの担任でもある。

2年生最後の日に
「亀ちゃんは人が見てなくてもちゃんとやるのが良いところだよ」
と言われたのも今でも忘れていない。
掃除をちゃんとやる。履物をそろえる。それくらいのことだったけど
人が見てようが見てまいがやるべきことをやる。
それが自分の中の正義だった。
それに気づく人はいないだろうなと思ってた。
気づいてくれる人がいるんだってことが14歳の自分にはとても大きなことだった。

先生を心から信頼していた。

なんというか―
僕が常々思うのは、いつかまた先生に会ったときに
「誇れる自分」でいたい。

あの人の教えが間違っていなかった。
僕はこんなに立派に育った。

ということを身をもって示したい、って気持ちだろうか。

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