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現場に行く際に抑えておきたいこと

本日の現場からは、

【現場に行く際に、抑えておきたいこと】と題してお話します。

これまで、とにかく現場に行くことをオススメしてきました。

現場に行くにあたり、様々な準備をすると思います。

専門知識を再度確認することはもちろん、
以前お伝えした「服装」についても確認すると思います。
この辺について詳しく知りたい方は、過去の投稿をチェックしてみて下さい。

その上で、更に、
現場に行く時は抑えておいた方が良いことについて、
お話していきます。


〝共通言語〟を理解するために

練習中の一コマ

ブルペンキャッチャー(ピッチャーの投球練習を受ける人)が、
ボールを受けた際に、こう言いました。
「刺された!」

この言葉、
野球現場にいる方は、聞き慣れた表現です。

もちろん、情景を思い浮かべることができると思います。

しかし、
野球に親しみのない方は、本当の意味を理解するのは難しいと思います。

そんな〝共通言語〟って、各競技の現場で多く飛び交っています。

トレーナーを必要としてくれる現場はたくさんあります。

競技はもちろん、
年齢や習熟度など、
現場において、いくつかの変数があります。

その変数の数だけ、特有の〝共通言語〟が存在します。
トレーナーを志す学生は、スポーツ経験者が多いです。
(もちろん、経験者以外も大歓迎です)

経験している競技の現場に行くと、
先ほどの、
「刺された!」を

〝共通言語〟

として、聞き取ることができます。

これは現場トレーナーにとっては、大きなアドバンテージです。

現場に行くチャンスが複数ある場合は、
経験のある競技を選択し、
飛び交う〝共通言語〟を理解できる環境から、
現場トレーナーとしての経験を積むことがオススメです。

また、多くの競技への可能性を広げるためにも、
解剖学や生理学などの専門知識を学ぶことは大切ですが、
限られた時間を他競技の、

〝共通言語〟

を知るために使ってみるのも、良い時間の投資だと思います。

〝暗黙のルール〟

〝共通言語〟は、知らなければ、自分が理解できないだけで、
〈致命的〉な被害を受けることはありません。

しかし、
〝暗黙のルール〟を破ってしまうと、

結構〈致命的〉です。

しかも、厄介なことに、
この〝暗黙のルール〟ってあんまり教えてくれません。

というか、その競技を続けてきた人が、
競技をやり始めた頃の最初に教えられることなので、
誰もが知っていて、当たり前だと思っていることが多いです。

だから、新参者には、わざわざ教えてくれません。
(悪気はないはずです)

例えば...

〈野球〉
・野球ボールを足で扱ってはいけない
・グローブを投げてはいけない

〈サッカー〉
・サッカーボールに座ってはいけない

〈サーフィン〉
・波乗りしている人と、同じ波の前方には乗ってはいけない

こんなことです。

結構細かいことで、
ついついやってしまいそうなことです。

この〝暗黙のルール〟を破ってしまうと、
その手の方々からは、顰蹙(ひんしゅく)を買うことになるでしょう。

自身の経験したことのない競技の現場に行くときは、
〈致命的〉な被害を免れるためにも、
事前に〝暗黙のルール〟を仕入れてから、行くことをオススメします。

〝下調べ〟する

現場に行く際、
いきなり、明日この現場に行きます。ってことは、まずないかと思います。
(相当な引きがなければ、そんなチャンスはあまりない)

何かしらの縁やキッカケで、現場へ行くチャンスを得るはずです。
その際、現場に行く当日までは数日の準備期間があるはずです。

この準備期間をどう使うか、これはとても大事です。

依頼内容は、治療やトレーニングなど様々です。
先方の依頼に応えるべく、
専門家として頭の中の専門知識を整理し、
必要に応じて資料なんかも用意するかと思います。

これは当たり前のことです。

相手はそれを期待して、依頼してきます。
相手にとっても、こちらにとっても、応えて当たり前です。

+αの価値を提供するためにも、
他者と差別化するためにも、
専門知識をよりチームに落とし込むためにも、

準備期間を〝下調べ〟に使って下さい。

何を調べるかというと、

チームの成績
活動内容
OB、OGの情報
 などなど。

この辺りを〝下調べ〟して、
現場に行くことで、
先方の期待を超えるものを提供できるはずです。

当たり前は抑えた上で、
+αを提供する為にも、ぜひ

〝下調べ〟をオススメします。

〝緊急時対応〟

これは現場に行く際に、
最も大切なことです。

現場に行く際は、
治療やトレーニングなどを求められることがほとんどです。

その手の専門家なので、そこは抑えていて当然のことです。

それ以外にも、絶対に抑えておかなければいけないことがあります。

それが、
〝緊急時対応〟です。

現場に出れば、ほとんどの場合で、
トレーナーが一番医療に詳しい人間だと思います。

「お客様の中で、お医者様はいらっしゃいますか!?」

このシチュエーションの時に、対応しなければいけないのは、
トレーナーです。

万が一でも、起きて欲しくないことですが、
万が一の出来事に備えておくことは、絶対です。

何が起きても、冷静に対応できるように、
日々、CPRや搬送について訓練することは大切です。

現場に行く前に、
最悪のケースを一度はイメージして、
心と頭を整えて、準備しておくことをオススメします。

というわけで、
本日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
気づきのキッカケになった方は、いいねやフォロー、シェアなどを宜しくお願いします。

それでは、この後も心身ともに充実した時間をお過ごしください

以上、現場の竹田祐平からでした。

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